初めてのkiss 遠距離の初まり
キスシーンがあります。苦手な方はご注意ください。
予期せぬ出来事が起こった。
「好きです」
卒業式に後輩から告白された。
予期せぬ出来事だったけれど、好きとか嫌いとかいう感情ではなく嬉しさから付き合い始めてしまった。
一年間付き合っている彼氏は高校生。
大学デビューした友人達をみていると、勢いで付き合ったことを後悔することもある。
と言っても年は一個しか違わないんだけど、大学の友達と比べると幼く感じてしまう。
可愛いんだけどね。
「大学、受かったんだ。おめでとう」
第一志望に合格した彼、でも顔色が冴えない。
こういう時、思わず頭を撫でてしまいたくなるのは恋人というより弟としてしか見れていない気分になる。
でも可愛い。
「遠距離になっちゃうね」
彼がいう。
こういうところが幼くて可愛い。
きっと自然消滅かなんて思うけど、泣いちゃいそうだから言えない。
別れたい気持ち半分、側において置きたい気持ちが半分。
結構複雑だ。
「そうだ、お祝い考えなきゃ。何がいい」
考え散る顔も可愛い。
不意に…Kiss
初めてのKiss
「お祝いありがとう。これからもずっと好きだよ」
やられた。
可愛いだけじゃなかった。
不意打ちのKiss。
初めてのKiss。
大好きなKiss。
おまけ
初めてのキスも思い出に変わったころ、可愛い彼氏は実は羊に皮をかぶった狼だっとやっと気がついた私は鈍いのかもしれない。