表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
31/95

防衛戦、開始!

スタンピード、開始。


VR週間ランキングで第42位

応援してくださる皆様のお陰です。

ありがとうございます。

「とりあえず、最初のイベントが『スタンピード』なら、兎に角倒せ! 無双しろ! な、内容だろ?」

「それに、街の防衛を足さないと。」

「そっか。」

「だから、東西南北のどれかの門を防衛するというのが、役割だと思うよ。」

「なるほどな。」

「他に何か有るか、リン。」

「そうだね。多分だけど、1番やり易いのが南門だと思うよ。」

「それは何故だ?」

「多分だけど、南門はゴブリンやオークが多いと思うよ。」

「ああ。俺達はどちらかと言えば、人型特化だもんな。」

「そういう事よ。」


 この後、色々と話し合い、それ以降はレベルアップに勤しんだ。


 ストーリー的には、ゲーム内時間の3日前から動いていた。

 原因不明のモンスター大量発生が確認され、2日前で対策を決定して、各方面に決定事項を報せて、冒険者ギルドは参加者を集った。

 俺達プレイヤーは基本的にはスタンピード殲滅する為のアタッカーを担当し、街のNPC達は最終防衛ラインを担当する。


 この最終防衛ラインを越えられると、俺達プレイヤー側の負けになる。

 勝利条件は当然、スタンピード殲滅だ。

 ゲーム的には原因不明のスタンピード発生原因の解明が裏ボーナスかな。



 さて、公式イベント当日だ。

 俺達や冒険者は冒険者ギルドに集まっている。

 そして、お立ち台に上がる1人の厳ついオッサン。

 こういう時にこういう場に上がる立場って1人しか居ないよな。


「この街の冒険者ギルドのギルド・マスターだ。

 この街の危機に良くぞ集まってくれた。

 礼を言おう。

 今日の為に回復系魔法水をかき集めれるだけ集めた。

 そして、最終報告で、スタンピードは南門に向かっている。

 だから、南門の防衛が重要になる。そして、衝突時間は後、1時間に迫っている。命を捨てろとは言わねえ。

 だが、1匹でも多く討伐して欲しい。当然、報酬は此処の領主や近隣から巻き上げた。

 さあ、野郎共! 稼ぎ時だぁ!!」

「おおーーー!!!」


「南門かぁ。少し気が楽になったな。」

「そうだね、ソーマ。」

「見つけたわよ、リン!」

「あら、セリカじゃない。久しぶりね。」

「うん。リンちゃんも久し……じゃない!」

「……セリカ。」

「今日のスタンピードの討伐で勝負よ!」

「分かったわ。勝負しましょう。」

「楽しみだわ。貴女の勝負に負けて悔しがる顔を見るのはね。」


 セリカとペコッと頭を下げたラビが南門に向かった。


「なあ、リン。」

「何、ソーマ。」

「何故、リンとセリカはお互いに身バレしてんだ?」

「セリカもβテスターで、セリカもラビもこういう個人情報的な事はきちんと守るからよ。」

「それに私はセリカに誘われたのよ。このゲームに。」

「……そっか。早く、セリカのリンの呼び方に『ちゃん』が付くと良いな。」

「うん。」

「さて、ちょっと湿っぽくなったが、俺達も南門に行くか。」

「うん。」

「キャン。」

「カァー。」



 南門に到着した俺達は1番左端に移動した。

 ……いや、だって真ん中とかだと良くも悪くも目立つ上に動き難いからだ。


 おー。

 遠方から土煙が上がっているし、地響きがする。


 さてと。

 この手のゲームのスタンピードのパターンだけど……

 1つ、単純に設定された以上のモンスターを討伐出来ればイベントが達成する。

 1つ、スタンピードを発生させたボス的なモンスターを討伐しないとイベントが達成しない。

 1つ、ボス的なモンスターの討伐にストーリー的な黒幕げ居て、接触以上しないとイベントが達成しない。


 ……どれだろうなぁ?

 後、10分くらいか。



 《《SQ(ストーリークエスト)スタンピードから街を防衛せよ!》》


 《《勝利条件、最終防衛ラインの戦闘回避。》》

 《《敗北条件、最終防衛ラインの戦闘。》》


 ……結構、厳しい条件だな。

 もう、2分も無いな。


「リン。『弁天の好意』を使うか。」

「うん。良いね。」

「ソーマにリン。その『弁天の好意』とは何なのじゃ?」

「ああ。古都魅。これはな、簡単に言えば、戦闘後に貰えるモノが、何時もより沢山貰えるんだ。」

「そうなんじゃな。」


 俺の「弁天の好意」を使った。


紅牙(こうが)! 古都魅を頼むぞ!」

「キャン!」

「ソーマもリンも死ぬで無いのじゃ!」

「ああ。」

「大丈夫だよ。」


 スタンピードのモンスターが、もう目の前に迫っている!


「行くぞ!」

「ええ!」


 俺よりもAGIの数値が高いリンは正に斬り込み隊長となってスタンピードのモンスターに突進して、次々に首が宙を舞う。

 俺も負けられないな。


 80分後


 主にリンの首狩り無双が炸裂して、多分、防衛戦で3時間以上掛かる筈がもう直ぐ終わろうとしている。

 俺はリンをメッセージで呼んだ。


 リンは手に持つ短刀と魔法で、首から上を攻撃し、仕留めながら俺の下に到着した。


「ソーマが呼ぶなんて、どうしたの?」

「アレを見ろよ。」

「あらら。今回の初イベントのボスは、オークの頭を通り越して『オーガ』なのね。」

「ああ。そうみたいだな。」


 俺の視線の先には、ジェネラルオーク2匹とオーク・キング1匹に、オーガ5匹やジェネラルオーガ2匹と、オーガ・キング1匹が居た。


「さて、行くか。」

「ええ。」


 俺達が行こうとした時、声を掛ける人が現れた。


「ちょっと待ちなさいよ!」


暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