表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
45/95

娯楽棚のネタ本には……

リンにとっては図書館デート。

気付いてないのはソーマだけ。

 《スキル『気配遮断』を修得しました。》


 おお!

「ザ・NINJA」の本で、遂にスキルを修得したぞ。


 え~と。

 スキル「気配遮断」は、探知や察知系のスキルやその(たぐ)いの魔道具が反応しない。使用時間はスキルレベル×10秒となる。


 うん。

 派手さは無いが俺好みだな。

 コレを切っ掛けに、他にも修得出来るスキルは無いかな?


 ……この日は時間一杯使い、勘任せで色々と本を読んだ結果、幾つかのスキルを修得した。


「古流からの居合術」という本からは、

 《スキル『古流居合』を修得しました。》

 《スキル『古流居合』と『刀術』が統合されスキル『古流刀術』を修得しました。》


「仙女の家庭料理」という本からは、

 《スキル『医食同源』を修得しました。》

 《スキル『医食同源』と『野外料理』が統合されスキル『特級調理』を修得しました。》


 娯楽棚のネタ本「浮気夫はベッドの下に隠れる。」からは、

 《スキル『危険察知』を修得しました。》

 《スキル『危険察知』と『見切り』が統合されスキル『第六感』を修得しました。》



 手に入れたスキルの効果内容は……


 スキル「古流刀術」は、武器が「刀」の場合に適用される。

 刀を握っている間はSTRとAGIとDEXが全て5%加算される。


 スキル「特級調理」は、ステータスに状態異常を起こす食材を調理する場合、全ての状態異常を無効化して、食後の2時間はSTRとVITとAGIが全て8%加算される。


 スキル「第六感」は、自分、または一緒に行動するパーティーに被害が発生する場合に発動する。

 常時発動し、被害がやって来る方角や位置や起こる時間が分かる。


 終わってみれば結構、スキルをゲット出来たな。

 俺は紅牙(こうが)と古都魅を迎えて、図書館を後にした。

 ……それから、軽くスキルの効果を確かめながら狩りをしてからログアウトした。


 翌日


 リンを連れて図書館に行った。

 俺は図書館で見つけたスキルが手に入る本とスキル名を教えて、その後は、お互いに別行動で、スキル化する本を探した。

 ……1日掛けて、幾つか見つけた有用なスキルを教え合い修得した。

 手に入れたスキルは、「流体術」と「魔装体」と「浸透魔力」だ。


 スキル「流体術」は、体術の上位互換で、「体術」以上に身体を動かせる事が出来る。常時発動している。


 スキル「魔装体」は、魔力による身体強化の上位互換で、「身体強化」の効果に加え、身体の表面に薄い膜が覆い魔法攻撃に因るダメージを5%軽減する。


 スキル「浸透魔力」は、対象に触れる事で効果が発動するスキルや魔法の場合、その効果が20%上乗せされる。


 翌日


 スキルの試し狩りじゃ~!

 南のゴブリンさん。オークさん。オーガさん。

 いつもお世話になっています。

 また、何時もの広場で試し狩りに来させて貰いました。


「ソーマ。準備は良い?」

「ああ。良いぞ。」

「じゃあ、行くよ。」

「ソーマよ。アレを使うとどうなるのじゃ?」

「見てのお楽しみだよ。ただ、ある程度は離れていた方が良いぞ。」

「わ、分かったのじゃ。」

「紅牙は一緒にやろうな。」

「キャン!」

「紅牙だけ差別なのじゃ。」

「紅牙は戦えるけど、古都魅には戦う力は無いだろ?」

「そうなのじゃが、悔しいのじゃ!」

「気持ちは分かるが無い以上は避難してくれ。」

「……分かったのじゃ。」


 リンはレベルとスキル向上御用達の魔道具「魔操笛」を使う。

 この笛はバトル中のモンスターは反応しないけど、それ以外の範囲内に居るモンスターには効果が出る。


「じゃあ、リン。一応はお互いにフォロー出来る様にな。」

「分かっているよ。」

「キャン!」


 40分後


「いやー。狩ったなぁ。」

「そうね。」

「キャン。」

「ソーマよ。どうだったのじゃ?」

「あ、ああ。……お! 最近修得したスキルのレベルが軒並みに上がっているな。」

「私もよ。」

「しかし、あの時、モンスターが居なかったのは、コレが原因じゃな?」

「あ、分かった?」

「当たり前なのじゃ! 幾ら何でも目の前で見せられれば阿呆でも気付くのじゃ!」


 さて、全員が回復も済ました所だし、次はどうするかな。


 《度重なる短時間でモンスターが減少した為に、鬼道が開きました。イベント終了まで範囲外に移動出来ません。》

 《イベント『鬼界からの侵略者』が発生しました。》

 《勝利条件は、侵略者の全滅です。》

 《敗北条件は、パーティーの全滅です。》


「おい。何かヤバそうなイベントが発生したぞ。」

「そうみたいね。」


 俺はスキル「第六感」が発動した事からも、武器を「鬼神刀」に変えた。

 リンも、俺の武器変更を見て身構えた。


 ……そして、頭痛が起こる程にスキル「第六感」が騒ぎ出す。


「来るぞ!」


 俺が半ば叫ぶと、北東の方角の広場と森の境に反射しない黒い何かが産まれ、形を直径3mの球体になる。


 その黒い球体から、トゲ付き棍棒を持つ「鬼」が現れた。

 その姿を見た瞬間、全身に鳥肌が立つ様な感覚に襲われた。

 その「鬼」の外見は、2本角に肌の色は茶色に近い。

 当然、筋骨隆々で身長も2mを超えていた。


「リン。紅牙。古都魅。行くぞ!」


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