第2の強化。
今回、かなり短いです。
「え~と、効果は……」
「どんな効果なの?」
「……!?」
「どうしたの?」
「効果だけどな……」
「うんうん。」
「ふむふむなのじゃ。」
「自分と同じか自分よりも高いレベルのモンスターを倒した時、そのモンスターに魔力が残っていた場合、その残った魔力の半分を自身の魔力として吸収出来るみたいだな。」
「能力はチートだけど、条件にくそ運営の悪意を感じるね。」
「……ああ。」
「……まあ、気を取り直していきましょう。」
「そうだな。」
その後は、3度目の高い高いを古都魅にしようとしたが、流石に学習したのか、躱されて自分から上昇して周りを確認していた。
「北東の方角に建物が見えたのじゃ。」
「それなら、北東に向かってみようか。」
「賛成。」
「キャン。」
「ニャア。」
こうして、俺達は古都魅が見たという建物を目指して移動中なのだが、途中に、洞窟が有り、中を確かめる事になった。
「何も無かったら、不自然なのだけど、何か有ったら悔しいわね。」
「そうだな。」
「ソーマ、リン。それでも行くのじゃろう。」
「まあな。」
「そうよ。」
「なら決まりなのじゃ。」
「ああ。」
「ええ。」
「キャン。」
「ニャア。」
入ってからある程度進まないと分からなかったが、ダンジョンだった。
「ダンジョンなのじゃ。」
「出て来るのは、今の所はゴブリンだけね。」
「そうだな。しかし、下の階層に行けば変わるだろうから注意して進もう。」
そうして、進んで行くと、現れるモンスターも、コボルトが現れ、更に下に進むとオークが現れた。
そして、この階層に入ってからは変わった。
出て来るモンスターが、オーガのみになっている。
取り零しが無い様に廻った後に立つ豪華な扉が目の前に居る。
此処で休憩をして回復に努める。
「そろそろ行くか。」
「分かったわ。」
「分かったのじゃ。」
「キャン。」
「ニャア。」
俺達は扉を開けると、寺院内の闘技場を連想するボス・エリアだった。
奥を見ると、座禅を組んだ爺さんの石像と、その左右に阿吽像みたいなのが立っている。
後ろの扉が閉まった瞬間、一斉にエリア内の灯りが付けられた。
そして、闘技場の奥に立っていた阿吽像がメッキが剥がれる様にパラパラと阿吽像の表面が剥がれ落ちていく。
剥がれ落ち切ったその姿は、本体はオーガだけど、その姿は鬼武者だった。
鬼武者オーガ2体は、闘技場の上に上がり、中央より奥寄りの位置に立つ。
「それじゃあ、紅牙は古都魅と白帝を見ていてくれ。」
「キャン。」
「ニャア。」
「妾も見ているのじゃ。」
「ああ。」
「ソーマ。行くわよ!」
「ああ。行こう!」
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