キャラクター設定。
キャラクター設定で、どんな事になるのか!?
……操作ミスで、前に2話有ります。(-_-;)
「眩しい! 此所は何処だ?」
「此所は異なる世界の間であると同時に、貴方の為に用意した空間です。」
「貴女は?」
「私は『見定める者』。貴方は今、魂だけの存在になっています。貴方は私達が管理する世界『アークノア』に転生する事になります。しかし、貴方には転生する為の器、即ち身体がありません。」
「どうすれば良いのですか?」
「私が色々と質問します。その過程で身体を創ります。」
「分かりました。」
「では、質問します。種族は?」
「人族で。」
「……人族ですね。」
(あれ? 今の間は、何?)
「次の質問です。職業は?」
「魔法使いで。」
(やっぱり、異世界転生って言えば、魔法だよなぁ。)
「魔法使いですね。」
「次は、貴方の身体の外見です。素体を用意します。どちらが良いですか?」
「おお! 俺そっくりのマネキンと、店に有る様な男型マネキンだ!」
「どちらを選びますか?」
「俺そっくりのマネキンで。」
「次に、この素体をそのままで使う訳にはいきません。貴方の世界に合わせた操作盤を出しますから、それを使って外見の変更をしなさい。」
「何か半透明のタブレットが出て、リストみたいなのが載っている。
項目が、目の色や、髪の色と長さ。身長は高低5㎝以内と、他にも色々有るけど、目の色は、『紫』で、髪の色は、『黒』で、長さは、……短いままで良いか。目の形を若干つり目気味にして、眉毛もそれに合わせてと。いやぁ、目付きが鋭いキャラに憧れがあったんだよな。はい、『決定』と。」
「決まりましたね。次に、貴方がこれから生きる世界について説明します。貴方が生きる世界は、所謂、剣と魔法の世界で、魔物、つまりモンスターが生きる世界です。そして、今はまだ封印されていますが、『魔王』が存在します。しかし、貴方がどのような人生を送ろうとも、それは貴方の自由です。次にスキルです。」
「スキルですか?」
「そうです。このリストの中から5つ選びなさい。」
え~と、何々。
ポイント制では無いせいか、チート級やチートになるスキルは無いな。
それで、魔法系は属性魔法が単品だな。
スキルは5つ迄で全属性を選ぶ事が出来ないし、恐らく、ゲームが進めばきっと、全ての属性魔法を覚える事は可能な筈だ。
だから、此所は抑えて1つか2つにするべきだ。
そうなると、候補1位は「風」だ。応用力が高いからだ。
候補2位は「火」だ。やはり、一発の破壊力は捨てがたい。
……う~ん。かなり悩んだがこの5つに決めた!
「決めました。スキルはこの5つにします。」
「……その5つですね。」
(あれ? また間が空いたぞ。)
「さて、転生の準備は整いました。次は、転生後についてを話しましょう。」
「転生後ですか?」
「貴方と私との間に僅かばかりですが、繋がりを作りました。しかし、いつも私が対応する訳にはいかないので、貴方に分かり易く言うと、『管理事務所』の様なモノを用意しました。何か有れば、そこに頼りなさい。そして、異空間収納を授けましょう。レベルが上がれば更に、使い易くなるでしょう。」
(あ、これはゲームの運営の事だな。それにラッキーだ。おまけ的な感じで異世界転生の定番、異空間収納系が手に入ったぞ。)
「分かりました。」
「では、最後に貴方の名前を決めなさい。」
「名前かぁ。では、俺の名前は『ソーマ』だ。」
「では、ソーマ。転生の準備が終了しました。新たなる人生に幸多からん事を。私はいつもソーマを見守っていますよ。」
「最後に1つ。貴女の名は?」
「私の名は『ガラティア』。」
「ガラティア、ありがとう。」
「……(また、会いましょう。我が愛し子。)」
「う、眩しい!」
俺は眩しさに閉じていた目を開くと、そこには、和風な街が広がっていた。
「うわぁ、リアルだなぁ。」
《メッセージが届きました。》
「うわぁ!?」
何か視界の右端に緑色に光る手紙のアイコンが有る。
ポチっとな。
「貴方の美しく可憐な隣人より
待ち合わせ場所は、街の中央に有る噴水広場前で、待っています。~リンより。」
うん。俺の知っている鈴花だ。
待ち合わせ場所は、噴水広場前か、行くか。
到着したけど、何処に居るか、分からないな。
メッセージを送るか。
「噴水広場前に到着した。美しく可憐な隣人の外見を教えて欲しい。~隣人の幼馴染みより。」
ポチっとな。
《メッセージが届きました。》
早いなぁ。5分も過ぎてないぞ。
「周りに比べて装備が充実している、青髪の金目の猫の獣人族よ。~リンより。」
メッセージを読んだ俺は周りを見渡すと、俺と同じ様に周りをキョロキョロ見ている存在が居たから、俺は静かに近付いて声を掛ける。
「美しく可憐なお嬢様。どなたかの隣人をお探しですかな?」
「佳珠真!?」
「そうだよ、リン。」
「待っていたのよ、佳珠……、いけない。リアルネームは……」
「とりあえず、移動しよう。」
「分かったわ。」
俺達は適当な家の陰に移動した。
「俺のキャラ名は『ソーマ』だからな。」
「分かったわ。なら、この話は終わりよ。先ずはお互いにフレンド登録よ。」
「分かった。」
俺と鈴花はフレンド登録した。
《最初のフレンドが登録されました。事前に申請されたプレイヤーとパーティーを組んだ場合、互いに全てのステータスが、5%加算されます。》
「え!?」
「やったわ!」
「どういう事?」
「実は……」
鈴花の話だと、このゲームの贈与用を渡される時に、男女別の部屋に別れ、女性プレイヤーには女性スタッフが、男性プレイヤーには男性スタッフが。
そして、直接渡される時に聞かれた様だ。
「渡す相手が異性の場合は、最初のフレンド登録をその人にした時は特典が付くわよ。」
と、言われて、女性スタッフの指示に従い、申請書に記入したらしい。
「まあ、鈴花、いや、リンのリアルの異性の友人は俺しか居ないけど……」
「別に良いでしょう。ソーマと一緒に居たかったんだから!」
「分かった分かった。」
「う~。ま、まあ、とりあえずは、私のステータスを見せるね。」
「見せて良いのか?」
「大丈夫よ。基本的にステータスは見せる必要は無いわ。見せるのは、見せる相手を信頼している証拠みたいなモノよ。」
「そっか。ありがとう、リン。」
「……と、とにかく、私のステータスがこれよ。」
リンが顔を赤くしながら、俺にステータスを見せた。
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