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変わるもの変わらないもの

作者: ΑΡΤΕΜΙΣ

 


ある小さな街に小さな男の子と女の子がいました。男の子はやんちゃで問題児、女の子は真面目でおしとやか。正反対の二人でしたが、幼馴染という絆から次第に惹かれ合い、やがて恋に落ちました。


しかし、勉強熱心だった女の子は私立の中学校へ進学し、将来のことなど気にも留めない男の子は地元の中学校へ進学することとなり、二人は離れ離れになりました。あるバレンタインデーの日、女の子は男の子にチョコレートを贈り、遊びに行こうと誘い、毎年欠かさず年賀状を送り続けました。しかし、男の子は彼女の気持ちに浮かれ、慢心し、何も返事をしませんでした。こうして二人は別々の高校に進学していきました。


高校の最寄り駅で電車を待つ女の子を見かけた男の子は、勇気を振り絞って話しかけようとしました。しかし、男の子にはその勇気がなく、自分を嫌っていると思い込んでいたため、女の子に話しかけることができませんでした。チャンスがあっても一言も交わすことができないまま、時は過ぎていきました。


大学進学を機に、男の子は再び女の子に会おうと連絡を取る決意をしました。高校時代に受け取った年賀状に書かれていた電話番号を頼りに連絡をすると、「会おう」という返事が返ってきました。しかし、男の子は再び怖くなり、結局会うことを拒んでしまいました。彼には高校や大学で彼女ができましたが、頭の片隅にいつも浮かぶのはあの女の子でした。彼は本当のことを言えず、彼女たちを身勝手に振ってしまいます。


大学2年の夏、男の子はついに自分自身に嫌気がさし、女の子に会うことを決心しました。「これでダメなら終わりにしよう」と心に決め、女の子に再び連絡を取ると、またしても「いいよ」という返事が返ってきました。男の子は驚き、困惑しました。「僕のことが好きなのか」「そんなわけがない」「意気地なしの僕は嫌われている」「ただの友達としか思われていないだろう」と考え込む彼の心には、振った彼女たちからかけられた優しい言葉が重くのしかかりました。「どうしてこんな僕に優しくしてくれるの」と、さらに思い悩んでしまいます。


果たして再会する二人は、かつての二人と同じではありません。時間が経ち、いい変化もあれば悪い変化もあるでしょう。過去の思い出に浸り、勝手に「好き」と思い込んでいるだけかもしれません。しかし、このまま会わずに一生引きずってしまうのか、それとも再び心を通わせることができるのか。


そんな思いを胸に、男の子は再会の日を迎えました。

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