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最弱だったのにいつの間にか最強に  作者: ダブ
奈落編
9/14

怒り・ボスラッシュ・無双

奈落編はあと3話くらいで終了予定です。

文を追加しました。

行間隔を空けました。

陳也はスワンプフィッシュと戦った階層から脱出した。


「おかしいな」

だが陳也は疑問を抱いた。

そのわけは・・・・


「明るい」


そう、明るいのだ。

別に森林や草原エリアでなら明るいのは不思議ではない。

だが、…此処は洞窟だった…。

何故明るいか?それは、周りの壁が光っているからだ。

それも、魔法陣っぽく…。

本来の人なら怖がって先にも進めず此処で探索を断念するだろう。

だが、陳也と言う人?は普通(・・・・)ではなかった。


「こんなことをして、俺を怖がらせたいのか?残念だな、まさか俺がこの程度の

実力しかないなんて思われているなんて」


俺が思ったのは恐怖心ではなく不満でしかなかった。

あまりにも俺を低評価する迷宮に腹を立てながらも俺は先に進んだ。

(このまま舐められるのも嫌だし、少し本気を出そうかな?)

なんて、物騒なことを考えながら....。

ちなみに、力を制御できなかった時に陳也は地面にクレーターを作ったのであった。

なので、陳也が本気を出すと言う事は…災害に匹敵するのだが…。







陳也は奥にあった転移魔法陣?みたいなものに乗りとある部屋に転移した。

転移先で見たものは・・・・

…大量のゴブリンとそれを束ねるゴブリンだった…。

「はい?」

そんな光景を見た俺が言った言葉はそれだけだった。

それは、今までにも20体近いゴブリンの群れを相手にしたことはあったのだが、実に数百体以上のゴブリンと大きさ的にゴブリン王を一回で相手にしたことは無かったからだ。

俺は、ゴブリンに見つからないようにとうまく近づこうとした。


「見つかりませんように」


この言葉自体が既にフラグを立てていた…。

ビィーーーーー!

「……」

ゴブリンの方に気が行き過ぎ罠に引っかかってしまった…。

しかも、音が鳴る仕掛けだった。


「ぐぇ?」

「げっ!」

ゴブリンが一斉にこちらの気配に気が付いた。

「ぎゃぁーーーー!!!」

当然、久しぶりに人間を見つけたゴブリンからしたら久々の食事だろう。一斉に襲い掛かって来た。

だがこの時のゴブリンたちは知らなかった。否、気付けなかった。自分たちが既に捕食者から食われるもの、…被食者になっていることを…。


「バカか俺は。ゴブリンの方に気が行き過ぎて、罠に気付かないんじゃ意味がないだろうが!」


この時の俺は罠に気が付けなかった自分自身に非常に怒っていた…。

もし、この時の陳也が腹を立てていなかったならゴブリンどもは普通に死ねたのだろう。

俺はさっきまでの失敗を取り返そうと範囲魔法を放った。

「死ね。【氷結地獄(ニブルヘイム)】」

ゴブリンたちの死は唐突だった。

…あまりにも一瞬だった…。

その魔法が発動すると、辺りの気温が氷点下まで下がり大気が凍った。さらに、ダイ◯モ◯ド現象まで現れた。

さらに、ゴブリンたちの体が凍り始めた。

「「「ぐgy___!!?」」」

ゴブリンたちは、最後まで言葉を言うことが出来ず体全体が凍った。

そのすぐ後にゴブリンは砕け散った…。


氷結地獄(ニブルヘイム)は、水魔法の応用だ。

本来なら、此処まで広範囲の殲滅魔法にはならないのだが、そこはやはり陳也であった。


「じゃあな」


ゴブリンたちを倒して?出てきた転移魔法陣に乗りまたもや陳也は転移した。






…その先で陳也が見たモノは先ほどとほとんど(・・・・・)変わらなかった…。

ぴきっ!

俺はまたしても怒りが襲った。

…なぜならそこにいたのは…

大量のウルフだったからだ....。

それも数千体のだ。いい加減迷宮も学習するべきだろう。この男は今、猛烈に怒っていると。これ以上の抵抗は無駄だと。…こんな敵はこの男に通用しないという事を…。

「じゃあな。【氷結晶(ダイヤモンドダスト)】」

さっきのゴブリンのリピートかのような攻撃がそこには起きた。

だが、それはさっきのゴブリンたちより早く勝負が決した。


「一体どんだけこの手がすきなんだよ」


俺は正直呆れていた。

まだこの先もあるのだろうと思っていた陳也の考えは、次の脳内アナウンスで否定されるのだった。

(奈落の迷宮はクリア(・・・・・)されました。奈落の迷宮はクリアされました。・・・・・)


「へっ?もうクリアなのか。意外にあっという間だったな」


この時、ようやく陳也の怒りは収まったのであった。

後から知ったが陳也は長すぎる迷宮に精神をやられたのだろうことが判明した。

そして、ついに奈落の迷宮はその幕をたった一人の人間の少年に一か月で攻略されてしまうのだった....。


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