予想外の攻撃そして新たな武器
なんとか用事を終わらせて書き始めました。この後も書くので出来次第投稿します。応援よろしくお願いします。
「うぇ。気持ち悪っ!」
陳也は気持ちが悪くなった…。
…この目の前の大きいブラッ◯バスに....。
それも不思議ではない。大きさ?それもあるだろう。色?いや、それは何故か泥の色だ。
では、何だというのか?
それは…臭いである…。
地球では、特に臭みと言う臭みはしなかった。
だが、此処では違うらしい。とにかく臭いのだ。これを表現するならば、ドリ◯ンの3倍レベルの悪臭と言えばいいのだろうか…。
考えてもみればこの階層は沼地だった。
と言う事は全身を泥で覆われた魔物が出ても不思議ではなかった…。
「油断はしない」と、覚悟していた陳也だったが、五感を害してくるのはあまりにも予想外だった。
そのため俺は決断した。
(さっさと鑑定して、倒してしまおう)
と。俺は、さっそく鑑定を使った。
そこで俺は、本日何度目か分からないくらいの唖然になってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
スワンプフィッシュ(変異種)
LV31 種族 魔物
HP 500/500
MP 1000/1000
STR 165
DEF 1927
VIT 1573
INT 2921
AGI 2378
LUK
スキル 腐臭 水魔法 硬化
称号 フロアボス
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(おい!こいつ本当にフロアボスかよ!しかも、ステータス低っ!?)
スワンプフィッシュの…LVもステータスも低すぎたのだ…。
今まで戦ってきた魔物の中でも低位レベルのステータスだった…。
もちろんこれを見た俺は、臭いの我慢も限界だったので、すぐに【ヘルファイア】を使った。もちろんそのまま皮膚がドロドロに溶けて終わ_____らなかった。皮膚が溶けるまでは問題なかったのだが、問題はその後だった。
…つまり死んだ後だ…。
「うっ!」
ドサッ
スワンプフィッシュが死ぬ直前にスキル【硬化】を使ったため、溶けきれなかったのだ。
そのため、「コンガリ」と、焼くレベルになってしまい悪臭が酷くなったのだ。おかげで今度こそ耐え切れなくなった俺は、気絶した。
…陳也が気絶してしまって数十分後…。
ようやく目を覚ました陳也はやりたくはないが素材探しを始めた。
実際、数十分しか経っていないため、まだ悪臭は残っていた…。
「うっ!まだにおいが残っているな。さっさと終わらせて次の階層に行きたいな・・・。ん?」
俺は嫌々ながら探しているうちにある物を見つけた。
それは・・・・
…武器だ…。武器などはドロップアイテムか、報酬でしか手に入れることが出来ないので、ここで俺は一つの仮説を立てた。
(もしかして、さっきのフロアボスの報酬なのか?)
という仮説だ。
仮説ではあるがこの線でほぼ間違いないだろう。
そこで陳也はその武器を鑑定してみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
名が無い(魔剣)
種類 武器
称号 魔剣
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は大いに喜んだ【魔剣】と言うのもわかったが、この鑑定の新たな能力を知ることが出来たからだ。
此処で陳也は色々な事を学んだ。
(ん?待てよ)
そして、ちょっとした興奮が収まって俺はあることに気が付いた…。
そう、名前が無いのだ。こんな凄そうな剣に名前が無いのはいくら何でも可哀そうである。
そこで陳也はこの剣の名前を一番に考えることにした。
そして、考え付いた名前が・・・・
【魔剣グラム】だった。
グラムとは北欧神話に登場する神が使う剣のことである。
「そろそろ此処には何もないし行くかな」
新しい片手剣武器を装備して陳也は次の階層に降りたのだった。
この後がとてつもないハードだと言う事をこの時の陳也は知る由もなかったのであった・・・・。
今回の敵はあまり強くなかった?臭い以外は。
奈落編も中盤にさし掛かりました。これからも次回作に期待していただければ嬉しいです。