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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第1章~プロローグ~
2/95

ゲーム前の準備

完全に書き直しした作品です。

ゲームスタート前の日常パート、最後の方に、ゲーム内の通貨や補足説明です。



「佳珠真、来ちゃった。」

「予め連絡しといて、『来ちゃった。』は無いだろ。」

「うん。言って見たかっただけだよ。」

「そうか。それよりも、説明しに来たんだろ?」

「そうね。なら、説明するわね。」

「頼むな。」

「このオールドサーガ・ファンタジー・オンライン、通称オルドは、前に言ってた通り、『異世界転生』という形でキャラクター設定するの。だから、キャラ設定の時に所謂(いわゆる)『悪ノリ』すると、地雷を踏む事になるのよ。」

「例えば?」

「普通、こうしたゲームは、キャラ設定の時に居る『説明する者』とプレイヤーの立場は『店員と客』という形になるけど、このオルドは違うの。

 キャラ設定時の『説明する者』は『神様』だから、余りに言動が逸脱すると、最悪、敵側モンスターからスタートになるわ。」

「何故、そこまで知っているんだ?」

「今日の説明は全て公式に載っているのよ。見て無いの?」

「そういうのは見ない主義。」

「……説明に来て、本当~に良かったわ。」

「それで何故、公式に載っているんだ?」

「キャラ設定のやり直しは、強制的に1週間後だからよ。云わば、一種のペナルティーよ。」

「ふ~ん。他にはどんな事が載っているの?」

「序でにペナルティーの話が出たから話すね。」

「まだ有るんだ。」

「このオルドは『PK(プレイヤーキル)』を認められているわ。」

「……ゲーム内で会いたくないな。」

「但し、ゲーム内の『PK』で捕まった場合は、現実の刑法を参照してペナルティーが決まるのよ。」

「つまり?」

「現実の刑法で、『懲役10年』なら、ゲーム内で10年分経たないと、プレイが再開出来ないの。」

「ゲームのペナルティーとしては厳しいな。」

「それだけじゃないの。」

「まだ有るの?」

「PKで牢屋に入れられても、その牢屋が有る街や国で、裏から許可が出れば釈放されるの。」

「うわ~。正にラノベの世界だな。」

「でも、」

「でも?」

「その状態で、死んだり、殺されると、ゲーム・オーバー。運営から、BANされて新しいソフトを買い直しの通告が来るの。」

「ソレって、普通にやり直し出来ないの?」

「ゲームスタートする為の設定時に、個人認証とか脳波とかを記録するから、同じソフトではリ・スタートは出来ないの。」

「そうなったら、運営にクレームが来るだろうな。」

「だから、運営も救済処置として、悪い理由で牢屋から釈放されても、その後が一般的な善性の言動を続けていた場合、死んだり、殺された時に、それまでのゲーム記録を精査して、やり直しかゲーム・オーバーが決まるの。勿論、正当防衛は認められているわ。」

「他に何が載っている?」

「他には、種族や職業についてかな。」

「どんな?」

「種族は、人族、獣人族、亜人族、魔人族。」

「内容は?」

「人族は、そのままの普通の人間で、ステータスは平均だし、数値も元々が低いの。限度が有るけど、オールマイティーよ。

 武器や防具や魔法に制限が無いの。逆に残りの種族は、ステータスの数値は高いけど、武器や防具や魔法に制限が掛かるの。

 獣人族は、HP(体力量)やSTR(腕力)やVIT(物理耐久力)やAGI(敏捷性)は高いけど、逆にMP(魔力量)やINT(知性)やMIN(魔法耐久力)が低いわ。」

「なる程。」

「後、獣人族と言っても、種類は豊富よ。外見は人間の耳が無くて、代わりに獣の耳と尻尾が付いて動かす事が出来るのよ。しかも、きちんとその種類に合わせた基礎能力が付くわ。

