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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

タマゴあたまの短編集

いつかは交差する想い

※たいあっぷにも掲載しています。現在イラストレーターさん募集中です!

https://tieupnovels.com/creator/user/Tamago_atama

「それで、話って何?」


 私は友達の相談を引き受けた。他の人には相談できない内容だとか。なんで私になら相談できるんだろう?


「相談というのは、恋愛のことでね……」

「なるほどね。恋バナってなかなか他人には話せないもんね。で、相手は誰よ? 同級生? 先輩? 私たちは一年生だから後輩ってことはなさそうだけど」

「同級生なんだけど、わたしの場合は普通とは少し違くて……」

「恋愛なんて人それだから違くて当然だよ。同級生か。てことは、あの人とか? ほら背の高い眼鏡の人! ちょっと目つき怖いけどさ。周りで結構人気じゃん」

「深海くんのこと?」

「そうそう! その人! ちっちゃい男の子と一緒にいることが多いよね。めっちゃ可愛い男の子。ほんとに男なのかね?」

「そっちは中村くんだね。でも、そうじゃないんだよ。わたしの好きな子は女の子なんだよね」

「へ?」


 間の抜けた声が出てしまった。


「だから、わたしは女だけど女の子が好きなの!」

「えっと、ちょっと待ってね。女の子どうしで付き合いたいってこと?」

「うん。そうだよ」


 そう言いながら少しうつむく。ちょっとドキッとした。


「相手は……。聞かない方が良いよね」

「うん。決心がついたら伝えるね」

「わかった。上手くいくといいね。応援するから!」

「ありがとう。話したらすっきりした」

「そっか、よかった。じゃあ、もう遅いから帰ろっか。アイスでも食べながら帰る?」

「この前、太ってきたって言ってなかったっけ?」

「今日は良いの! 前祝い!」

「気が早いよ。じゃあ行こうか」


(まさか女の子が好きとはねー。でも、好きな子から恋愛相談されるってちょっとキツイな。もしかしたら、私にもチャンスはあるのかな? でも、好きな子いるって言ってたもんなー。好きな相手に恋愛相談なんてしないもんね。相手は誰なんだろう? マヤとかかなー。この前かっこいいって言ってたし。まあ、私にはどうしようもないか……)


(結局好きって言えなかったな。少し話をしただけで終わっちゃったし。いつか言わなきゃ前に進めないよね)

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