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2 竜騎士と姫君

本日2話目の投稿です。


オーレリアンと波瑠に依存しない、新しいユーシスの生活とは。

戦闘シーンで少し残酷な表現があります。

苦手な方は閲覧にご注意ください。

 オーレリアンが目覚め、その数か月後にオーレリアンと波瑠の結婚式が行われた。

 控えめに準備した式は、結局、人と魔獣が溢れかえって、賑やかな宴に変わった。

 オーレリアンと波瑠に相応しい、祝福に満ちた式だった。


 二人の幸福が、胸の奥の痛みを徐々に癒し始めた頃、赤い竜から提案があった。

 自分の眷属を手懐けられれば、騎獣として使ってはどうかと。

 そうして始まったのが「竜騎士」の制度だ。


 地竜だと取り回しや機動力は馬に劣るので、飛竜を飼いならすことになった。

 これまでは、瘴気に侵されると魔物になる危険性があって、他の魔獣と同じように竜を軽々しく騎獣にできなかったが、瘴気が生まれなくなったこの機に戦力として組み込めると見込んでの事だ。


 赤い竜によると、地竜はリンドドレイク、飛竜はリンドヴルムと呼ぶようで、飛竜の方が群れるので懐きやすいようだ。また、数も飛竜が一番多いらしい。

 最上位魔獣と違い、知性は低いが知能は高いらしく、本能的に強者には従う習性があるとのこと。


 言うは簡単だが、それからは危険と試行錯誤で、調教できる個体を手に入れたのは、神龍との決戦後、二年が過ぎようとしていた。

 だがユーシスにとって、忙しく没頭できるこの大きな試みは、ある意味ありがたい任務でもあった。


 その試みに協力を申し出てくれたのは、セリカの西の鎮守であるファルハドだった。

 人員や資金、竜の捕獲にと、その範囲は大いにユーシスの助けとなった。


 ファルハドは、ユーシスよりも一歳年上で、以前はユーシスを「フォルセリア卿」と呼んでいたが、最近は「ユーシス」と名で呼ぶ。幾度かの死線を共に潜り抜けたせいか、それとも同じ女性を想っていたためか、身分の差も取り払い、いつの間にか気の置けない友人のようになっていた。


 ファルハドには、嫉妬や敵愾心を抱いたこともあったが、今では背中を預けられる盟友だと、ユーシスは信頼している。


 ファルハドはある日、竜騎士創設への協力について、その思惑を語った。

 人に懐く竜がいれば、竜に身内を奪われた妹で第八公主スイランが、心の傷を克服できるのではと思ったようだ。

 ファルハドは、大雑把なようでいて、人の心の機微に敏い男だ。

 荒療治過ぎると思わないでもないが、レンダールとの共闘の中で、スイランが身内を襲った竜に似たファフニールを許容することができたので、試す価値があると思ったようだ。


 そうして、竜騎士団設立の責任者であるユーシスに、短期間ではあるがスイランを預かってほしいと、セリカ側から打診があった。


 スイランは、何度か戦局を共にしていたので、大体の能力は把握していた。

 黒い竜を前にすると視野が狭くなるが、それ以外であれば冷静で公平であり、公主という立場でありながら、セリカ皇帝がわざわざ世界的な重要局面に戦力として寄越すだけあって、一流の武人である。

 その深窓の令嬢そのものの、華奢で美しい外見からは想像もつかないが、神話級武器でも最重量級である『盤古の斧』を自在に使いこなす。一人突出する危険性すら目を瞑るほどの優秀な戦力だった。


 スイランの母系は、皇帝の間諜の一人と同じく、古き時代の最強の将軍と呼ばれるリュウキの傍系の血を引くようなので、先祖返りの一種なのかもしれない。

 そのリュウキ将軍は、素手で竜を引き裂くと言われていて、伝説上の誇張だろうとオーレリアンが笑ったら、実際に同じ時代にいたことのある勇者の綾人が「本当だよ」と言って、その場にいた人間に沈黙が降りた。その血筋であれば納得だ、ということで話は終わった。


