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047 いよいよ結婚式を迎えられそうです。

 いよいよ結婚式前日となった。グリーンバンブーが日曜日が定休日だから、日曜日に挙式をする。前日から式場の近くのホテルに宿泊して、全身エステにマッサージ、最終衣装合わせにその他諸々を行い、ネイルやって髪やって、なんじゃかんじゃを美しくして、明日に備えた。

 本当ならグリーンバンブーで汗まみれになって働いている予定なのにね。

 別の意味でつるつるピカピカになった。グリーンバンブーでなる『つるつるピカピカ(汗まみれ)』とは大違いだ。


 ホテルで旦那様(本物)と上品にディナーを摂り、一緒に過ごした。

 バーで少しお酒を嗜んで、甘えたくなったからそのまま一矢に凭れかかった。


「もう酔ったのか?」


「ううん。ちょっと、独身最後の夜を噛み締めているの。色々あったなあーって」


「部屋で話すか?」


「そうだね。そうしよっか。一矢に甘えたい」


「うむ。悪くない」


 一矢が照れた顔を見せた。ビジネス用のスーツもカッコいいけど、フォーマルな恰好も素敵。

 ドレスアップしているから、一矢の横に並んでも遜色ない事が嬉しい。この前のグリーンバンブーは悲惨だったから。雲泥の差があるのは、考えてもいいものではない。


 豪華な最上階の、贅の限りを尽くした極上ロイヤルデラックススウィートルームが、今日の宿泊先。はああー。一生縁が無いと思っていたこんな部屋に、たった二人きりでお泊り・・・・。何か、いいのかなぁーって思っちゃう。


 部屋に入った途端、一矢に抱きしめられた。「今日の伊織は、とても麗しい。私の為に綺麗になってくれたのなら、これ程嬉しい事は無い」


 耳筋に一矢の甘い囁きがかかり、ぞくぞくした。

 極上エステにマッサージを施されてつるつるピカピカになった私を、旦那様(本物)はどうやら今すぐ愛でるつもりらしい。


「お喋りは・・・・?」


 ちょっと抵抗してみた。


「愛を囁きながらでも、話くらいはできる」


「きゃっ」


 力強い腕に抱きかかえられた。

 ベッドにとすん、と押し倒される。


 今夜もまさかの溺愛。あぁ、明日結婚式なのに・・・・身体、持つかな?

 それでも、抱き合えてうれしい。彼と一緒の未来をこれから歩んで行けるのだと思うと、やっぱり気持ちを伝えたい。


 だから私は、何時も取っておきの言葉を彼に伝える。





「一矢・・・・大好き」





 キスのおねだりをした。彼は満足そうに微笑み、蕩けるような極上の口づけを落としてくれて、優しく抱きしめてくれるの。




 明日、結婚式なのに。




 でもまあ、明日が本番だから、少しですむよね。大丈夫かな?





 ・・・・なんて、前夜だから多少の手加減はしてくれると思っていたけれど、甘かった。








 旦那様(本物)の甘く激しい溺愛は、留まるところを知らないようです!









 ※






 翌日。私の横ですやすやと眠りに【就かれた】旦那様(本物)の横で、【疲れた】嫁が一匹。

 お肌のコンディション、大丈夫なのかしら!?


 こんなに愛されたら・・・・腑抜けになって起きれなくなっちゃうよ!!


 それを訴えたら、うちの旦那様(本物)は、嬉々としそうで怖い。だったらもうずっとこの部屋にいればいい。なに、私も会社を休んでお前の傍にいる。看病だ。私の仕事は中松にやらせておけばいい――まあ、こんな事を言い出すだろう。しかし目の笑っていない笑顔の鬼松に、会社へ引きずって行かれるであろう絵面が目に浮かぶ。


 朝からベッドの中で気怠い身体に鞭打って起きた。鞭と言えば、ニセ嫁引き受けた時は、中松にボロクソにしごかれたなぁー、とか、なんか思わず笑ってしまう思い出が蘇る。その時は相当苦しかったけれど、大好きな一矢の本物のお嫁さんになれるのだから、よしとしましょう。


「私を置いて行くのか」


 一矢の手が伸びた。


「きゃっ」


 引っ張られて、旦那様の腕の中にぽすん、と収まった。


「おはよう」


「ん、おはよう」


 微笑むと一矢の唇が重なった。「伊織は何時も私を置いて起きようとするな?」


「そ、そんな事ないよ。旦那様より早起きなだけ。女だから支度も多いし、時間がかかるもの」


「何時も言っているだろう。私は一人にされるのが嫌だと」


「そうは言っても・・・・無理よぉ。早く起きなきゃ、支度出来ないし」


「それに、お前と一緒にいるこの時間を楽しみたいのだ」


 一矢の手が、何と私の身体へ伸びてきた!

 

「ちょ、だめよっ、昨日散々――」


「少しくらいいいだろう。もうお前は私のものだ。どうしようが私の勝手だろう」


 そんな屁理屈・・・・。流石お前のものは俺のものが名台詞の、ジャイアン様じゃない。

 早速愛でられて、息があがってきた。昨日あれだけ愛されたのに、もう無理だよ――


「すぐだから」


「そういう問題じゃなくてっ・・・・――!」


 柔らかな唇が、私の敏感な部分に当てられた。今日はお屋敷じゃないから、中松もいないし途中で邪魔する人が誰もいない。




 そのまま、旦那様(本物)に食べられました・・・・。




 朝からとろあまの極上溺愛で散々な目に遭った私は、挙式の準備をする為に一矢に抱きかかえられてブライズルーム(新婦側控室)までたどり着いた。そのお陰で朝食を食べそびれてしまい、元気が出ない。

 私はご飯をしっかり食べないと、元気が出ないのよ!


「朝から無理を強いてすまなかった」


 旦那様はしゅん太郎(酷く落ち込んでいる様子)になっていて、猛反省している。私が動けなくなるまで溺愛するから!

 黙っていると、私が怒っているのだと思った一矢が頭を下げてきた。


「お前と結ばれるのが、嬉しくてつい・・・・。ずっと前から伊織に触れることを我慢していたから、タガが外れたみたいにお前を求めてしまう。すまない」


 しょうがないわね。可愛らしい事を言うから赦そう。

 私だって一矢が求めてくれるのは嬉しいし、決して嫌な訳じゃない。ただ、溺愛ぶりが凄すぎて、身体が耐えられないだけ・・・・なんて思うと色々思い出して恥ずかしくなる。

数ある作品の中から、この作品を見つけ、お読み下さりありがとうございます。


評価・ブックマーク等で応援頂けると幸いですm(__)m


次の更新は、6/28 18時です。

毎日0時・12時・18時更新を必ず行います! よろしくお願いいたします。

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