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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
40/95

安直と言ったら潰す!

RPGにありがちな「お使いイベント」はどうなるのか。


すみません。

予約指定をミスっていました。

「所で名前は?」


 赤い目のお嬢さんは、表情豊かに「今更?」という顔をして、何処からか出したホワイトボードに「レッドアイよ。安直と言わない様に。言ったら潰す!」と書いて見せた。

 何処を潰すのとは聞かない。

 ……実践されたら怖いから。


「分かった。レッドアイだな。因みに俺はソーマだ。」


 そう答えるとホワイトボードには「そうよ。」と書いていた。

 さて。

 この赤い目のお嬢さんのレッドアイは何故、喋らないのか。

 考えられる理由としては……

 1つは、元々、会話の能力や権限が与えられていない。

 もう1つは、発声すらしない方が良いと思える程に危険だという場合だな。

 ……な~んとなくだけど、此処の運営なら後者を用意している気がするな。

 因みに、レッドアイは紅牙(こうが)の頭の上に、古都魅は紅牙の肩の上にいる。

 そして、俺は当たり前の様に会話しながら、俺達に襲い掛かるモンスターを瞬殺している。


 暫く歩いていると、紅牙が「キャン。」と俺に声を掛ける。

 振り向くと、レッドアイが出したホワイトボードには「あの青い植物がキベリザよ。」と書いていた。

 周りを見ると少し開けた所に生えていた。

 確か、「球根」だったなと思いだしながら引っこ抜く。

 ある程度は纏めて生えていたから、抜いていると、紅牙が吠えた。

 どういう事なのかと、紅牙を見ると、頭の上に居るレッドアイが視界に入り、序でにホワイトボードにも視線がいく。

 ホワイトボードには、「早く仕舞わないと特定のモンスターが来るわよ。」と書いていたよ。


「レッドアイ。ホワイトボードに書いてくれた事には感謝しているけど、手遅れだよな?」


 レッドアイは笑顔でホワイトボードに書いた「うん。」という字を見せた。

 このやり取りを待っていたかの様に森の中が騒がしくなってきた。


「レッドアイ。どんなモンスターが来るのか、知っているのなら教えて欲しい。」


 レッドアイが「え~。」と不満顔をしながら、ホワイトボードに何か記入する。

 ホワイトボードには「トレント」と書いていた。

 ……確か、トレントは樹木系のモンスターで、枝での物理攻撃に、葉っぱを回転させなごら飛ばして触れた所を切ったり、風系魔法で切り刻むだったかな。

 後、数が多い場合が有るだったよな。

 序でに言うとラノベでは大抵は良い素材になるモンスターだったな。

 ……コレってもしかして、「護衛イベント」か!?

 いや、違うか。

 そんな事を考えていると、あまり移動しない事でも有名な「トレント」が集まったようだな。

 ざっと5匹か。


「少ないな。」


 この一言が合図かの様にトレントとの戦闘が開始した。

 俺は居合の構えのままにトレントの居る場所の飛び込み、トレント5匹を斬り刻む。


 6分後には、俺の旅袋には、「トレントの木材」×5と「トレントの若葉」×3とレアアイテムの「トレントの果実」×1が入っている。

 トレントとの戦闘から帰ってみると、レッドアイが持つホワイトボードには「ソーマって、強いのね。」と書いていた。

 俺はキベリザの球根を回収して帰る事にした。



 ログハウスに到着した俺達は、中に入るとレッドアイが飛び出して、スクナに抱き付く。


「レッドアイ。お疲れ様です。ゆっくり眠りなさい。

 ……そうですか、分かりましたよレッドアイ。ソーマ達もお疲れ様です。」

「ああ。それと材料だ。」

「これだけ有れば充分足ります。」


 そう言うと人形になっているレッドアイを所定の場所に置き、作業用の席に着き、始めた。


「こりゃあ、薬を調合すると言うより、錬金術で合成すると言う方が近いな。」

「そうですね。割合だと、調合3、合成7と言った所でしょうか。……はい。完成しました。名は『調伏の霊水』です。」


 俺は「調伏の霊水」をスクナから受け取る。


 《ソーマは『調伏の霊水』を手に入れた。》


 調伏の霊水を鑑定する


 名称:調伏の霊水

 効果:対象に対して振り掛ける事に因って、対象の「呪い」や「寄生物」を排出する。

 但し、排出した「呪い」や「寄生物」を「核」にしてモンスター化する。


 ……と出た。

 聞いたまんまだな。

 俺は「調伏の霊水」を異空間(イベントリ)に仕舞う。


「しかし、昔に比べれば、この霊水も見かけ無くなりました。」

「どうしてだ?」

「材料の1つが『古の神に連なる者の涙』ですよ。今では手に入れるのが非常に困難になっています。まあ、誰かさんは、手の届く位置に居ましたが。」

「あははは……」


 俺としては貰う物は貰ったし帰ろうとすると、スクナから静止が掛かった。


「レッドアイから聞きました。トレントの素材を手に入れたそうですね。」

「ああ。」

「トレントの木材×2とトレントの若葉×2とトレントの果実をください。」

「どうするんだ?」

「それらを使ってある物を作ります。」

「分かった。」


 少し、トレントの果実が惜しかったが、また狩りに行けば良いかとスクナに渡した。


「ありがとうございます。では……」


 スクナに渡したトレントの素材が光り出して、光りが収まると、そこには、緑色の装飾が付いた「弓」が2つ持っていた。

 そして、スクナの下にレッドアイが飛び込んで来た。


「レッドアイ、本当に良いのですね?」


 スクナが確認すると、やっぱり無言で頷き、ホワイトボードを俺に見せた。

 ホワイトボードには「ソーマは危なっかしいから助けてあげる。」と書いていた。

 レッドアイはホワイトボードを仕舞うと、スクナが「いきます。」と言い、トレントの素材で出来た「弓」1つとトレントの果実とレッドアイが光り出す。

 光り出す中、レッドアイが俺にバイバイする。

 ……光りが収まると、先程の「弓」より立派な緑色の装飾と「真紅の宝玉」が付いた「弓」が出来ていた。

 スクナは2つの「弓」を俺に渡した。


「どうぞ。」


 俺は2つの「弓」を鑑定した。

 内容は……


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