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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第3章~魔法、解禁~
22/95

攻略組の魔法は遅れている。

いよいよ、ソーマの魔法無双が始まる。

 俺はリンとの模擬戦も含めて、戦闘に魔法を使う事にもなれた。

 古き良き名作を参考にすれば、魔法込みの高速戦闘を実現する事が出来た。

 今、思えば、先に身体強化系を身に付けたのが強味になっているかな。


 翌日


 リンとの約束の時間に余裕が有ったから、配信者が居るという話を聞いた俺はソレを使って攻略組の戦闘シーンを見たけど、俺の魔法込み高速戦闘と比べると、「1+1は2!」みたいな感じだ。

 充分に攻略組の戦闘シーンを研究出来たし、時間が迫っているから、そろそろ行くか。


「リンカーネイション。」



 え~と。

 今日の待ち合わせ場所は、南門だったな。

 あ、居た居た。


「お~い、リーン。」

「あ、ソーマ!」

「今日は南の森なんだろ?」

「そうよ。」

「今回は何か意味が有るのか?」

「南の森には、ゴブリンとかオーク等の人型のモンスターが多いのよ。」

「それは都合が良いな。それとリン。アレは?」

「大丈夫よ。作って貰えたわよ。」

「良し! じゃあ、準備も出来たし、行こうか!」

「うん。」


 俺達は森に入り、ゴブリン等に魔法だけで倒していく。

 勿論、ただ魔法を狙って放つんじゃなくて、戦闘機のミサイル発射の時みたいに、赤い印みたいなのが標的に合わせるだろう?

 アレをイメージして、精密射撃みたいに魔法を放っている。

 魔法もアロー系を使う場合にも、アロー自体を弓やアーチェリーが使う「矢」をイメージする事で、形状変化に成功した。

 そうする事で普通に放つと基本的には「爆散」するけど、このイメージ方法なら、矢がリンゴを射抜くみたいになる。


 さて、森の中を移動して半ば頃で、ある程度の(ひら)けた場所に出た。

 昔、何か有った場所みたいに開けた草原の中央に俺達は立ち、リンが用意した、「アレ」を使う。


「ピィロロローーー。」


 半径200m以内に居るモンスターを引き寄せる「魔操の笛」をリンが吹く。


「さあ、無双するぜ!」

「ソーマ、競争よ!」

「乗った!」


 スタンピード並みに集まったゴブリン等のモンスターを俺達は無双する。

 近い奴は刀で、刀が届かない奴は魔法で無双していく。


 8分後


「いや~。狩った狩った!」

「楽しかったわ!」


 俺達はギルドカードを確認する。

 ギルドカードには、討伐(止めを刺した)モンスターの種類と数が分かる様になっている。


「人型は、ゴブリン108匹、コボルト54匹、オーク29匹だな。」

「私は、ゴブリン120匹、コボルト23匹、オーク26匹よ。」

「総合で俺の勝ちだな。」

「ソーマに負けたー!」

「これで、単独殲滅戦のコツが掴めたな。」

「私も再認識したわ。」

「そっかぁ。リンは『称号』持ちだったな。」

「ええ、βの時にプレイヤーに因るバトルロワイアルをやったからね。」

「此処で充分に休憩したら、今日のメインディッシュに行くぞ。」

「分かったわ。」


 《スキル「魔力感知」と「魔力制御」と「魔力操作」が統合され、スキル「魔導」を修得しました。》

 《スキル「制空圏」を修得しました。》

 《称号「無双」を与えられました。》


 スキルや称号が出たな。


 スキル「魔導」:「魔力感知」と「魔力制御」と「魔力操作」が統合される事で派生するスキル。今まで以上に魔法に関する扱いがスムーズになり、必要とする魔力量が半減する。


 スキル「制空圏」:7分以上、周りを敵対者(モンスターも含む)に囲まれたまま戦い続けると修得する。

 自身を中心に球体のエリアが発生し、エリア内に入った存在の形や動きを認識出来る。スキルレベルが上がると、球体のエリアの範囲が広がる。


 称号「無双」:7分以上、周りを敵対者(モンスターも含む)に囲まれたまま戦い続けて、生き残った時与えられる。

 効果:自身を中心に半径10m以内に敵対者が8人(匹)以上存在する場合、ATK+8%、AGI+8%上昇する。


「ソーマにも来た?」

「ああ。リンもか?」

「うん。結構、良いのが来たね。」

「ああ。それじゃあ、改めて休憩な。」

「分かったわ。」


 この休憩の間にリンは、「あーでもない、こーでもない。」とメインスキルの入れ替えをしていた。



 30分後


「魔力も大分回復したし、行くか?」

「私も良いわよ。」

「それなら、南の森の主『ゴブリン・キング』が居るゴブリンの集落に行こう!」

「うん。」


 今度は魔力(折角の異世界物だから「MP」と言うより「魔力」と言った方がしっくり来る。)を温存しながら、ゴブリンの集落を目指す。



「有ったわ。」

「あれだな。」

「それじゃあ、ソーマ。計画通りに行くよ。」

「了解。」

「通常のゴブリンや上位ゴブリンは早い者勝ちで、ジェネラルは私。そして……」

「PvPの賭けで勝った俺がゴブリン・キングな。」

「ソーマ、行こうか?」

「おう!」


 《南の森の主『ゴブリン・キング』の討伐を開始しますか?》

 《はいorいいえ》


 俺は《はい》を選択する。


 《南の森の主『ゴブリン・キング』の討伐イベントが開始されます。》

 《勝利条件は、『ゴブリン・キング』の討伐。》

 《敗北条件は、プレイヤーの全滅です。》


「ゴガアァァァーーー!」


 ゴブリン・キングが雄叫びを上げ、俺達はゴブリンの集落に向けて駆け出した。

 お互いにフォローしながら、俺はスキル「制空圏」や称号「無双」の効果で楽に討伐していく。

 リンも同じような感じだな。

 その後も順調に進み、リンはゴブリン・ジェネラル2匹を討伐する。


「ソーマ! 後はゴブリン・キングだけよ!」

「ああ! いくぜ! ゴブリン・キング!」




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