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オールドサーガ・ファンタジー・オンライン  作者: あまのやぎ
第1章~プロローグ~
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プロローグ

操作ミスで、出来てしまったヤツを完全新作に書き換えしました。

1話と2話は主人公の説明と、ゲームを始める前の日常パートです。


 俺の名前は、「高千穂(たかちほ)佳珠真(かずま)」だ。

 桐生流古武術を継承する家の長男で15歳。

 家の事は聞かれないからと話していない陰キャの男子高校生で帰り道を歩いていると、逆光で見辛いがトラックに轢かれそうな女の子が!

 思わず、身体が動き出して、助ける為に突き飛ばしたまでは良いが代価と言わんばかりに、代わりにトラックに轢かれた。

 気が付くと、病院のベッドで、部屋を見渡すと穏やかな美少女が、俺の顔を見て驚いた後、抱き付いて来た!


「良かった! 目が覚めたのね。」


 かなり驚いたが落ち着いてみれば、なんと、同じ中学出身の1学年下の幼馴染み「斎木 鈴花」だった。

 それに、あの時助けた女の子が鈴花で、しかも、あれから1年経過していると俺に告げた。

 あの時は必死で制服も顔も見る余裕は無かったよ。


「助けてくれてありがとう。そして、ごめんなさい。」

「いいよ。鈴花が無事なら。」



 それから、鈴花は毎日通って、俺のリハビリを手助けして貰ったお陰で、予定よりも早く退院する事が出来た。


 俺は社会復帰する為にする事は有るが、それでも残った空き時間をどうするか、考えている時に鈴花が家に訪れた。


「ねえ、佳珠真。」

「なんだ、鈴花。」

「空き時間はどうするの?」

「正直、何も浮かばない。」

「そうだろうと思って、これをプレゼント!」

「コレは?」

「今、ゲームと言えば『コレ!』という、VRMMOの『オールドサーガ・ファンタジー・オンライン』よ!」

「どんなゲーム?」

「今までだと、キャラクター設定をして、後はゲームを楽しむだけだったんだけどね、この通称『オルド』は、異世界転生という形でキャラクター設定をするのよ!」

「どういう事?」

「昔、流行ったラノベの『異世界転生』がゲームで出来るのよ。」

「つまりだ、ゲームスタートして、キャラクター設定をする時は、女神様が現れて『貴方は死亡しました。異世界転生して、此所とは違う世界で生きる事になります。』ってヤツか!?」

「その通りよ! だから、場合に因っては、敵側のキャラクターになる事も有るし、ラノベの主人公の様なキャラクターになる場合が有るわ。」

「他には?」

「オルドは最近珍しい、『和風』系よ。だから、『ゴブリン』も名称が『小妖鬼』になる……予定だったらしいけど、分かり難いとβテスターの時に上がって、そっち系は普通の『カタカナ』に変更するみたい。それ以外は出来るだけ、『和風』になるって。」

「面白そうだな。」

「私が保証するわ。」

「……良く言い切れるな。鈴花のゲーム好きは知っているけど……」

「……実は、このゲームのβテスターの応募したら、抽選に当たってね。」

「なる程な。」

「ねっ! 佳珠真もやろう。このゲームは、現実の1時間が、ゲームの中では3時間になるのよ。だから、佳珠真と過ごす筈だった1年間をこのゲームで埋めたいの!」

「分かったよ、鈴花。」

「ありがとう、佳珠真。」



 鈴花が帰った後、俺はこのゲーム「オールドサーガ・ファンタジー・オンライン」をプレイする為の準備を始めた。

 とりあえず、ネットワーク等の個人認証や物理的な設置は終了して。

 次は、キャラクター設定をするに辺り、プレイヤーのオリジナリティを出す為のアンケートが有ると。

 ふむふむ。

 最初は、性別か。俺は「男」と。次は、今、何かを学んでいますかか。まあ、隠していないから別に良いか。「桐生流古武術」と。次は、理想像、どういう意味だ?

 なる程、つまり、歴史上の人物とか、「勇者」とか「英雄」等の事だな。

 俺は……

 質問っていうか、アンケートっていうか、途中から数えるのを止めたが、細かい具体的な事から、意図が分からない抽象的な事等を色々と答えてアンケートが終了した。


 準備が終わった頃に、出掛けていた家族が帰って来た。

 俺の家族構成は、普通のサラリーマンの父親「暁斗(あきと)」と、祖父「徹真(てっしん)」から桐生流古武術の後継者になった母親「春香(はるか)」と、4歳下の妹「舞華(まいか)」の5人家族だ。

 因みに、祖父は離れの家で1人暮らしだ。


「佳珠真兄さん、ただいま。」

「佳珠真、ただいま。」

「佳珠真、帰ったわよ。」

「お帰り、舞華、父さん、母さん。」

「あれ、この匂いは、鈴花さんが使っている香水の匂いだわ!」

「佳珠真兄さん、私達が居ない時に鈴花さんと何をしていたのかな?」


 舞華がニマニマしながら、俺に詰め寄った。


「ん? ゲームを進められた。」

「何のゲーム?」

「オールドサーガ・ファンタジー・オンライン。」

「え!? ソレって贈与用の初回限定版よ!?」

「何で、鈴花さんが持っているのよ?」

「何でも、鈴花は『βテスター』だったらしいぞ。」

「そういう事か。確か、あのβテスターには、本人とは別に用意されているという噂は本当だったのね。」

「そうなんだ。」

「知らなかったの?」

「普通に貰っただけだからな。」

「ヤルの?」

「鈴花に強く進められたからな。」

「まあ、頑張って。(鈴花さん、おめでとう。これなら、『鈴花義姉さん』と呼ぶ日は近いわ。)」

「佳珠真、舞華、晩御飯にしましょう。」

「分かった。」

「はーい。」


「オールドサーガ・ファンタジー・オンライン」のサービス開始の前日に、鈴花がゲームの説明をする為に家に訪れた。

 しかも、何故か、今回も、俺しか家に居ない時に。

 因みに、祖父は離れの平屋に住んでいて、基本的にこっちに来る事は無い。


「佳珠真、説明しに来たよ。」



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[気になる点] ゲームの話する前に自分のせいで引かれたんやで謝れや。
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