表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/15

3日目:のうりょくしゃ

補足説明

時代設定は近未来的な感じです。

体の転送とか液晶無しの空中に浮かべる的なイメージです

ドラ◯もんの21世紀よりは発展していない感じです


道具関連

デバイス:空中に開ける液晶無しのPCデスクトップ兼スマホ

転送駅:体を瞬時に指定駅まで送る転送装置置き場


※脳内SFなのでご了承お願いします

さてバイト先の事務所前に来たわけだが…

来る途中にかなり野郎と女の子の目線を集めた、そりゃそうだなんせ美少女がパッとしない服装で歩いてるんだからな


意を決めて事務所の入り口を開けてカードキーを差し込む、奥の席には先日メールをくれた所長がPCに向かい合ってた


「所長、どうも」

短く問いかけると、所長は顔をあげて硬直した

「…誰や君は」

当然の反応だろう…なんせオッサン面した男じゃなくて美少女が立ってたらな


「所長…自分です、橘です」

「あのなぁ、私が知ってる橘くんは男だったはずやけど」

「信じられないかもですが朝起きたらこんなことに」

「本当かい、橘くん」

所長の顔が割と真面目になる

「…この前一緒に飲みに行った店は?」

「リマスターゆきやで焼き鳥食いながら飲みました、所長酔って大変だったんですからね」

「私が隠してることは?」

「…言っていいんですか?経費でケーキバイキング行ってましたよね」

「あと…経「わかった!確かに君は橘くんらしいね!?」」


途中で遮られたがどうにか信じて貰ったようだ

「もしかして君昨日の事件に巻き込まれたのか?」

「いえ…はい、巻き込まれたんですが」


俺は所長に前あったことを話した


「そっかあ、その話だと君は能力者に襲われた時に能力者として目覚めた説がかなり可能性が高いね」

「よしっ!実は君にはまだ隠してたことがあってね」

「えっ!?」

俺は思わず声を上げる


「実はねウチは表面上は唯の経理会社だけど、本当の顔は能力者対処専門の政府公認機関なんだ」


理解が追いつかない、目が丸くなるとはこのことだと思う

「えっ、えっ」

「ふふっ、目が丸くなるとはこのことだな」

んにゃ笑いごとじゃねーですって


「えと、それはつまり「能力者」が起こす問題に対応する機関がウチであるってことですか!?」

「私が言ったまんまだけど、そうだね」

クスクスと笑いながら言う所長

「てことは所長も能力者なんですか!?」

「いやいや、私は能力者ではないよしがない一般人の所長さ」


「と、君にはしかるべき検査を受けてもらう必要があるんだ」

所長が切り出すように言い出した

「検査ですか?」

「そうだね〜君みたいに能力者に目覚めてまともな思考を持ってる者は適性検査と能力検査が必要なんだ」

「それで前線で戦える者と後方支援に向いてる者と分けることもできるしね」


なるほどなと思った

けれど「戦う意志のない者」はどうするのだろう

「なるほどね、戦闘向きではない戦う意志のない者だとしても「能力者」なんだ」

「野放しにするのは危険…だからこそとある処置を施すことにしてるの、命を奪うとかじゃないから安心して」


「それじゃあ検査受けてきますね」

俺は所長の意見に快諾して政府管理下の専門施設に行くことに決めた…金もでるらしいし


〜能力者研究施設内〜


俺は施設に着くと早速検査着に着替えさせられてありとあらゆる検査を受けた、そして最終検査の名目で何もない部屋に通された


「あの、一体何が始まるんです?」

【最終検査です、被験者の貴女はこれから自由に能力を発揮してください、充分なデータが取れ次第検査は終了となります】

無機質な合成音声で流れる、とりあえず能力を発揮すると良いのか…?


いや、そんなことより俺は重要なことを忘れていた

俺の能力ってなんだ?


「ハァーっ!」

とりあえず気を溜めるような素振りを見せて腕を薙ぎ払うようにしてみるが一向に何も起こらない


タチバナは気合を溜めた!▼

タチバナは腕を振り抜いた!しかしなにもおこらなかった▼


こんなことが数分過ぎた後にドアが開いた

【お疲れ様でした、充分なデータが取れましたので以上で終了となりました】

まっ!色んな意味で終わったわな!


恥ずかしさで顔を赤くしながら検査場から出て行く俺

検査結果の説明を受けてとりあえず所長の所に配属という形になったらしい、トホホ…


迎えにきた所長の車に乗ってその日は事務所に戻りましたとさ。



〜検査施設にて〜

「あの橘という能力者のことについてだが…この検査結果は本当かね」

机の上に置いてある書類を見ながらとある研究員は助手に聞く

「…残念ながら全て本当です」

「信じられないな、なぜ本来の肉体構成が変わっているのかがな」

この地球史で初めての出来事であるだろう前例が一切ないのだ、あのタチバナ氏の女性になる前のデータは政府の公認を受けて取り寄せているものの

"体の構成が全く違う"それどころか彼女は…


「研究員長!大変です!」

慌てて職員が入ってくる

「どうした?」

「ぜぇぜぇ、と、とりあえず!最終検査場に来てください!」

私は急いで検査場に赴く、がそこで信じられない光景を目の当たりにする


「な、なんだこの状態は…!」

そこには大きな裂傷跡で強化壁が切り裂かれている光景だった

ありえない、手慣れた能力者でも苦戦するほどの強化壁をいとも簡単に切り裂くとは…


既に無機質ではない大きな傷跡を残した部屋に深い沈黙が漂っていた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