異世界転生を書くべき
異世界転生は終ったみたいな風潮が多いです。以前から嫌いだった人が楽しみに吹聴してるんじゃないでしょうかね。以前より読者がおそらく増えてるのに自分勝手にサイトの質が落ちたとか言ってる人も居ます。どんだけ自分の価値観至上主義なんだか…。私はいろいろと欠陥のある作品もあると思っています。でもそれは根本的には価値観の違いで、やはり上位には優れた作品が来ています。
根本的に多様な作品を好む人が居ます。私もそうだと言えばそういう面があります。ただ古い作品は少数で良いと思っています。お金儲けじゃなくて、無料でやってるからこそなろうでは不人気ジャンルもきちんと存在しています。勢力図の違いできちんと書かれてる事は書かれている。商業作品に較べればなろうは多様性が豊かだと感じます。ただそれが総合ランキングに表れないだけです。
私はジャンル改正前から異世界転生転移はピークを迎えていると書いてきました。改正を見てから私は逆に異世界転生は終ったわけじゃないと書いています。天邪鬼なのか?といわれると違います。結果を見て異世界転生は終ったと言う人間が現れると思ったからです。
ピークが終ったのと衰退し始めたのは全く違います。ピークが終ったのは成長期が終って、現状維持をだらだらと繰り返す事です。明確に衰退が始まるのはいつなのか?はかなり難しいです。ピークの終わりは簡単に分かります。でも衰退の始まりは簡単には分かりません。こういったファンは次のブームを待ってるからです。
次のブームと様々な作品の多様化を混同してる人は多いです。これが一致するには、古典化した過去のブームや王道の現代と言う時代へのリニューアルが必要になります。これがなされない限りは次のブームになる事は無いです。
そもそも昨今の異世界転生はゲーム世界物が進化したもので、あれはファンタジーの進化ではないと見ています。なろうではないのですが、ソードアートオンライン。このネット小説発信の作品がこのブームを作ったと私は確信しています。異世界転生という古典ジャンルが、ゲーム世界物によって現代ナイズされた。これが異世界転生ブームの根幹にあると見ています。まあこれは私の勝手な見解ですけど。ですが、小説家になろうにおいて、VR物と異世界転生と非異世界転生ハイファンタジーは密接な関係があり影響しあっています。特にファン層に重なりがあると感じられます。
異世界転生は終った。だから小説の王道に乗っ取ってこれからは多様な作品を書くべき。私はそういう論調にはなりません。何かしらの現代へのリニューアルが無いなら古典王道は書くべきじゃない。もちろん過去にあった異世界転生の様なファンを刺激する作品を描きたいならって条件付です。
次のブームが生まれないと、異世界転生は将来は分かりませんが、今すぐ他の古典のような終ったジャンルにはならないと思います。全く新しいジャンルの到来か?または古典のリニューアルが成し遂げられない限りは異世界転生がオワコンになって排除される事は無いと思います。
次の兆しが見えない限りは異世界転生を書くべきだと考えています。ただし私は異世界転生に強く影響を受けた非異世界転生ハイファンタジーは面白いと思っています。今ちょうどそれが新しい流れとして来てると見ています。これも私は以前から書いていました。ただし、私はやがては異世界転生に取り込まれると見ています。
非系はゼロ年代から続く流れをばっさり無視してる部分があり長く定着するものにならないと見てるからです。ゼロ年代における現代学園者の流れを異世界転生は受け継いでいます。非系には現代の要素が無い。これがかなり不味いと見ています。それゆえ、結局は互いに影響を及ぼして最後には異世界転生が主流になると見ています。
私が元々書いていたのは、異世界転生に非異世界転生ハイファンタジーの様な世界観の作りこみの影響がある異世界転生が生まれるべきだと見ています。剣と魔法の世界にこだわりすぎる。ちなみに剣と魔法の中世欧州ファンタジーを踏襲するのは良い面があります。分かってるお約束でいろいろ面倒な描写が省ける点です。
2次創作です。何故学園者がこうもあっさり乗っ取られてしまったか?はここにあります。学園者の根幹は2次創作的だって面があるからです。それならいじるのは不味いんじゃないか?どうでしょう?細かい設定にひねりを加える事で個性を生み出しています。元の剣と魔法のファンタジーなんて原形をとどめてない作品も多いでしょう…。こういう暗黙の了解ってかなり出鱈目なんですよ。読者のなれでなんとかなってしまいます。それがリゼロにおけるなろう常識がアニメの序盤で微妙に拒絶された点です。なろうの中で独自に進化した新しい常識が結構平気で使われてるんですよね…。
冒険にはなりますが、異世界転生に非系ハイファンタジーの様な作りこんだ設定を持ち込むのも在りだと見ています。ただ今それが私の予想と違って、強く異世界転生に影響を受けた非系ファンタジーそのものが隆盛になってきたのを見てこっちもありかな?と見ています。私の予想とは微妙に違いましたが、根本的には同じだと見ています。
お約束のメリットって何か?と言うと設定の説明が面白い作品もありますが、それが逆につまらない作品の方が多いです。ファンタジーにはしたいが、くどい設定の説明は省きたい。設定の説明は絶対に悪では無いです。ですが、私自身指輪の執拗な設定説明に負けて読書をやめてしまった過去があります。映画でやっと指輪物語を知る事が出来ました。設定説明は駄目だと思いません。ただトールキンは悪い例だと言えると思います。どちらかと言えば設定説明に寛容な私がこれはきついと感じて読めなかった作品ですから。
不人気要素として冒険しない異世界転生は、またこんなのかと言う部分が強いです。そこを非系ハイファンタジーが補って逆輸入されるんじゃないかな?と見ています。ただし、現時点でそういう流れは全く見えません。非系ハイファンタジーがもっと押すか?と見ていたのですが、基本前から人気があった作品の連載が以前より注目されるようになっただけです。これらの作品は逆に異世界転生に強く影響を受けた作品で、異世界転生に影響を与えるような作品は無いです。
思ったより元気が無い非異世界転生ハイファンタジーを見ていると、異世界転生が終ったはどう考えても早計だと私は考えています。
最後に自信はありますが、騙されたと未来の小説家になろうの結果を見て言われても困りますとだけ書いておきます。所詮は私も個人的予想に過ぎないので…。