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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
37/95

またえらく古いネタを。

主人公が動けばイベントにぶつかる。

 領主館から出た俺達は、セリカのオススメの食堂に向かった。


「……セリカ、此処は!?」

「うん。私のオススメの食堂だよ。」


 そこには、可愛い獣人族のウェイトレスや綺麗な獣人族の女将さんが居た。

 ……旦那!?

 視界から意図的に除外している。

 嗚呼。兎に犬に狸に狐に牛まで居る。

 馬の女将さん。素晴らしい毛並みの尻尾です。


「ぐふっ!」


 俺はリンから脇腹に肘鉄を喰らった。


「……リン。」

「さっ、食べましょう。」

「そ、そうだね。」

「は、はい。入りましょう。」


 ま、まあ、若干意味不明な攻撃をリンから受けたが、依頼達成の飲み会だ。

 勿論、法令に引っ掛かるからアルコールは無しだけどな。


 だから、ジュースで乾杯。


「「「「乾杯!!!!」」」」

「キャン!」

「カァー!」


 全員で散々に飲み食いした結果、合計大銀貨2枚と銀貨1枚也。

 ……日本円にして、大体21万円也。

 焼き鳥1本が銅貨1枚から2枚也。


「……大銀貨2枚と銀貨1枚!?」

「銀貨1枚は紅牙(こうが)と古都魅の分だから、大銀貨を割り勘にしよう。」

「待って。セリカとも仲直りしたから記念に私が出すわ!」

「リンちゃん、待って。それを言うなら、私はラストアタックを貰えたから私が出すわよ。」

「待ってください。それを言うなら、私は殆ど戦闘では危険は無かったのですから、此処は私が持ちます。」

「待て、女性に払わす訳にはいかないから、俺が払うよ。」

「「「どうぞ!」」」


「……またえらく古いネタをアドリブにヤルな。」

「「「あははは……」」」

「女将さん。はい。大銀貨3枚ね。」


 俺は代金を払うとさっさと外に出る。


「お客さん。お釣りー!」


 俺は顔だけ振り向いて、


「お釣りは女将さんやウェイトレスさんで使ってよ。」

「あははは。良いね、その小粋。貰っとくよ。」

「ご馳走様。」


 既に外に出ているリン達はニマニマしている。


「ソーマったら、格好付けしいなんだから。」

「ソーマ。ご馳走様です。」

「クスクス。ソーマ、ポーカーフェイスが出来てませんよ。」

「あ~! もう終わった事!」

「そういう事にしてあげる。」

「それじゃあ、セリカ、ラビ。お疲れ様。また、何か有れば、パーティーを組もうな。」

「はい。また組みましょう。」

「その時はよろしくお願いいたします。」

「ああ。またな。」

「セリカ、ラビ。またね。」

「ソーマ、リンちゃん。またね。」

「ソーマ、リン。また。」


 セリカ達がパーティーを解散して、俺達はログアウトした。


 翌日


「リンカーネイション。」


 今日はリンは用事が有るので欠席。

 実は、リンの親父さんが来年度から部長に昇進という事で、3つ星レストランに行っている。

 勿論、俺や俺の家族もお祝いの言葉を贈った。


「ん!? メッセージが入っているな。」


 メッセージは運営からで、内容はミニイベントの告知だった。

 どんな内容かと言うと、俺達が以前領主から貰った記念硬貨を探して集めるというミニイベントだ。

 但し、その記念硬貨は「銀」で、この「銀」を10枚集めると「金」1枚と交換出来る。

 その記念硬貨「金」1枚と運営が用意したスキルだったりアイテム等と交換出来るというありふれた内容だ。

 ただ、この運営が普通のイベントを開催する訳もなく。

 このイベントには可能性としてテイマーやサモナー以外のプレイヤーにもパートナーが出来る様になる。

 此処までなら、テイマーやサモナーは参加する意味があまり無い様に見えるが、運営は「鬼」だった。

 むしろ、テイマーやサモナーが目を血走らせて参加させる交換内容が入っていた。


 一例だが、スキル「以心伝心」:指定を受けたパートナーと「念話」という形で言葉を介さずに会話が出来る。

 とか。

 スキル「特殊進化」:指定するパートナー1体を通常とは違う進化をさせる。

 とか。

 アイテム「響く魂の共鳴」:特殊進化を持つ、パートナーにする事が出来るモンスターを引き寄せる。

 とか。

 アイテム「強化魔装」:武器や防具を持つパートナーのそれらに更に追加で指定した属性か効果を付与する事が出来る。

 とか。

 まあ、全てではないが、目立つヤツだけでもコレだ。

 俺が気付かないだけで、もっとチートな物が有るかもしれない。

 偶然にも、近くにテイマーが居たみたいで、こう言ってた。


「……良いだろう。運営の(たま)()ったらぁー!」


 いや、運営の(たま)()ってどうするよ?

 実は、以前にリンから聞いたのだが。

 テイマーやサモナーは「狼」系までは比較的に楽にパートナーに出来るけど、それ以上の戦闘向きなパートナーは難易度の桁が2つぐらい違うらしい。

 だから、狼までだと初心者止まりと周りに見られているとテイマーやサモナーは思っているみたいで、かなり追い詰められているとか。

 まだ、始まって1ヶ月も経っていないのになあ。

 因みに、俺のまだ狭い交流ではテイマーやサモナー以外でパートナーが出来たという話は聞かない。

 さて、交換の内容の中には、欲しいなと思うスキルも有ったし頑張ろうかなと思った。


「誰か捕まえてー! ひったくりよー!」

「えー!?」




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