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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
33/95

歓迎会。

気を使う相手の所に行くのは億劫だよね。


17日の朝のランキング

日間で第36位

応援ありがとうございます。

これからも頑張ります。


誤字脱字の報告ありがとうございます。

修正しました。

「ようこそ。私が始まりの街の領主『寵宝院(ちょうほういん) 義文(よしふみ)』だ。」

「初めまして。冒険者のソーマです。」

「初めまして。同じくリンよ。」

「初めまして。同じくセリカです。」

「初めまして。同じくラビです。」

「さて、今回、君達を呼んだのは先日にあったスタンピードの件だ。

 今回、街が無事なのは皆が頑張ってくれたお陰だ。

 しかし、君達がスタンピードを起こした元凶のモンスターを討伐しなければ、被害が出て、更に大きくなっただろう。」

「寵宝院様。お持ちしました。」

「そこで、今回のスタンピードに於ける最大の功労者の君達にこれを贈ろう。」


 《領主から白金貨1枚と記念硬貨(金)が贈られました。》


「ソーマ! 白金貨1枚だって!」

「こんな大金を!?」

「嘘……」

「良いんですか? スタンピードの奥に居たモンスターを討伐しただけで、こんな大金を出して。」

「それだけの価値有る結果を出したからだよ。」

「分かりました。俺達が受け取れないと、後に続く人達が受け取れませんからね。」

「分かってくれて嬉しいよ。」

「それで、この記念硬貨は?」

「ああ。それは、私達には全く価値は無いが、君達渡り人には価値が有る物らしい。」

「分かりました。」

「それでだ。上に立つ者として、答えは分かっているが、聞かねばならない質問が有るが良いかな?」

「どうぞ。」

「私の部下にならないか?」

「冒険者として、また渡り人として、御断りします。」

「私も。」

「私もです。」

「私も同じです。」

「やはりか。さて。その答えが出るのなら、次は分かっていると思う。まあ、諦めて付き合って欲しい。」

「大変ですよね。貴族って。」

「分かってくれるか。」

「はい。」

「返事を頂いた所で、其方(そちら)の淑女達もよろしいかな?」

「ええ。」

「はい。」

「はいですわ。」



 《イベント『領主の歓迎会』が発生しました。》



 俺と紅牙(こうが)と、リン、セリカ、ラビ、古都魅が1つの部屋に分けられた。

 俺は5色の衣装から好きな色を1つ選ぶと、一瞬で衣装が変わっていて、装備品等は旅袋に入っていた。

 因みに選んだのは無難だと思った「黒」にした。

 この一連の流れで、リン達と分けられ、今、何をしているか察した。

 正直、「最後の決め手」をやらなくてホッとした。

 リン達の「この衣装はどうかな?」が無くて良かったよ。


 1時間後に、俺達は全員が同じ部屋に待機となった。

 俺とリンは向こうの関係者が部屋から居なくなった途端に部屋のチェックを始めた。


「ソーマにリン!? 何をしているのよ?」

「ん。ガサ入れ。」

「何故?」

「今、イベント中だから。」

「あ!」

「メッセージが出ていただろ?」

「……そういえば。」

「何も無いな。リン、そっちは?」

「無いわ。」


 リンの答えを聞いた俺はセリカやラビの居るソファーに座り、リンも俺の横に座った。


「それで、何故、ガサ入れを?」

「このイベントが普通の異世界物なら、歓迎会にDQNな貴族が俺達に絡む流れになると思うけど、別の可能性も有るからガサ入れをしたんだ。」

「別の可能性?」

「ああ。『名探偵系』と『怪盗系』だよ。」

「……?」

「この世界が異世界物で有ると同時に、ゲームでもある。」

「そう。しかも、今、イベント中よ。何が有るか分からないわ。」

「なるほど。リンちゃん、賢~い。」

「……セリカ。」

「まあ、そういう訳で『名探偵系』や『怪盗系』が発生しても良い様に、部屋の中をガサ入れしたんだ。」

「ソーマ。名探偵系だと、何が起こると思うの?」

「そうだなぁ。歓迎会で俺達に近付いた誰かが、いきなり倒れるんだ。調べたら毒が確認されて、この事件を解明出来なければ、敵側の貴族に責任を取らされ、やりたくもない仕事をやらされるとかだな。そんな所だ、セリカ。」

「では、怪盗系では?」

「歓迎会に参加した誰かが所有する宝石等が怪盗に因って盗まれて、これまた、敵側の貴族に取り返して来いとか言われてイベント発生とかになるな、ラビ。」

「「どちらもやりたく無いわね。」」

「そうだろ?」

「だから、話す相手には少し離れた方が良いし、料理を置いているテーブルにもあまり近付かない方が良いと思うわよ。」


 少し経つと、メイドさんが入って来た。


「大変お待たせしました。準備が整いました。後、恐れ入りますが、コレを付けさせて頂きます。」


 メイドさんが、手袋を着けた上で、丁寧に箱から取り出した「朱真珠のブローチ」を俺達に着けた。


「これは?」

「大切な物ですので、失くさない様にお願いします。」


 俺達は会場に向かい歓迎会が開かれた。

 ひと通りの挨拶の後、思っていたよりも穏やかな時間が流れているが、参加者の内の何人かが俺達と同じ「朱真珠のブローチ」を着けている。

 良く見ると、大きさもバラバラで、領主の長女だと紹介された青蘭(せいらん)さんは、光沢も無く、くすんだブローチを着けている。

 逆にもう1人の領主の次女の白蘭(はくらん)は大きさも有り、光沢が凄いな。


 長女の青蘭さんは、顔もスタイルは良いし、衣装のセンスも良いのだが、あまり派手では無い落ち着いた品格の高い衣装だ。

 逆に次女の白蘭さんは、姉妹だからか、顔もスタイルも良いし、衣装のセンスも良いのだが、かなり豪華な飾りで派手な印象を受ける。

 それと、領主の正室(おくさん)紅蘭(こうらん)さんは、ブローチに合わせた衣装を着けていて、流石だと思った。

 勿論、顔もスタイルも良いし、ブローチも綺麗な光沢を放っている。

 その朱真珠のブローチを紅蘭さんは直接触れずにハンカチを使って向き等を直している。


「さて、(うたげ)も中頃になった所で、ちょっとした余興を始めたいと思う。」


 領主がお立ち台に行って何をするのか、見ているとそんな事を言った。


「その余興ですが、我が家の5代に渡る家宝『朱真珠のブローチ』を使って、宝探しをしたいと思う。

 本物を探す役をソーマ殿にお願いする。」


 俺は苦い顔をしながら領主の下に向かった。


「勧誘を断った事への嫌がらせか?」

「違うよ。後、この会場に居る者は全て私が信頼する者しか居ないから、ソーマが外しても馬鹿になどしないよ。」

「そうですか。」

「本人の了解を得た所で規則を説明しよう。」


 規則はこんな内容だった。


 魔法やスキルは禁止

 手に取り直接調べるのは禁止

 質問しても良いが、答えられない質問は答える事は無い。

 質問は1人に付き、1回まで。


「さあ、宝探しだ!」



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。


さて、本物を着けているのは誰?

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