表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第4章~イベント「宝探し」~
90/95

良く分かったな。

こういう勘違いする奴っているよね?

上の文章だと、誰の事?って、なりますよね。

村人達の事です。


「あやつは……この村を出て北に向かうと大きな洞窟が有って、そこに居る。」

「分かった。」

「ソーマ。外の連中はどうする?」

「無視。」

「分かったわ。」


 俺達は、村を出て北に向かうと、言っていた通りに大きな洞窟が有った。



 《イベント『狂った黒い人狼を討伐せよ!』が発生しました。》

 《勝利条件は、黒い人狼の討伐。》

 《敗北条件は、パーティーの全滅。》



 途中、歓迎するモンスターも居ないし、洞窟前にも居なかった。

 さて、どう攻めようかな。


「ソーマ!」

「どうした、リン。」

「向こうから出て来たみたいよ。」

「……黒毛の人狼か。」


 人狼は鼻を上げていると、隠れている俺達の方に向き直した。


「おい。隠れてないで出て来な。」


 俺は、古都魅と紅牙(こうが)と白帝には、このまま待機して貰って、いざって時の伏兵をお願いした。


「良く分かったな。」


 俺とリンは、ご近所の散歩かの様に歩きながらも、相手の情報収集をしながら、戦う為の準備を始めた。

「オレ様の鼻は特別だからな。……さて、手前ぇ等はあの村が用意した餌……じゃあねえな?」

「ああ。俺達は餌ではなく、お前を狩る者だ。」

「なるほどな。村の奴等はオレ様を裏切ったという事か。」

「ちょっと違うがな。」

「まあ、そんな小さい事はどうでもいい。どっちにしろ、手前ぇ等は明日の太陽を見る事は無ぇから……なぁ!」


「速い!」

「おらおらぁ! どうしたぁ!」

「ソーマ、ちょっとよろしく。」

「分かった。」

「たった1人でオレ様に勝てると思っているのかぁ!」


「吹き荒れる風が雷雲を呼び、天空を染める雷雲から稲妻を発し影が生まれ闇が広がる。

 我は闇を消し去る力を振るう者なり。……疾風迅雷!」


「なんだぁ?」

「闇の槍!」

「遅ぇんだよ。」

「貴方も、ね。」

「なっ!? ぎゃっ!」

「まだだ!」

「ぎっ! がぁあああ! ぐはぁ!」


 リンが闇の槍を放ち、黒い人狼は避けるがリンはそれを読み、背後に廻り連撃を放つ。

 そして、俺もその隙を突いて雷の槍を放ち当て、連斬し、炎の球を撃ち込む。


「て、手前ぇ……」


 黒い人狼は、身体はボロボロだが、目を血走らせていた。


「許さねぇ。八つ裂きにしてやる……ウオオオーーーン!」


 黒い人狼の身体は3倍近くまで膨れ上がった。


「後悔しながら死ね。」

「波紋水刃。」

「があああ!」


 先程よりも、当然、パワーもスピードは増したがそれだけだ。

 正直、当たれば怖いし、ダメージが大きいがそれだけで、怖くないし、知性を感じられない。

 パワーに傾倒した○ルみたいなモノだ。

 俺は奴の攻撃を躱しながら、魔法を放つ。


「氷の矢」


 俺は奴の足下に集中して「氷の矢」を連続で撃つ。

 魔法の「氷の矢」を連続で撃つ事で、奴の足下を凍りつかせた。


「リン、今だ!」

「任せて! 重力弾!」

「ぎ、ぎゃあああーーー!」

「閃光。」

「があ!」

「ナイス、ソーマ。陰雷。」

「があああーーー!」

「雷閃轟槍!」

「ぎゃあああーーー!」

「止めよ! 陰雷からの影刃連撃六連!」

「ぎぃ! ぐがあああーーー……」


 そして、リンは黒い人狼はリンが背を向けて、どや顔の決めポーズ。

 ……5秒後に爆発した。



 《イベント『狂った黒い人狼を討伐せよ!』は達成しました。》

 《討伐報酬はプレイヤーに贈られました。》


「「やったー!」」


 俺とリンは勝利を喜び、駆け寄った紅牙と古都魅と白帝とも勝利を分かち合った。


「勝ったのじゃ!」

「キャン!」

「ニャア!」

「レベルとかの確認は終わったし、討伐報酬は何かな?」


 共通の討伐報酬


「黒い人狼の毛皮」「黒い人狼の牙」「黒い人狼の魔石」


 リンの最後の一撃報酬


「黒い人狼の討伐者」


「あ、効果付きの称号だわ。」

「良かったな、リン。それと、どや顔の決めポーズ。」

「うん。ハマったかも。」

「それで、称号の効果は?」

「え~と、ね。人狼を含む狼系や犬系に攻撃時にATKが2割増えるみたいね。」

「効果対象が限定されているけど、結構良い効果だな。」

「うん。」

「それじゃあ、村に戻るか、それ以外にするか、決めるか?」

「戻らなくても良いんじゃない。戻っても、どちらかの全滅の未来しか見えないわ。」

「そうだよなぁ。」

「妾もリンと同じなのじゃ。」

「分かった。村には行かない事にしよう。」

「それで良いわよ。」

「次は何処に行くかだ。」

「もう、大分暗いし、あの洞窟に行って、安全地帯なら、そこでログアウトする?」

「そうだな。そうしよう。」

「それじゃあ、行くのじゃ。」

「了解だ。」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