 だが、戦力は歓迎するが、妙齢の、しかも尊い血筋の女性であるスイランを預かるのは、兄妹であり諸侯王に封じられたファルハドが面倒を看るのとは全く意味合いが違う。ファルハドには、一兵卒と同じ扱いでいいとは言われているが、そのとおりにできるはずもない。

 以前スイランは、その優秀な血を残すため、一族の圧力で婿探しを強要されていたが、他国の兵団に所属するなど、高位貴族にとっては縁談に響く経歴になるだろう。


 それを言うとファルハドは、「皇帝陛下(クソ親父)からで、ユーシスなら『そのまま嫁に貰ってくれて構わない』そうだ」と平然と言う。続けて「それに、俺と兄弟になるんだ。悪くないだろ」と屈託なく言うので、ユーシスは思わず苦笑してしまった。

 ファルハドと兄弟になるのは悪くないと思う自分もいるが、スイランとの婚姻については全くの別問題であり、当面の間、色恋沙汰とは遠ざかりたい気持ちもあった。

 いろいろと自分と共感できる部分があるのか、ファルハドは「冗談だ」と笑ったが。


 そのような流れで、押し付けられた感もなくはないが、スイランは三か月ほどレンダール軍で預かることになった。


 帰り際ファルハドが、「ユーシスの顔が良いからって見惚れるなよ」と揶揄いながらスイランの頭を撫でると、嫌そうな顔をして「顔の良い男は信用しないことにしているから、心配無用だ」と頭に置かれた手を払った。

 以前、やむを得ない事情とはいえ、スイランを二度ほど抱え上げた時から警戒されているようだったが、他の令嬢のようにユーシスに執着をするような気配はなく、むしろその方が、普通の令嬢よりもずっと接しやすかった。


 ユーシスは面白くなって、「お褒めに預かり大変光栄です」と〝顔が良い〟と言われたことを逆手に取って言うと、スイランは目を大きく見開いたあと、「だから信用できぬというのだ!」と顔を赤くして言った。

 それが肯定を重ねているということに気付かない様子で、不敬だとは思うが、ユーシスは思わず微笑んでしまうのだった。


 こうして始まったレンダールでのスイランの生活は、最初から躓いた。


 竜騎士の訓練は過酷だ。人間よりも遥かに大きな力を持つ竜を御するために、朝から晩まで体力を付けるために、限界以上の負荷を課さなければならない。

 そして、安全に竜と接するための経験則もない中で、試行錯誤して竜との接し方を学ばなければならない。赤い竜が傍にいることで、ある程度人間に対する抵抗は抑えられているものの、何もかもが初めての試みで、ユーシスが竜を手懐けられたことが奇跡に近い。


 そんな命の危険と常に隣り合わせの現状に、公主という身分の位置づけは難しかったのだ。


 その結果、ユーシスや王宮の文官が練った他国の王族を迎えるための待遇に、スイラン自身が異議を申し立てた。皇族としてではなく、一兵卒としての待遇を、と。


「フォルセリア卿。わたくしは、観光に来たわけではない。このような上辺だけの環境で、いったいわたくしに何を得よと言うのだ。卿の立場も分かるが、公主という身分が邪魔をするなら、そんなもの、すぐにでも捨ててくる」

 スイランは、ただ竜と遊ぶためだけに来たのではないのだと憤った。


 スイランが黒い竜を前に我を忘れるのは、その時の家族を失った恐怖を思い出したくないからであり、その傷に触れ、克服する手段を自分で模索し、恐怖をねじ伏せなければ何の意味もない。そう、スイランは言う。


 ユーシスが用意したのは、公主としての体裁を整えて危険を排除した待遇だ。

 形ばかりの待遇のスイランと、絶対にスイランを傷付けぬよう轡や枷を付けられ、押さえつけられた形ばかりの哀れな竜と、どこが違うと言うのだろうと、スイランは訴えるのだ。


