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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第4章~イベント「宝探し」~
80/95

俺が叩き斬る!

すみませんでした。

ちょっとゴタゴタして投稿が出来ませんでした。

次の話は1時間後の午後9時に投稿予定です。

「さあて、行くか、リン。」

「ええ、ソーマ。」


 俺達は闘技場に上がって少し経つと、何かの拍子も切っ掛けも無く戦いは始まった。


 鬼武者オーガ2体は大きく振り上げて突っ込んで来た!

 ……結構速い。


「疾っ!」

「覇っ!」


 俺とリンは鬼武者オーガの大鉈の一撃を避け、お互いに同時に横腹に攻撃を仕掛け、離脱しながら、俺は雷の槍を、リンは闇の槍を撃ち続ける。

 意外と速い動きと外見通りの攻撃力から、俺達は一撃離脱しながらの攻撃魔法を連発を繰り返していく。

 もし、体力メーターが有れば、残り1本まで削ったと思っていると、鬼武者オーガの大鉈が(ひび)が入り砕けた。


「リン! 特殊攻撃や爆上げしたステータスに物言わせた物理攻撃が来るぞ!」

「分かっているわ!」


 鬼武者オーガは左右対称の構えを取り、ちょうど鬼武者オーガ2体の間に入る様に動いて向かって来た。

 ……

 ………………


 ……!


 まさか!


「リン! 何が有っても間に入るな!」

「わ、分かったわ!」


 俺達は少々無理して、鬼武者オーガ2体の(あいだ)から逃げた。


「ソーマ、どういう事?」

「多分、さっきと同じ攻撃をしてくる筈だ。」

「攻撃と言っても、魔法攻撃でも無いし、何も持って無かったわよ?」

「だから、また同じ事されたら、避ける際に闇の霧を出してくれ、自分が居た場所に。」

「……分かったわ。」


 そして、鬼武者オーガはまた左右対称になって、構えて突っ込んで来た。

 俺達が間に入る様に。


 そして、俺達は避けて逃げる。


 しっかり、リンは俺の指示に従い、自分の居た場所に闇の霧を放つ。


「リン、見ろ!」

「え!?」


 リンが居た場所には、闇の霧を何かで切った跡が横線に10本出来ていた。


「くそ運営がーーー!」

「どういう事? だって、何も持って無いじゃない!」

「見えない鋼刃だよ。」

「!?」

「古典に入る様な漫画の中で使われた技で、双子がお互いの指に見えない鋼刃を繋げ、間に入った敵を輪切りにする技だよ。」

「くそ運営の陰険な初見殺しね。」

「……ああ。リン!」

「何、ソーマ。」

「俺が叩き斬る!」

「分かったわ。」


 鬼武者オーガは再び構え突っ込んで来たが、俺は武器を鬼神刀に変え、大きく振り上げて真っ直ぐに振り下ろす。



 ギッ、ギャリン!


 見えない何かを斬った感触を残し、頬から一筋の赤い線と滴が生まれると鬼武者オーガは体勢を崩した。


「リン! 一気に畳み掛けるぞ!」

「ええ!」


 そこから、俺達は全力で攻撃を続ける。


「止めよ! 重力波からの影刃連撃六連!」

「ガアアアーーー……」

「こっちもだ! 氷刃乱舞!」

「ガアアアーーー!」

「……からの、喰らえ! 双龍閃!」

「ガアアアー……」


 そして、俺達は同時に鬼武者オーガに背を向ける、決め顔とポーズをキメて。

 何故か、鬼武者オーガが爆発した。


 《鬼武者オーガ『阿吽(あうん)』が討伐されました。》

 《討伐報酬がプレイヤーに贈られました。》


 お!

 レベルとスキルレベルが上がった。


「ソーマ。」

「何、リン?」

「ドキドキするし、コレはクセになるわね!」

「そうだろう。絶対に運営に特撮ファンが混じっているな。」

「そうだと思うわ!」


 説明しよう!

 実は、居たりする。

 運営のイベントボスモンスター担当が、遊び心と(こだわ)りから、イベントボスが敗北確定でまだ身体が残っている時に、プレイヤーが背を向けるとボスが爆発する様にプログラミングしていた。

 運営陣も大なり小なり好きなので、隠れ仕様としての演出用になっていた。


「さて。討伐報酬は?」


 共通の報酬内容


「鬼武者オーガの鎧」「鬼武者オーガの籠手」「鬼武者オーガの足甲」「鬼武者オーガの大鉈」「鬼武者オーガの魔石」「記念硬貨(銀)」


「う~ん。2体居たから最後の一撃報酬は無しか。」

「勝ったのじゃ!」

「キャン!」

「ニャア!」

「お待たせ、古都魅、紅牙(こうが)。」

「お待たせ、白帝。」

「……」

「ん? どうした、古都魅。」

「当然、この後は、この場所に何も無いかを調べるのじゃろう?」

「そうだな。」

「妾にはどうも、あの爺さんの石像が気になるのじゃ!」

「分かった。」


 俺達は、爺さんの石像以外を全て調べた後で、最後に爺さんの石像を調べた。

 ……特に何も無いが、こういう時の古都魅の勘は当たる。

 元ネタ、双子、輪切り……!?

 まさか!

 俺は鬼神刀を大上段に構え、石灯籠斬りで真っ二つにすると、2つに別れた爺さんの石像がポンっと煙になったかと思えば、乾いた音で「チリーン」と2回鳴った。

 そこには、記念硬貨(金)が2枚有った。


「やったのじゃー!」

「ぐっ。古都魅のお手柄だな。」


 ……古都魅が俺に腹タックルを決めた。


「古都魅、やったわ!」

「妾のお手柄なのじゃ! やったのじゃー!」

「古都魅。甘味処で値段を気にせずに食べて良いからな。」

「やったのじゃーーー!!」


 俺達は帰還の魔法陣に入ると、ダンジョンの入り口近くに居た。


「よし! 古都魅、高い高いだ。」

「ソーマ。もう古都魅は飛んでいるわよ。」


 古都魅が何かを発見したのか、笑顔で降りてくると、古都魅が居た場所に矢が通過した。


「古都魅!」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


今回のネタはたまにソレ系の特集で出ます。

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