タンスの角に……
……やっぱり、苦労している時、横でノーリスクで手に入れたら、……ですよね?
日間ランキング第26位
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これからも頑張ります。
鉱山、洞窟、宝石、居なくなる鉱山夫かぁ。
異世界物でなくとも、定番だよな。
「セリカとラビ。ちょっと確認したいけど良いか?」
「何、ソーマ?」
「何でしょうか?」
「ラノベとかの異世界物をどれだけ知っている?」
「殆ど知らないわ。」
「私もです。」
「先ずは、この先の採掘場の最深部には、『土属性系』か『闇属性系』のモンスターが居る可能性が有る。」
「どういう事ですか?」
「この『オルド』はテーマとして異世界転生物だという事だ。
そして、ラノベを知っている者にとっては、ある程度は先読みが出来る。」
「どんな?」
「例えば、何処かの王都に行く場合に誰が当てはまるかは分からないが、イベントとしては王都到着まで馬車で残り約30分前後の街道で、モンスターか盗賊に襲われる『誰か』と出会う場面に出くわす。」
「……はい!?」
「しかも、その『誰か』は、高確率で伯爵以上の美少女貴族令嬢か、将来的には勇者とか英雄並みに成長する美少女獣人族が可能性として高い。しかも、犬系か猫系で次点で狐系な。」
横でリンが「うんうん。」と頷いている。
「他にはテイムしたスライムが『神々』や『魔王』すら喰らう程に成長する可能性が有るし、他にもテイムしたのが外見が蜥蜴の亜種かと思ったら、最強種の竜族の幼生とかね。しかも、先祖返りした古代種とか。」
「え~!?」
俺もリンが言った事に「うんうん。」と頷いている。
「だから、今回もそういう事が起こる可能性が高いわ。」
「なあ、リン。」
「何、ソーマ。」
「セリカとラビは本当に信頼出来るか?」
「勿論よ。それは絶対の自信は有るわよ。」
「分かった。なら、リン。アレを教えても良いか?」
「あ、ああ。アレね。勿論、大丈夫よ。」
「ね、ねえ。リンちゃん。アレって何?」
「教える前に、約束して。これから話す事は絶対に誰にも話さないって。」
「大丈夫よ、リンちゃん。約束は守るわ。」
「私もです。」
「誰かに教える場合は、相手に家の権利書や実印入り定期通帳等を全て渡して1年以上も放置しても問題無いくらい信頼出来る人じゃないと駄目よ。いい!」
「リンちゃん。何? その例えは?」
「それくらい重要という事よ。」
「分かったわ。誰にも話さないわ。」
「そこまでの事を仰るのなら、私も約束します。」
「まあ、知れば運営に口汚い言葉を言いたくなるかもな。」
「……どういう事、リンちゃん。」
「じゃあ、話すね。」
「うん。」
「はい。」
「冒険者ギルドの資料室の資料を読むと『鑑定』等のスキルがノーリスクで手に入るわよ。」
この瞬間、セリカとラビの「時」が止まった。
「……運営のくっそたれーーー!」
「真冬に、タンスの角に生の小指をぶつけた痛みで悶死しろ! くそ運営ぃーーー!」
この瞬間に、非番も合わせて運営スタッフ全員が、この時、強い悪寒が走ったという。
数年後、大分余裕が出来たスタッフが気まぐれで、この時のセリカとラビのログを知るまで、運営の恐怖の七不思議の1つとして語り続けられていた。
「セリカ、ラビ。約束は守ってくれよ。」
「……はい。約束以上に私自身が誰かに話したくありません。」
「私もです。今なら、リンが変な例えを使った意味が解ります。確かに、それ程の信頼を持つ人にしか教えたくありません。」
「大分、脱線してしまったが、そういう訳で当たるかどうかは分からないが一応は心構えはしといてくれ。」
「分かったわ。」
「分かりました。」
この後、気分新たに出発した俺達だが、途中で置き去りにされていたトロッコを見たセリカは、「コレに乗って行けば、楽に最深部に行ける。」と強硬に主張するセリカに俺達は根負けして、トロッコに乗って移動すると、結果だけで言えば、行き先は最深部とは正反対でした。
とりあえず、来た以上は何か有ればと探したら、後になって分かるが買い取り価格、銀貨1枚の屑鉱石を1つ見つけた。
……くそ運営がぁぁぁーーー!
勿論、トロッコは出発地点に戻る所か、動かない箱になっていました。
……くそ運営がぁぁぁーーー!(パートⅡ)
セリカの謝罪を一生分聞きながら、最深部に向かうと途中から蜥蜴とかヤモリとかイモリを連想するモンスターが出始めた。
「なあ、リン。」
「何、ソーマ。」
「コレってアレだよな?」
「……多分。」
「流石に、石化は無いよな?」
「流石に無いと思うよ。」
「石化を解く薬の噂とかは?」
「……調べた限りはまだ見かけないし、聞いた事も無いわ。」
「やっぱりか。」
「ソーマにリンちゃんは何を話しているの?」
「いや、最深部にこのイベントのボスが居る事がほぼ確定したんだ。それで、外見が『蜥蜴系』だな。だから、その外見から来る可能性の有る、特殊攻撃『石化』について話していたんだ。」
「なんで、そんな流れになるの?」
「最深部に近付く度に、外見が『蜥蜴系』が増えているだろ?」
「確かにそうですね。」
「だから、そこから来る予測をしていたんだ。」
「ソーマ、凄~い。」
「序でに言うとイベントボスは物理攻撃があまり通じ無い可能性が有る。」
「そうよ。物理防御力が高い可能性が有るわ。」
こうして、最深部に近付く道中に、異世界転生物というよりも、RPGに有りがちなパターンを教えながら進んでいると、最深部に到着した。
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