表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺とオレ  作者: Sora
1/2

特別の意味

以前ブログで書いていた物を

書き直しています


初めて感じる恋という感情

それがただ同性という事で悩み苦しむ

ハルとアキ

題名の「俺」はハル 「オレ」はアキの事です


『特別』


そう俺にとってアキは正にそうだ

子供の頃からずっと一緒だった

ずっとそうやって歳をとって

お互いに家族が出来ても

一緒にいれるそう思ってた



中3の冬が始まった頃

ガキだった俺達は

近い未来に大人になる事を

徐々に感じながら

知らん顔して

学校という名の

特殊な場所へ通っていた



「おい!ハルまてって」


「っんだよ朝からうっせ!」


「最近お前冷たくね?」

(こいつ・・・自分だけ

大人になったような顔しやがって

そもそも冷たいってオレは女子かっ)


「何だよ淋しいのかアキ?」


「ちっげよバッカじゃねぇの」


まるでみすかした様に笑うハルは

ガキの頃とおんなじ顔で

少しほっとした



「バカはお前だろ」


「ふざけっ!!」




淋しいのは俺のほうだ

教室に入ればいつもと同じように

アキの傍には男女関係なく

人がよって来る

そしていつもの様に

屈託のない笑顔で答えるんだ



「アキ~この前言ってたやつ」


「おうサンキュー」


(ゲームねぇああ昨日なんか言ってたな)


「アキ~!何で昨日のカラオケ来なかったのぉ」


「わりぃ忘れてた」



「俺は行けって言ったからな」

小さい声で呟く

一緒に行こうって言うから

断ったらアキは行かなかった




少し離れた席から

アキを見ていると

何で人が集まるのか解る

それを疎ましく思うように

なったのはいつからだろう


小さい頃から対照的な俺達

それでも仲が良くて

朝から夕方まで

毎日の様に一緒に居た

親父しかいない

俺にとってアキは唯一

自然体でいれる

そんな居場所だった


だから親父に私立の中学を

進められても

アキのいない学校なんて

行きたいとも思わなかった

ずっとアキという居場所にいて

毎日笑っていたいと思ってた


そのままでいれると

思っていた

そのままでいたかった


『特別という意味』


俺は知ってしまった

特別と思う感情


アキの側にいたい意味

だから……


もう普通には戻れない

側にいれても

それはもう

アキが望む俺ではないから


アキに気づかれない様に

そっと側を離れよう

アキには黙って

全寮制の高校に行く事を決めた


sora

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