古都魅、逝って来い!
大体、今、リアルで土曜日の午後8時頃です。
「おお! 流石はドラゴン素材だな。」
「こっちもドラゴン素材が出るとは思わんかったぞ!」
「それで、幾らだ?」
「全部で白金貨1枚で良いわい。」
「良いのか?」
「ドワーフに二言はないわい。」
「分かった。ほい、白金貨1枚。」
「うむ。確かに。」
「……ああ! 後、コレな。」
俺達に渡されたのは、記念硬貨(銀)が2枚
「良いのか?」
「渡す様に言われているから問題無いわい。」
「分かった。貰っとく。」
「おう。」
ガンスから渡された武具一式で俺達は装備を一新した。
「おおー! 格好いいな!」
「武骨では無いのは良いわね。」
「まあ、うちにはうるさい黒髪のドルイダスが居るからな。」
「そうか。黒髪の、か。」
「それで、どっちから出るんだ?」
「まあ、裏口から来たんだ。帰る時も裏口から帰るよ。」
「そうか。達者でな。」
「ああ。そっちもな。後、夢見殿にもよろしく言っといてくれ。」
「……おお。」
……やっぱり、くそ運営はネタを入れてたよ。
あのガンスさんの、何で知ってんだって顔は見事だったけどな。
さて、ボスエリアに戻ったけど、転移の魔法陣とか有るよな?
……有ったー!
俺達は脱出の魔法陣に乗って転移した。
「此処は何処だ?」
「本当に何処なんじゃろうな?」
「キャン。」
「そうよね。……あ!」
「どうした?」
「メッセージが出て、もうすぐ『幻獣の卵』が孵るって。」
「え!? もう?」
リンは旅袋から「幻獣の卵」を取り出して胸に抱く。
リン以外は「刷り込み」を警戒して一応は離れて見守る。
見守って、10分後に卵に亀裂が入り、更に3分後に、卵は割れた。
「ニャア。」
幻獣の卵から孵ったのは白い虎縞のゴツい「猫」だった。
「か、可愛い~~~!」
「ゴロゴロゴロゴロ。」
リンが壊れてエンドレスにモフモフしています。
暫くお待ちください。
「ねえ、ソーマ。この仔、飼っても良い?」
「飼うのは決定事項だが、お持ち帰りは出来んぞ。」
「はっ!? そうだった! ガッデム、くそ運営が!」
「それで、リン。」
「何、ソーマ。」
「名前はどうするんだ?」
「そっか。名前か。」
「そ、名前。」
「え~と、名前は……あ! 君の名前は『白帝』にするわ。」
「ニャア。」
「称号には『幻獣の友』が有るけど、何も付いて無いみたいよ。」
「そうか。一応、その辺は『テイマー』や『サモナー』に気を配っているんだろうな。」
「そうだと思うわ。あ! 幻獣の卵がピンキーリングになったわ。」
「何か付いている?」
「え~とね。」
リンが言う内容は……
名前が『幻獣の指輪』で、効果が、パートナーの名前の後に『ハウス』でパートナーの幻獣をこのピンキーリングに収納して、同じくパートナーの名前の後に『カム』で、パートナーの幻獣をピンキーリングから出す事が出来る。
後、パートナーになった幻獣はレベルもスキルも有って、条件を達成した場合は進化する。
パートナーの幻獣が戦闘でダメージを負い、HPにあたる部分が『0』になると、ピンキーリングに強制収納されて、ゲーム時間で1日眠り、1日過ぎれば大丈夫みたいだ。
また、マスクゲージの『好感度』が有り、これが『0』になると、幻獣もピンキーリングも消滅して、『幻獣潰し』という称号が付く。
幻獣潰しの称号が有るプレイヤーを見たモンスターは無条件でATKとAGIが5割増しになる。そんでパーティーも道連れに狙われるみたいだな。
当然、『幻獣潰し』が付いたプレイヤーは2度とこの手のパートナーが作れない。
そして、どうしても、パートナーと合わない場合は、街の専用の施設に行けば、別離か施設の幻獣をパートナーと交換が出来るけど、年齢に合わせた別料金が課金として掛かる。
例えば、15歳だと五千円で、20歳だと二万円で、更に施設でパートナーを選ぶ場合は、同じく課金する必要が有って、15歳で五千円で、20歳で二万円か。
「つまり手にする以上は責任を持てという事だな。」
「そうね。」
「後……」
「まだ有るのか!」
「うん。課金が出来ないプレイヤーは『卵』の状態の時に、施設に譲渡すれば良いみたいね。」
「そうか。」
「まだ細かいのが有るけど、メニューのヘルプをご参照くださいだね。」
「分かった。」
「正直言えば、ソーマが羨ましかったのよね。でも、これで気兼ねなく何時でも自前でモフれるわ!」
「とりあえず、無事にリンにもモフモフ、じゃなくてパートナーが出来た所で何処かに移動しようか。」
「賛成。」
「キャン。」
「賛成なのじゃ。」
「ニャア。」
「と、言う訳でちょっと古都魅にお願いが……」
「なんじゃ、ソーマ。気持ちの悪い声を出して?
……何故、目が笑っていない笑顔でにじり寄るのじゃ?
何故、黒い空気が漏れているのじゃ?」
「まあ、良いから良いから。」
「何か、嫌なのじゃー。」
俺は古都魅を捕まえると開けた場所に移動して、天に向かって全力で投げた。
「古都魅、逝って来い!」
「ぎょえええーなのじゃー!」
古都魅が文句を言う為に俺の顔の前に浮遊する。
「いきなり、何をするのじゃ。」
「どうだ。何処かに何か有ったか?」
「……」
「良し。もう1回だ。逝って来い!」
「ぎゃあああーーーなのじゃーーー! ……!?」
興奮した古都魅がまた俺の顔の前に浮遊する。
「見えたのじゃ!」
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