「卿に無理を言って置いてもらっていることは分かっている。だが、戦いの最中に、ファルハドや卿に止めてもらわねばならぬわたくしのままでは駄目なのだ。このような力を授かったのに、この世の脅威がなくなるまで後宮に隠れて過ごしてなんになる」


 竜が絡むような討伐には、忙しいファルハドが付き添っていた。スイランを止められる武人など、本当に五指に余るほどしかいないのだ。

 一度、我を忘れてユーシスを傷つけたことがあったが、あのようなことは二度としたくないとスイランは訴える。


「覚悟なしにここに来るはずがないだろう。卿以外にわたくしを抑えられぬというのなら、卿が全て監視せずともわたくしにも枷を付ければいい。だから、わたくしを特別扱いしないでくれ」

 ユーシスは、スイランの覚悟を軽く見ていたようだった。

 それから、ユーシスのスイランを見る目から公主と言う鱗が落ち、対等な武人として扱うようになった。


 スイランの訓練は、他の人間に任せても良く、竜化できるイヴァンを呼べば簡単だったが、何故かユーシス自身が見届けないとならない気がした。



 スイランは有言実行の人間だった。


 最初は、令嬢が最も嫌がるだろう、竜を扱うための基礎体力を鍛えた。元々並みの兵士よりもずっと体力はあったが、不安定な竜の背に騎乗するための平衡感覚や体幹を養う必要があった。それを新兵と変わらない扱いにも不満を漏らすことなく、淡々と真面目にこなしていた。

 そして、竜舎の掃除にも率先して参加し、直接竜を目にすることはまだないが、遠巻きになら冷静に見ることができるようになった。


 ふた月が経つ頃には、竜がいる状態で竜舎に入ることができた。


 最後の月には、ユーシスが手綱を持った状態で、竜に触れられるようになった。


「竜とは、美しいものなのだな。いつかわたくしも、フォルセリア卿が見ている空の世界を見られるだろうか」

 心の傷を克服し、竜の首を撫でながらそう呟いたスイランに、ユーシスは頷いて見せる。

 その時は、空を翔けることでしか出会えない景色を、共に見たいと思った。


 帰国の迎えには、ファルハドが来た。「ユーシスに迷惑を掛けなかったか?」と真面目に尋ねるファルハドに、スイランは冷ややかな目になって「押しかけておいて迷惑を掛けぬわけがなかろう」と嫌味を言う。

 数か月預かってみて、スイランの憎まれ口は相手に気を許しているということが何となく分かり、そうして見ると、ファルハドに一番懐いているのだと気付く。ユーシスはようやく「フォルセリア卿は小言が多い」と愚痴られるようになったばかりだというのに……。

 だがそれは、兄妹だからこその距離感だろうと思うことにした。


 帰国後、国内の残留する魔物の討伐時には、以前のような暴走する気配はなく、安心して従軍させられることに感謝する手紙をファルハドから貰った。

 スイランからも手紙と贈り物を貰ったが、手紙は事務的で淡泊だし、贈り物は竜を世話する時の丈夫な皮手袋で、ユーシスだけでなく竜騎士団全体にも贈られたものだ。十把一絡げの扱いに、ユーシスは軽い落胆を覚える。

 その直後、ファルハドの手紙の最後に、「一番世話になったユーシスの手袋だけ、素材をスイランが選んだ」と書き添えてあって、いつの間にか自分が微笑んでいたことにユーシスは気付いた。



 そして、それからまた一年近く過ぎた頃、レンダールとセリカの国境付近の山深い領域に、残っていた竜の魔物数体を狩るために、セリカとの大規模な共同戦線で、ユーシスとファルハドが指揮をして出向くことになった。


