さあ、スタンピードのボス戦だ!
いよいよ、スタンピードが始まります。
誤字脱字報告、ありがとうございます。
修正しました。
「ああ~。セリカだ。どうだった?」
「うん。結構頑張っ……じゃない!」
「ソーマにリン。先程は挨拶が出来なくてすみませんでした。」
「いいよ。気にしてないから。」
「私もよ。」
「何、普通に挨拶してんのよ、ラビ。」
「あら、挨拶は大切よ、セリカ。」
「そうだけど~、はっ! そうじゃない! リン、勝負よ。どちらが沢山倒せるか!」
「え~。」
「何よ!」
「リン。」
「分かったわ。セリカ、勝負しましょう。」
「それでこそよ。」
「それじゃあ、都合良く、ジェネラルは2匹ずつ居るから、どっちが早く倒せるかで勝負だな。」
「私はそれで良いわ。」
「私もよ。」
「決まったな。」
「あのぅ、ソーマ。」
「何、ラビ。」
「残りのオーク・キングとオーガ5匹とオーガ・キングは?」
「ああ。ラビはリンとセリカの補助を頼む。俺は残りを相手にするから。」
「はっ!?」
「ソーマ、正気ですか?」
「ああ。何か問題が有るか?」
「オーガ5匹にオークとオーガのキングですよ。」
「大丈夫だ。キングは牽制して、オーガ5匹は俺がやっとくから。キングはリンとセリカの勝負が終わってから、皆でボコれば良い。」
「本気、なんですね。」
「ああ。問題無い。後、これからスキルを使うけど、秘密にしといて欲しい。」
「分かったわ。」
「私も。」
「身内以外に見せるのは初めてだな。」
「え?」
「はい?」
「封印の扉を開けし舞姫よ。刹那の夢幻を支配せし者よ。
その艶やかな舞で魅了せよ。神霊召喚!天字受売女!」
「凄~い。綺麗~。」
「……ソーマ!?」
「俺のユニークスキル。これ以上は君達でも秘密。」
「分かったわ。」
「私も。」
「さて、準備は整った。行こうか?」
「こっちは良いよ。」
「私達も良いわ。」
「ええ。」
「良し。スタンピード最終章だ!」
俺は一気に駆け出し、オーガ5匹を異空間から鬼神刀を取り出し、オークとオーガのキングに火炎球を放ち、俺に向かわせ、オーガ5匹の首を狩る。
後は、片手間でオークとオーガのキングに氷の矢を足に狙いを付けて撃ちながらリンとセリカの戦いを見る。
……が、リンが速攻でジェネラルオーク1匹の首を狩り、その勢いのまま、ジェネラルオーガの首も狩る。
マジでスキル「無音暗殺」は最高だぜぃ!
この時点でセリカの負けが確定だな。
セリカは必死にジェネラルオークに挑んでいる。
残っているジェネラルオーガはリンの魔法「影縛り」で待機中。
ラビは俺とリンの死神が如くの首狩りにあわあわしている。
「私はリンに負ける訳にはいかないのよ!」
「……セリカ。」
「私はリンに勝たないといけないのよ!」
「……セリカ、危ない!?」
「……あ、」
セリカは気持ちが空回りしてバランスを崩した所をリンが飛び込んで助ける。
「セリカ、大丈夫?」
「……リンちゃん!?」
「セリカ、行くよ。」
「う、うん!」
「私も。」
リンとセリカとラビの3人は仲良くジェネラルのオークとオーガを倒し、オークとオーガのキングを担当していた俺が、両方共に膝を潰して皆で袋叩き。
勿論、止めは譲りません。
《《スタンピードのボス『オーガ・キング』が討伐されました。》》
《《スタンピードのボス『オーガ・キング』が討伐された為、これ以上のモンスターの追加はありません。》》
スタンピードのイベント・ボスを倒して、8分後に、待っていたメッセージが流れた。
《《スタンピードの防衛戦に成功しました。》》
今、リンとセリカとラビは1ヶ所に固まり、仲直りする為のお話し中だ。
後でリンから聞いたが、どうやらセリカは母親から言われていたらしく、無理をしていたみたいだった。
セリカはリンに背中を押され、きちんと母親と話し合い、丸く収まったと、リンが嬉しそうに俺に話した。
リンは俺達のパーティーに誘ったが、「断られた。」と、ガッカリした顔で言っていた。
セリカは、気持ちを一新してラビと頑張りたいと言っていたらしい。
因みにリンとセリカは幼馴染みと言える程の長い付き合いだ。
さて、イベント「スタンピード」で貰う物を貰った後、街に戻る。
まあ、俺達が貰った物はオーガ・キングの牙と皮と魔石と討伐証明の証だけだ。
残りは全てセリカとラビに半分強引に渡した。
「私達は殆ど活躍してない」と最初は断っていたけどな。
街に戻ると、ギルド・マスターは俺達を探していた。
どうやら、秘匿されていたが、スタンピードのボスが「オーガ・キング」である事は報告が入っていたみたいで、東以外の全てのエリア・ボスを討伐した俺達に目を付けられていた。
そして、俺達はギルド・マスターにカツ丼を食わされ、白状した。
そして、ギルド・マスターは「オーガ・キングを討伐したのはこいつ等だ!」と冒険者の前で晒された。
ギルド・マスターとしても、街の最高責任者に報告する義務が有るから仕方無い。
しかし、それに因って、避けたかったイベントが発生した。
それは、領主に因る「労いと褒賞金」だ。
勿論、これは表向きの理由で、本命は「オレの下に就かないか?」という勧誘だ。
俺達は黒い笑顔でギルド・マスターに報告した。
討伐したのは俺達と「セリカとラビ」だと。
セリカとラビも道連れだ!
俺達だけ、胃の痛くなるイベントに行きたく無い!
ゲーム時間で2日後に、俺達と可愛いほっぺを膨らましたセリカと苦笑を顔に出しているラビが領主の館前に居る。
「ソーマの意地悪……」
「事実だろ?」
「そうだけど~。」
「セリカ。事実である以上は諦めましょう。」
「……ラビぃ~。」
そんな事を話していると、領主の館からザ・執事な方が現れて、領主の所に案内された。
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