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地球平面説を信じている人がいるけれど、残念だが現実は理不尽

作者: 相坂
掲載日:2020/10/22


「地球は平面である。」

「貴方の信条は否定しません。ですが、その世界では貴方が思う以上に厄介です。」

「何故?」

「まず、地平線ですが。貴方の言う世界が正しいならオランダからアルプスが見えてもいいはずです。」

「なら双眼鏡を使えばいいだけだろう。」

「それでは見えません。まず、自分から地平線までの距離は5キロ程度しかないようですから。物凄く高い場所に行っても、百キロ先を見渡せる望遠鏡を作らなければなりません。」

「海はどうなんだ?見える物は見えるだろう。」

「貴方の言うことは間違っていませんが、しかし遠くの船が水平線を超えなければ見えません。隣の国が見えないのは水平線があるからで、空気で目に見えなくなるからではないのです。それに」

「それに?」

「地球平面説の場合、歴史は全て間違いになる。地球が平面だったら地平線や水平線は無いはずです。つまり、日本軍の真珠湾に対する奇襲はすぐにバレてしまう。水平線が無いのだから、もっと遠くまで見えるはずです。

更に言えば、本当に地球が平だったら船での奇襲は絶対に成功しません。しかし、歴史的には成功例の方が多い。水平線の距離がもし数100キロだったらともかく、実際の水平線の距離は狭い。なので、船の奇襲に全く気がつかなかったんです。日本軍はアメリカ軍から見えないラインから奇襲したのだから、すぐには分かりません。それに、地球平面説は水平線以外にも重大な欠落があります。」

「なんだと?」

「地球が平面だと、時差が起こらないからです。光の速さを考えれば、大体分かることですが。問題はそれだけではなく、北極中心の平面世界です。」

「これのどこに問題があるというのだ!?」

「太陽の存在を忘れた杜撰な設定です。これだと太陽は北極の周りを回り続けなければならない。一体太陽はどこに沈めというのですか。」

「せ、世界地図の方は問題ない!」


そうして彼は行方不明になった。太陽の存在を理解できていないので吸血鬼かと思われる。


地球平面説の弱点。

●地平線、水平線が無い。

●地図によっては方角がおかしい。

●太陽の存在を忘れているため時差が分からない。

●日本軍の奇襲がなぜバレなかったのかを理解できていない。というか平面説だと日本中心の地図じゃないと水平線があってもバレる。


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