野外の初戦闘。……まだ?
サブタイトルを守りたい……
旅袋の内部リスト
銅貨10枚
大銅貨2枚
銀貨14枚
大銀貨2枚
銅の刀
丈夫な服(初心者用)
丈夫な靴(初心者用)
治癒の魔法水(低級)×3
解毒の魔法水(低級)×1
「まあ、異世界転生物としては普通ね。」
「そうだな。違いは多分だけど、『銅の剣』が『銅の刀』になっているくらいか。」
「そうだね……!? ソーマ、異空間収納は?」
「そうだった!?」
異空間収納の内部リスト
大銀貨5枚
金貨5枚
玉鋼の刀
丈夫な和服
丈夫な黒具足
丈夫な黒外套
治癒の魔法水(中級)×3
解毒の魔法水(中級)×1
手紙
「……」
「何よ、これ!?」
「リン。とりあえず、此所は目立つから、ちょっと奥に行こう。」
「わ、分かったわ。」
「……此所なら大丈夫だろう。」
「ソーマ。これは何?」
「分からん。スキルとかも、勝手に変更されたし、この異空間収納も、向こうから普通に流れ作業の様に貰った。」
「まあ、それなら仕方無い……かな!?」
「とりあえず、無駄に目立つから、暫くはこれ等の使用は保留にしておこう。」
「それが賢明だわ。」
「一応、スペックを確認しておこう。」
「そうね。」
名称:玉鋼の刀
ATK+30 STR+3% AGI+3% 耐久値300
効果:居合や抜刀術を使用した場合
ATK+50 STR+5% AGI+5% が追加される。
名称:丈夫な和服
DEF+10 AGI+5% DEX+5% 耐久値120
名称:丈夫な黒具足
DEF+5 AGI+5% DEX+2% 耐久値150
名称:丈夫な黒外套
DEF+5 耐久値100
効果:スキル潜伏等の使用時、もしくは夜間時に認識障害(低級)を発生する。
「何これ!? 防具はまだ、まだ普通だけど、何、この武器!?」
「そんなにか!?」
「うん。攻略組とかガチ勢とか廃人とか言われる人達の、多分だけど、大体リアル時間の2週間後くらいのスペックだよ!」
「つまり、単純計算でゲーム時間の6週間後か!?」
「うん。正確には違う様な気もするけど、その認識で良いと思うよ。」
「やっぱり、目立つから当分は封印だな。最低でも、他の目が有る場所では。」
「うん。そうだね。……ん!?」
「どうした、リン?」
「この手紙は?」
「……何だろうな?」
「開けてみて。」
「分かった。」
「ソーマへ
貴方の記憶と魂を調べたら、興味深い内容だったので、旅や戦闘に有利になる物を入れてあります。活用してください。~女神ガラティアより」
「……なんじゃこりゃあ!?」
「ネタが古いよ、ソーマ。」
「分かるリンも大概だけどな。多分、キャラ設定時に場合に因っては酷い事になるの、逆じゃないか?」
「多分、ソーマの言ってたアンケートとかから、決まるんじゃないかな。」
「……だろうな。」
「……それじゃあ、ソーマ。旅袋の装備品を選んで。」
「おう。……パッと光ったら、変わっている!?」
「この辺りはやっぱりゲームだよね。残念でした、ソーマ。」
「何でだ?」
「……ソーマの馬鹿!」
「おい、待てよ。リン!」
そんな一部理解不能な会話が有ったが、初心者用の南の草原に向かった。
いよいよ、モンスターとの戦闘だ!
因みにリンの装備はコレ!
武器:銅の短剣(右手) 銅の短剣(左手)
防具:影猫人族の装束 影猫人族の靴 影猫人族の黒外套
ステータスを聞いたら、「乙女の服を調べるなんて、最低ー!」と、言われて教えてくれなかった。
……俺のは見たのに。
そんな訳で、南の草原に到着だ。
「最初は定番の『角兎』だよ。」
「分かった。……あ!? 居た! とりあえず、『鑑定』だ!」
「スキル『鑑定』!」
ステータス
名称:角兎
Lv:1
「これだけか?」
「鑑定のレベルが低いからじゃないかな?」
「まあ、とりあえずは戦ってみるか。」
「そうね。ソーマは本来の戦い方は封印されているけど、PSが有るから大丈夫よね。」
「何だ、PSって?」
「リアルの身体能力とか、経験している事とか、本人が気付いてない素質等がPSに当たる。」
「なるほど。つまり、俺には……」
「そうよ。桐生流古武術が有るでしょう。武器も『刀』だしね。」
「そうだな。やってみるか!」
先ずは俺は、「見」に徹して躱し続けた。
……どうやら、この角兎はプレイヤーに向かってジャンプして頭の角で突くだけみたいだな。
なら、ジャンプして動けない所を斬る!
ザシュ!
ソーマは角兎がジャンプした後に左に一歩移動して、すれ違いざまに一閃して角兎の首を斬った。
一瞬の間を置いて角兎は光になって消えた。
《角兎を討伐しました。》
「モンスターを倒した事は教えてくれるけど、入った経験値とかドロップアイテムは分からないのよね。とりあえず、旅袋を見てみたら?」
「分かった。お! 『角兎の角』と『角兎の胸肉』が入っている。」
「なら、角兎の胸肉は異空間収納に入れた方が良いわ。」
「入れたけど、何故だ?」
「旅袋に入れていると時間経過を受けて、ギルドとかの売値が下がるからよ。売値が下がっている状態のヤツを食べると苦味が有るし、更に時間が経つと麻痺や毒の状態異常に掛かるのよ。」
「そうか。分かった。」
「これなら大丈夫そうね。なら、此所からは別れてやりましょう。」
「どうしてだ?」
「私としてもソーマと一緒に居たいけど、余りにも効率が悪いのよ。だから、レベル10くらいまでは1人で頑張りましょう。」
「そうだな。最初からリンに頼りぱっなしは良くないよな。」
「だからと言って、分からない事が有れば私を頼ってよ。」
「分かっている。その時はリンを頼らさせて貰うよ。」
「それならよろしい。じゃあ、ソーマも頑張ってね。」
「ああ。リンもな。」
1時間後
「ふう。大分、馴れて来たぞ。しかし、草原はもう無理だな。軽過ぎる。これなら、慎重に行動する必要が有るけど、森の方が良さそうだな。それに鑑定のレベルも上がっているしな。」
こうして、俺は狩り場を草原から森に変更して移動を開始した。
《森狼を討伐しました。》
「単独だから何とかなったな。しかし、大型犬と同じくらいだったから結構、迫力が有ったな。もう少し、奥に行ってみよう。」
(天の声:βテスター特典で、申請に出した人物の名前が特典用の初期装備の裏生地に刺繍されており、そのプレイヤーとパーティーを組むと装備者のステータスを全て+1%補正。LUKに+3%補正が加わる。更に、その申請内容を聞いた女性プレイヤーの1人が、男性プレイヤーに伝えて欲しいと男性プレイヤー担当者に通信越しにお願いした。『この事を誰にも話すな。もし、漏れたらゲーム内もリアル内も許されるギリギリで生き地獄を味合わせ続ける!』と。聞いていた男性プレイヤーも女性プレイヤーも誰にも漏らさないと誓ったらしい。だから、この事はソーマは知らない。因みに、その女性プレイヤーは、キャラ名が二文字で、首狩……「お喋りは早死の元だよ。」……そこには、赤い水溜まりと首と胴体と「運営主任」と書かれたカードが有った。
(~運営主任の創作日誌より一部抜粋~)
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