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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第4章~イベント「宝探し」~
83/95

結構、簡単に倒せましたわ。

今回もあの頃、○○は?

が、続きます。

 スオウside


「こちらには、どのようなご用件で?」

「アタイは冒険者だ。」

「分かりました。ようこそ、『ダルベナ』へ。」


 スオウは、とりあえず宿屋を探した。


「全く、あの頃はゲームだからと思って油断したわ。夕方に行ったら、手頃な宿屋が全て埋まっているなんて。お陰で、底辺の宿屋と割高の宿屋しか残ってなくて苦労したわ。」

「ガウ?」

「どっちを選んだかって?」

「ガウ。」

「勿論、割高よ。現実でもそういう時は割高の方がまだマシなのよ。安い宿だと、色々と不満が出るのよね。」

「ガウ?」

「料金の割には、食事が質素だったり、部屋が質素だったり、共同のお風呂がそこら辺の銭湯よりも質素だったりするのよ!」

「ガウ。」

「だから、あの時は割高の中でも格式の高い宿屋を選んだわ。」

「ガウガウ!」

「そうね。当然、痛い出費だったけど、後悔は無いわ。」

「ガウ。」

「安い宿屋の絶望を知った後では!」

「ガウガウ。」


 スオウは周りの住民と思える人達に自腹なら何処に泊まりたいか聞いた。


「ガウ?」

「どうして、自腹なら何処に泊まりたいかを聞いたのはね、ただ、宿屋は知らないかと聞けば、適当な宿屋を進められるし、場合に因っては紹介料目当ての曰く付きの宿屋を進められるわ。」

「ガウガウ。」

「その点、自腹なら、下手な所を紹介されないわ。誰だって損はしたくないもの。」

「……ガウ。」

「大丈夫よ。何人にも聞いて、一番名前が出た宿屋にするから、ハズレではないと思うから。」

「ガウ!」

「さて。それじゃあ、行きましょう。」

「ガウガウ!」


 スオウは、運良く自分が納得出来る宿屋を見つける事が出来て、部屋で休憩していた。


「これで宿屋は確保出来たし、これからを考えるわよ。」

「ガウ。」

「とりあえず、ゲーム時間がそろそろ夕方に近いから冒険者ギルドや図書館は無理ね。」

「ガウ。」

「……かと言って、何か必要な買い物をと、言っても無いのよね。」

「ガウガウ。」

「そうなると、試しにやってみるのよ!」

「ガウ?」

「出来るかどうか分からないけど、先ずは実践よね。」

「ガウ!」


 スオウはテレビや動画で見た座禅をして見よう見まねで瞑想をしてみた。


「確か……、欲しい食い物や新しい服とか考えず、自分自身の事を深く考える、だったかな?」

「ガウ?」


 スオウはとりあえず瞑想をしてみたが、5分後には根を上げた。


「ああ、駄目だ。長続きしないわね。」

「……ガウ?」

「え~と。母さんがあの時に言っていたのは……」

「ガウガウ?」

「母さんはね、元神道系の生まれなのよ。」

「ガウ!」

「だから、たまに、そっち系の話が出る訳。」

「ガウガウ。」

「だから、アタイの名前を『蘇芳(すおう)』から取ったのよ。」

「ガウ!」

「もう1回、チャレンジよ!」


 スオウは昔、母親が言っていた事を思い出しながら瞑想を始めた。


 10分後


 《スオウは、スキル『瞑想』を修得しました。》

 《スオウは、スキル『魔力感知』を修得しました。》


「お! やったわ!」

「ガウガウ!」

「ええ。ありがとう、レーヴェ!」

「ガウ。」

「え~と。スキル『瞑想』は、その場から動かず1分以上経過した場合に、HPにあたる数値を1%回復し、MPにあたる数値を3%回復する、か。」

「ガウ。」

「確かに、回復する数値は低いわ。けど、アイテム以外の手段が有る事は有利になるわ。」

「ガウ!」

「スキル『魔力感知』は、自分自身や他者の魔力を感知出来る、か。……そのままね。」

「ガウ。」

「分かっているわ。やっとスタートラインだという事はね。」

「ガウ!」

「さあ。どんどん行くわよ!」




 カルラside


「都市か街から出たのは良いのですが、モンスターは出ないのですね。こういうイベントですから、普段より多いと思っていましたが。」


 てくてくてくてく


「あら、洞窟が有りましたわ。これも冒険ですわね。」


 てくてくてくてく、てくてくてくてく


「流石に、洞窟の中はモンスターが出るみたいですわね。」


 てくてくてくてく、てくてくてくてく


「あら? 扉を開けて入ると、大きなお部屋で、何が有るのかと思っていたら、モンスターが現れてビックリしましたわ。」


 ソーマに仕込まれた戦闘術で難なくダンジョン・ボス「ハーピィ・プリンセス」1体と「ハーピィ」3体を倒すカルラ。


「結構、簡単に倒せましたわ。」


 カルラはそう言っているが、ソーマに仕込まれた戦闘術が異常で、カルラのレベルと同じプレイヤーだと、4人組パーティーでやっとの相手だ。


「宝箱が出ましたわ。……開けてみましょう。」


 ガチャ


「書状ですわね。……ソロ討伐報酬!?」


 書状が光になって消えてアナウンスが流れる。


 《カルラに、ソロ討伐報酬が贈られました。》

 《カルラに称号『空の狩猟者』が贈られました。》


「まあ、何かしら?」


 ソロ討伐報酬の内容


「翼人姫の羽衣」「翼人姫の具足」「翼人姫の外套」「翼人姫の魔石」「記念硬貨(金)」


 共通報酬


「翼人獣の羽根」「翼人獣の爪」「翼人獣の魔石」



「大量ですわ! どんな内容かしら?」


 名称:翼人姫の羽衣

 DEF+15 INT+27% MIN+24% AGI+30% 

 ハーピィ・プリンセスの素材を使って製作された服系防具。ハーピィ・プリンセスを使っている為、魔法に関する数値が高い。

 ハーピィ・プリンセスの特性を引き継ぎ、魔法を使用する際に通常の消費される魔力が1割軽減される。

 更に破壊されても、ゲーム時間で24時間後に完全修復される。


 名称:翼人姫の具足

 DEF+8 INT+16% MIN+15% AGI+20% 

 ハーピィ・プリンセスの素材を使って製作された防具。ハーピィ・プリンセスを使っている為、魔法に関する数値が高い。

 更に破壊されても、ゲーム時間で24時間後に完全修復される。


 名称:翼人姫の外套

 DEF+6 INT+12% MIN+10% AGI+16% 

 ハーピィ・プリンセスの素材を使って製作された防具。ハーピィ・プリンセスを使っている為、魔法に関する数値が高い。

 更に破壊されても、ゲーム時間で24時間後に完全修復される。


 称号:空の狩猟者

 効果:空中に居るモンスターに物理・魔法を問わず、攻撃した場合は、ダメージが通常より1割加算される。



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[一言] ユニーク装備じゃにぃか!?
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