 竜とは言っても、ニーズヘッグやファフニールのような名前持ちではなく、まだ残っていた有翼の竜の魔物〝無慈悲(クルーエル)〟のことだ。もちろんそこにはスイランも従軍した。


 三年を過ぎても、竜騎士はユーシスとイヴァンだけだった。

 身体能力もさることながら、竜が主と認めなければ騎乗を許さなく、それだけ竜を従えることは難しいということだ。

 レアリスも竜を従えることができたが、竜騎士よりも白虎に気ままに乗せてもらう方が性に合うらしく、今は別任務で砂漠の国エスファーンへ特使の護衛として赴いている。


 かつてのユーシスは〝無慈悲〟に対抗するほどの力はなかったが、今は単独で竜を狩れる『竜殺し』になっており、戦力的には十分だった。

 なのだが、一年ぶりに会ったスイランを見た時、気付けば、ユーシスのイージスの盾と組みになっている胸当てと肩当てを付けてもらいたいと頼んでいた。

 今、ユーシスが知る、最も防御力の高い防具だ。


 最高戦力の一人であるスイランに対し、侮辱にも取られかねない願いだったが、皇族という身分を抜きにしても、傷一つ付けさせたくなかったからだ。


 怪訝そうな顔をするスイランに、「一年前、特別に選んでいただいた手袋の御礼です」と伝える。その際にはもちろん返礼をしたが、それにかこつけるくらいでないと、スイランは何も受け取らないと思われた。

 だが、そのかこつけに、スイランが「ファルハドめ! 内緒だと言ったのに!」と憤っていた。その白皙の頬がほんのり染まっているのに、ユーシスは不思議な満足感を得るが、自分の行動が過保護だと気付かずにいた。

 スイランも礼を言って素直に防具を使い、ユーシスの行動は疑問もなく受け入れられたので、誰も指摘する人間はいなかった。

 ファルハドだけは、思わせぶりに笑っていたが。


 討伐が始まると、まずユーシスとイヴァンが空から〝無慈悲〟を探し、追い立てておびき出した。二体の〝無慈悲〟が飛び出し、イヴァンと牽制しながら兵たちの方へ誘導し、集団で一体を対応する。

 瘴気の正体を波瑠が暴いて以来、確実に魔物を仕留める手段が確立され、今回もほとんど危険を伴わない討伐のはずだった。


 ユーシスは上空から戦局を見極めて指示を出す。その過程で、ふとスイランを目で追った。

 かなりの距離があったが、ユーシスはスイランと目が合ったような気がした。


 決して油断した訳ではなかった。

 だが、次の瞬間、まるで転移したかのように数体の〝無慈悲〟が湧いた。冷静に湧いた数体を誘導し、各隊に振り分ければ良かっただけだ。

 だが、最後の一体はスイランの部隊に近く、彼女が配置された場所への誘導を、ほんの一瞬だけ躊躇った。自分でも無自覚の瞬くほどの間だった。


 その機を見逃すほど、血に飢えた〝無慈悲〟は甘くなかった。

 直撃は免れたが、強烈な尾の一撃で、ユーシスの乗った竜は態勢を崩された。


「フォルセリア卿!」

 誰が呼んだのかすぐに分かった。

 その声の主は、すぐさま自分の神話級武器を投じて、まさにユーシスに襲い掛からんとしていた〝無慈悲〟の脇腹に、重量級の斧が深く刺さった。頑丈な竜皮は深部までの侵入を許さなかったが、それなりの損傷を〝無慈悲〟に与えたようだった。それにより〝無慈悲〟の標的が声の主、スイランに移った。


 ユーシスが態勢を立て直している間に、〝無慈悲〟はスイランを敵と認め、滑空を始めようとしていた。ユーシスは目の間が歪んだかと思うほど、怒りが湧くのを感じる。


 気付けば、上空で騎乗用の安全具を全て外し、獲物へ突進しようとしていた〝無慈悲〟の背に飛び乗っていた。そして、不意の不法乗客に憤った〝無慈悲〟に振り落とされる前に、神話級武器のグングニルをその脳天に突き立てる。

