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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
28/95

妾の名は。

第2ヒロイン(仮)と第1ヒロインの顔合わせ。


祝!

VR部門日間ランキング

第53位!

応援してくださる皆様のお陰です。

これからもよろしくお願いいたします。

 さて、忘れ掛けていた隠神刑部狸(いぬかみきょうぶだぬき)の討伐報酬は、と。


 ……コレ有り!?


 名称:大妖狸の化け葉っぱ

 効果:ゲーム時間内の1日に1度使用可能。

 使用した場合、最大30分間、お地蔵様になり、NPCやモンスターに気付かれず、効果破棄は任意となる。

 なお、この効果はパーティーメンバーや従魔等の全てが効果を受ける。

 ……まあ、今度、暇な時に使い道についてリンと相談しよう。



 リアルの時間で次の日


「おはようなのじゃ、ソーマ!」

「おはよう、天邪鬼……」

「どうしたのじゃ、ソーマ。」

「やっぱり名前を付けよう。」

「名前?」

「ああ。天邪鬼は種族名だからな。」

「……ま、まあ。ソーマがどうしてもと言うのなら、考えても良いのじゃ。」

「どうしても、だ!」

「そ、そうか。そ、ソーマがそこまで言うのなら、き、許可するのじゃ。」

「ありがとう。」

「そ、それで、ど、どんな名前を付けるのじゃ?」

「名前は『古き都に魅了された者』から『古都魅(ことみ)』はどうかな?」

「うむ。『古都魅』か……良いのじゃ!」

「良かった。じゃあ、天邪鬼の名は『古都魅』だ!」


 そう言った瞬間に、紅牙(こうが)の時の様に、お互いが光り出し、光の綱が2人に繋がる。


 光が消えると……


 《ユニークスキル『天衣無縫』を修得しました。》


「……え!?」

「どうしたのじゃ?」

「なんか、新しい力が手に入ったみたいだ。」

「それは良かったのじゃ。それで、どんな力なのじゃ?」

「ちょっと待って。」


 え~と、名前が「天衣無縫」で、効果は……名称だけで、後は文字化けか。

 これじゃあ、当分は使えないな。


「えっと、名前は『天衣無縫』で、残念だけど、俺が使うにはまだ『器』が足りないみたいだな。」

「……そうか。残念なのじゃ。」

「だけど、これは古都魅と繋がった証だから俺は気にしてないよ。」

「………………ソーマぁ。」


 古都魅がうつ向いていてぷるぷる震えて、心なしか褐色の肌が少し赤みが増してないか?


「どうした、古都魅。」

「何でも無いのじゃ!」

「……そうか。」

「それよりも! この後はどうするのじゃ?」

「お、おお。この後は、人族のもう1人の仲間と合流する予定だ。」

「分かったのじゃ。」

「キャン?」

「ああ。ごめん、紅牙の事は忘れて無いよ。」

「キャン!」

「良し。紅牙、古都魅、行こうか。」


 俺達は、待ち合わせ場所の北の門に向かった。


「……リンは何処だ?」


 北の門に到着した俺達はリンを探すが見つからない。


「ソーマ、ごめんなさい。待った?」

「いや、俺も今来たとこ。」

「キャン!」

「紅牙も。」

「ソーマ。そのカラスがメールで言ってた子?」

「ああ。あるイベントで仲間になった天邪鬼の古都魅だ。」

「カァー!」

「よろしくね、古都魅。私はリンって言うの。」

「カァー!」

「それにしても、珍しいな。待ち合わせにリンが後から来るなんて。勿論、時間的な意味では遅刻じゃないけどな。」

「ちょっと急用が入って対応していたら遅れちゃった。」

「その急用はもう大丈夫なのか?」

「うん。それはもう大丈夫だよ。」

「それで、今日の予定は?」



 《《北の荒野の主『岩窟王』が討伐されました。》》

 《《北の荒野の主『岩窟王』が討伐された為、北の荒野の街道が再び開通されました。》》


「あ~! 先を越された~!」

「別に問題無いだろ? 挑戦者全員に初回限定討伐報酬が出るんだからな。」

「それでも、何か悔しい~!」

「まあまあ。分かったから、な!」

「う、うん。」

「それで、今日の予定は?」

「えっとね。先を越された北のエリア・ボスを攻略よ。」

「分かった。それで何か注意点とかは?」

「防御力重視のモンスターが多くて、1種類だけど、状態異常の『麻痺』を掛けてくるヤツが居るんだって。そいつが要注意ね。」

「状態異常の『麻痺』はキツいよなぁ。」

「そうだよね。」

「後、防御力重視という事は、甲殻系やゴーレム系か?」

「うん。後、掲示板とかには、北のエリア・ボスは『ゴーレム』系らしいよ。」

「流石に最初のゴーレム系ボスが、『ミスリル』とか『オルハルコン』だから、魔法が効きませんというオチは無いよな?」

「大丈夫。普通に岩石系だって。」

「さて、そろそろ行くか。」

「おおー。」

「キャン。」

「カァー。」


 こうして、俺達は北のエリア・ボスを目指して進むんだけど、途中の森であの「台所の憎っくき黒いG」に酷似したモンスターが現れた為、紅牙を退避させ、俺とリンは魔法で殲滅させた。

 因みに、古都魅は何も言わず自主的に紅牙の耳の間に避難した。


「これが、古都魅の人型バージョンね。ソーマから聞いてた通りだわ。」


 気付けば古都魅がカラスから人型になっていた。


「アレだけは、駄目なのじゃ。」

「同感だな。」

「同じくよ。」

「だから、古都魅だけじゃないから安心していいぞ。」

「妾だけじゃなくて良かったのじゃ。」


 黒いGは発見次第、即殲滅をしながら、俺達は北の荒野エリアに到着した。



暖かい応援メッセージと星の加点をお願いします。

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