強制ログアウトまで、後○分です。
少し短いです。
「ギシャアアアーーー!」
「せーの、アックススラッシュ!」
「ギシャアアアーーー……」
《ホワイトアント・クィーンは討伐されました。》
《スオウに討伐報酬が贈られました。》
「やったわ! あ、レベルやスキルレベルも上がったわ。討伐報酬は、……まあ、普通というよりもショボいわね。」
討伐報酬
「白蟻女王の牙」「白蟻女王の魔石」
「一応、何も無いわよね。さぁて、帰るわよ、レーヴェ。」
「ガウ。」
《警告。強制ログアウトまで、後、1時間です。》
「きゃあああーーー!? 忘れてたぁー! そして、スキルアップに時間を掛け過ぎたぁー!」
「ガウ?」
「どうしよう。ログアウト地点を街にしたままだったぁー!」
「ガウ!」
「……レーヴェ!?」
スオウの見ている前で、レーヴェのサイズが大型犬から、ライオンや虎サイズまで大きくなった。
そして、レーヴェは伏せをする。
「……レーヴェ。私に乗れ、と?」
「ガウ。」
「分かったわ。レーヴェに託すわ。」
「ガウ!」
スオウはレーヴェに乗り、首に抱き付いた。
「ガウ!」
「き、きゃあああーーー……」
レーヴェの何処か悪戯成功した様な陽気な声とは裏腹にレーヴェが駆ける速さはスオウの許容値を超えていた。
レーヴェはあっという間に巣穴から脱出して、ダルベナが見えて来た。
《警告。強制ログアウトまで、後30分です。》
「きゃあああーーー! 急いでレーヴェ!」
「ガウ!」
スオウが哀れに思った神様か、はたまた、本人の運か、街に入る順番は直ぐに来た。
スオウと門番のやり取りは、高速手動餅つきの様に素早く終わり、スオウはまたレーヴェに乗って宿屋に向かった。
《警告。強制ログアウトまで、後10分です。》
「間に合ってー!」
「ガウ!」
《警告。強制ログアウトまで、後3分です。》
強制ログアウトまで残り3分になると、本人しか聞こえない仕様になっている警告音が鳴り響く。
「宿屋だわ。間に合ってー!」
「よお。どうしたんだ? そんなに慌てて?」
「ごめんなさい。後廻し!」
「おい……」
「お帰りなさいませ。夕食は如何しますか?」
「無しで!」
「畏まりました。」
スオウとレーヴェは部屋を目指した。
《警告。強制ログアウトまで、後30秒です。》
スオウとレーヴェは部屋に入った。
「間に合ったわ! またね、レーヴェ!」
「ガウ!」
スオウは強制ログアウトまで、残り8秒でログアウトした。
カルラside
「鳥居ですわ。」
カルラは、鳥居や周辺を調べた。
「確か、ソーマさんは、こういう所はしっかりと調べた方が良いと言ってましたわね。」
カルラは調べていると、右の根元に違和感を感じた。
「不自然ですわね。此処だけ色が濃いですわ。
……えっと。あら、ズレたわ。中は、透明な球がありますわね。……取れませんわね。それなら、……上から押したら少し沈んだわ!」
ガコン
「あら!?」
鳥居の間の地が割れ、階段が現れた。
「此処からでは中が見えませんわね。それでしたら、悩む必要もなく、進むべきですわ!」
カルラは意気揚々と、周りが見えないまま、足下の僅かな灯りだけを頼りに階段を降りていった。
てくてくてくてく、てくてくてくてく
「階段は終わったみたいですわね。」
周りの何も見えない中、階段の終わりを確認すると、カルラの一声がスイッチかの様に、一斉に灯りが付き、その灯りに因って通路が有る事が認識出来た。
「あら、通路ですわ。……勿論、前進有るのみですわ!」
カルラが通路を進んで行くと、体育館程度の開けた場所に出た。
そして、煌々と照明が付き、最低限の灯りに慣れていたカルラは目を細めた。
「眩しいですわ。」
カルラが照明に慣れて周りを確認すると、中央には巫女風の衣装を着た薙刀を持つ女性が立っていた。
「訪れし来訪者よ。試練を受けますか?」
《イベント『神薙の試練』が発生しました。》
《受諾or拒否》
「勿論、私は此方を選びますわ!」
カルラは受諾を選んだ。
「良いでしょう。来訪者よ。私と戦い見事、勝利を手に入れてみせなさい。」
「当然ですわ。勝利は自身の手でもぎ取ってこそ、価値が有るのですから。」
カルラは、旅袋から薙刀を取り出した。
「司様、ありがとうございます。いざ! 尋常に勝負ですわ!」
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