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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
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イベント報酬の引換券じゃないか。

ギルドの誰からかの依頼というテンプレですが、ラストはちょっとだけ、弄ってみました。

 そこに現れたのは、先程の酔っ払いのおっさんだった。


「何か用か?」

「ああ。先ずはすまなかった。実力はどれ程なのか、試させて貰った。」

「……だと、思ったよ。殺気は無いわ、『殺す』と言いながら武器は使わないわで。」

「すまない。」

「謝罪は受け取るから、話を進めてくれ。」

「分かった。」


 話しの内容はこうだった。


 南側にある森の奥にダンジョンが存在し、そのダンジョンの最下層に仲間が残っているらしい。

 半ば諦めていたが、俺の強さを知って助けて欲しいみたいだ。


「頼む。」

「行っても良いが、間に合わなくても良いな?」

「ああ。勿論だ。」


 《イベント『ダンジョンから仲間を救え』が発生しました。》


「それじゃあ、早い方が良いだろうから行くか。」

「そうね。行きましょう、ソーマ。」


 南側の森を進み、奥に有るというダンジョンを発見した。


「此処だな。」

「そうね。」

「キャン。」

「行くのじゃ。」


 ダンジョンに進入すると、中は「森」で、思わず後ろにあるダンジョンの出入口を見る。

 まあ、森の中に有る森型ダンジョンなだけか。

 そして、外の森と違って中は虫系の出現が多かった。

 階層が進むにつれて、出現するモンスターは虫系が増えていく。


 ダンジョンのなかに有るセフティエリアで小休止する事になった。

 このセフティエリアにはモンスターが現れないし、襲われないという安全地帯だ。


「なあ、リン。」

「何、ソーマ。」

「虫系が多くないか?」

「多いよね。」

「つまりは?」

「最下層のダンジョン・ボスは虫系の可能性が高いわね。」

「そうなるよな。」


 小休止を終わらした俺達は、ドンドンと最下層に向かって進んで行った。

 ……途中から出現するモンスターが虫系から蜘蛛系に変わっていた。

 それでも、目的が人命救助の為に速さ優先で進む事で、遂に最下層のダンジョン・ボス前の扉に到着した。


「多分、ダンジョン・ボスは『アラクネ』だよな。」

「多分、ダンジョン・ボスは『アラクネ』だと思うよ。」

「キャン。」

「これでアラクネ以外じゃと、巨大蜘蛛しかおらんじゃろうな。」

「……まだ、アラクネの方がマシだな。」

「……そうね。同じ蜘蛛系なら、アラクネの方がマシよね。」

「嫌がっていても埒が明かないな。行くぞ。」

「分かったわ。」

「キャン!」

「行くのじゃ。」


 俺は扉を開けると中は、森ではなく、洞窟で、そこかしこに、蜘蛛の巣が張ってあった。


「キシャアアアーーー!」


 《ダンジョン・ボス『アラクネ』が出現しました。》


「アラクネだ!」


 先ずはSAN値を削る周りの蜘蛛の巣を火の魔法で焼き払った。

 ダンジョン・ボスのアラクネは蜘蛛の巣を焼き払った事に怒ったのか、凄い勢いで突っ込んで来た。

 俺は鬼神刀を取り出し、アラクネの攻撃に対応したが、アラクネの上半分の女性体からの攻撃が結構馬鹿にならなかった。

 下の蜘蛛の部分と上の女性体からの攻撃で、上下での攻撃で目線が切れる為にスキル「制空圏」がなければ負けていたかも。

 上に集中していると、下からの攻撃を感知する事が出来ないからだ。


「これで最後だ! 双龍閃!」

「キシャアアアーーー……」


 20分後、リンや紅牙(こうが)との連携で何とかアラクネを倒す事が出来た。


 《ダンジョン・ボス『アラクネ』が討伐されました。》

 《討伐した2名には討伐報酬が贈られます。》


 恒例のレベルアップやスキルレベルが上がった事を確認して、手に入れた物を確認する。


 共通

「アラクネの腹部装甲」「アラクネの脚」「アラクネの複眼」「アラクネの魔石」


 最後の一撃ボーナス

「アラクネの魔糸袋」「アラクネの討伐の証」


「さて、依頼の仲間さん達は居るかな?」

「ねえ、ソーマ。」

「何、リン。」

「あの天井の3つの白い塊は何かなぁ?」

「……多分、アレがイベント報酬の引換券じゃないか。しかも3つセットじゃないとダメなヤツ。」

「……やっぱり、そうだよね。」


 俺は風系魔法の「風刃」を使い、何とか3つの白い塊を落とした。

 あ~。見上げてて首が痛かった。

 白い塊を解体用ナイフで切ると中からは、なんと!

 若い女性が3人だった。

 俺とリンの依頼主であるおっさんへの好感度が一気に0を超えてマイナスのストップ高になった。


「助けて頂いてありがとうございます。」


 何か代表の女性っぽい人からお礼を言われたから、依頼だと告げる。


「そうですか。それでも、命の恩人には代わりありません。」

「いや。お気になさらずに。」

「後、私達は冒険者で、貴方達の依頼主は私達の父親です。」

「え!? もう1度、お願いします。」

「私達はあの人の実の娘です。」

「「……えええーーー!?」」

「私達の母親が都市1番の美人でした。」

「……母親似で良かったですね。」

「私達姉妹も本当にそう思っています。」

「でも、父親であるおっさんも薄情だよな。」

「いいえ。父は責任ある立場です。肉親の情を捨てなければならない時もあります。それに……」

「それに?」

「私達は『冒険者』ですから。」

「なるほどね。そうだな。」

「後、私達はあの人を父親として大切に思っていますよ。」

「それじゃあ、帰ろうか。」

「はい。」×リンと冒険者姉妹

「キャン。」

「カァー。」


 帰ると、涙と鼻水で溢れたおっさんが突進して来た。


「ありがとうー!」


「ふん!」


 ガッ! 


「ぶっ!」


 おっさんが突進して来たが、姉妹の1人がおっさんに踵落としを放った。


「ただいま、お父さん。」


 《イベント『ダンジョンから仲間を救え』が達成されました。》



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