 さすがの竜皮も至近距離からの神話級武器には敵わず、断末魔の声を上げながら地面へ落ちた。

 凄まじい地面への激突の衝撃にユーシスは耐えたが、しばらく慣性で地面を滑る〝無慈悲〟の先にスイランがいた。


 ユーシスはそのままグングニルで〝無慈悲〟を地面に縫い留めようとするが、スイランも避けずにその巨体を止めようとした。「避けろ!」とユーシスは叫ぶが、スイランは背後の兵を守るため、その場に留まった。


 結果、串刺しにしたグングニルとスイランの膂力で〝無慈悲〟は止まった。

 一人の犠牲も出さずに。


 ユーシスは〝無慈悲〟から飛び降りると、腹に刺さった神話級武器の盤古の斧を引き抜きがてら、〝無慈悲〟を真っ二つに引き裂いてとどめを刺す。


 凄惨な光景に兵たちが一瞬静まり返った中、ユーシスは兜を脱ぎ捨てて、荒い息を吐きながらスイランの前に無言で立った。

 スイランは、かつてないユーシスの怒気を孕んだ緑の目に気圧されていた。そのまま無言で両手をユーシスに拘束され、掌を仰向けられたが、抵抗もできなかった。


 滑走する〝無慈悲〟を止めたスイランの手は、竜の鱗に傷付けられて赤く染まっていた。つけさせた最強の肩当てと胸当ても、掌まで守ってはくれなかった。


 それを見たユーシスは、短い吐息を一つ吐いて、スイランの手を放した。


「……フォルセリア卿?」

「後で、お話があります。公主殿下」

「…………………わかった」


 周りで聞いていたセリカの兵たちは、そのユーシスの声に震え上がったと言っていた。


 その後、討伐は速やかに行われ、死者を出さずに帰還したレンダール・セリカ連合軍は、凱旋の歓待を受けたが、その席で、一つの話が酒の肴に持ち上がった。


 第八公主のスイランが、前線の上空にいたユーシスの危機に、神話級武器を投じて助け、怪我を負った。幸いポーションで治る程度の怪我だったが、ユーシスが怒り狂い〝竜殺し(スレイヤー)〟ではなく〝竜の虐殺者(スローター)〟と言う方が相応しい無慈悲な討伐を行った、と。


 黒い竜たちは殲滅できたが、その時に「自分の目の届く所に居て欲しい。傍にいて自分に守らせてくれ(意訳)」とスイランに言った言葉が、何故か竜騎士と姫君の恋物語のように広まってしまった。


 その場にいたイヴァンが、「ありゃあ、姫様をこっぴどく説教したって方が合ってるがなぁ。まあ、珍しく騎士殿も頭に血が上っていたと思うが」と言っていたから、同行した人間(主にファルハド)が誇張して面白おかしく言った言葉だけが独り歩きしたものだが。

 実際に正座で説教を受けたスイランが全力否定する中、ユーシスはその噂を肯定も否定もしなかった。



 討伐からひと月後、ユーシスは国王の許可を得て、自分の油断が招いた公主の怪我の詫びにと、セリカに竜を一頭贈ることを伝えた。


 ユーシスは、赤い竜やレアリス、イヴァンと共に、イヴァンの故郷である竜の繁殖地のシャイアの奥地に出向き、飛竜を一頭捕らえた。


 それは、スイランがかつて嫌悪していた黒竜だったが、その鱗は、スイランの髪のように艶やかな黒で、様々な色を持つ飛竜の中でも最も美しい色彩だと、ユーシスは思った。

本編をお読みの方は薄々感づいていたかと思いますが、セリカの第八公主の登場です。

あと、意外とファルハドが出張ってきています。

野蛮なユーシスの本性が徐々に滲み出てきました。

さて、次話はどうなることやら。

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