 例えば、ウサギ系の獣人族なら、聴力と脚力が最初から高いわ。他には、キツネ系の獣人族は逆に魔法系の能力が高く、サル系なら腕力が、ネコ系なら敏捷性が高いらしいわ。」

「説明を聞いているだけだったけど、そこそこ時間が経っているから、休憩にしようか?」

「分かったわ。」



 休憩中



「続きを話すわね。」

「よろしく。」

「次は『亜人族』だけど、コレは異世界の定番の『エルフ』や『ドワーフ』よ。」

「確かに、定番だ。」

「エルフの特徴は、HPとSTRが低くて、逆にMPとINTが高いわ。ドワーフは、STRとDEXが高くて、逆にMPとINTが低いの。魔人族は、HPとDEXが低くて、逆に他は高いわ。」

「じゃあ、次は職業。」

「職業は、昔のゲームみたいに、『戦士』とか『魔法使い』とか『僧侶』や『狩人』とか有るわ。」

「他には?」

「職業は、条件を満たすと、『中級職』や『上級職』になるらしいわね。」

「どんな条件で?」

「それは、職業毎に違うらしいわ。Lv(レベル)だったり、手に入れた武器だったり、覚えた魔法だったり、プレイ内容だったり、」

「プレイ内容?」

「何でも、プレイ中の言動で変わるらしいわ。公式に載っている例えだと、PKを続けると、『盗賊』になり、更に続けると『暗殺者』になるみたい。後、PKで盗賊とかになった後に、死んだり、殺されると、今までのプレイが消去されて、やり直しになるそうよ。」

「なる程。PKを認める代わりにリスクも付く訳か。」

「そうみたいね。」

「分かったよ。鈴花、ありがとう。充分に参考になったよ。」

「どういたしまして。後、オンラインゲームの公認の約束事は分かるわよね?」

「あれだろ? リアルネーム厳禁。」

「分かっているのなら、良いわ。私のキャラネームは、『リン』よ。忘れない様に!

 βテスターの特権が色々有るけど、その内の1つがネームの固定よ。だから、オルドの『リン』は、私だけだからね。」

「分かった。きちんと覚えておくよ。」

「約束よ!」



 鈴花が帰った後、俺も公式ホームページを見ると、鈴花が説明していた内容が載っていた。

 主義に反するけど、鈴花があれだけ説明して貰ったんだから、俺自身もきちんと確認する必要が有ると思う。


 どうやら、種族や職業には、公式に載っていない「シークレット」と呼ばれるモノが有るみたいだな。

 それに、種族や職業で、ステータスの上昇や変動に差が有るみたいだ。

 そして、戦士でも魔法は使えるし、魔法使いでも、武器が使えるみたいで、その辺りは、ラノベや異世界転生っぽいな。

 後、キャラ設定は、サービス開始の1時間前の午前8時から出来る様だな。

 ただ、サービス開始前にキャラ設定が終わってもゲーム開始は、午前9時みたいだ。

 しかも、混雑を避ける為に、キャラ設定が終了した順に開始時間に合わせて始める事が出来るみたいだ。

 さて、明日に備えて寝るとしよう。

 寝坊に因る遅刻は厳禁だからな。

 鈴花、お休み。



 サービス開始日の午前8時


「さて、鈴花に怒られたくないから、キャラ設定を始めますかな。『リンカーネイション!』」






 ゲーム内、補足説明


 通貨


 銅貨10枚=大銅貨1枚

 大銅貨10枚=銀貨1枚=銅貨100枚

 銀貨10枚=大銀貨1枚

 大銀貨10枚=金貨1枚=銀貨100枚

 金貨10枚=大金貨1枚

 大金貨10枚=白金貨1枚=金貨100枚

 白金貨10枚=黒金貨1枚


 ステータス

 名称

 Lv(レベル)

 種族

 職業

 HP(体力量 0になると死亡)

 MP(魔力量 0になると魔法使用禁止)

 STR(腕力 高い程、攻撃力が上昇)

 VIT(物理耐久力 高い程、物理防御力が上昇)

 INT(知性 高い程、魔法攻撃力が上昇)

 MIN(魔法耐久力 高い程、魔法防御力が上昇)

 AGI(敏捷性 高い程、移動速度が上昇)

 DEX(器用 高い程、武器や防具やアクセサリーの作成時に上昇し。また、物理攻撃や魔法攻撃時の調整が出来る)

 LUK(幸運 アイテム等のドロップ率や、状態異常を防ぐ確率が上昇)




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