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ステータス確認

今回は日曜日なのと、初回なので連続投稿しました。

ステータス表示が間違っていました。【RUK】【AGI】の部分です。

本当にすみませんでした。

そして今に至るのだが・・・・。

「お願いします!私たちを…助けてください…!」

「「「「・・・・」」」」

意識が覚醒した俺たちを待っていたのは美少女が願い事を言っている姿だった。当然、何が起きたのか理解できない俺たちは無言と言うよりは唖然だった。

もちろん、その容姿にだが....。

男子はその姿に見惚れ、女子は嫉妬するかのような視線で目の前の美少女を見る。陳也を除いて....。

さて、その頃陳也は何を考えていたのかと言うと

(此処は何処なんだ?それに、初対面の奴にいきなりお願いとかありえないだろ。それに、奥の男なんだか悪い顔してるし)

などの疑いと疑問だった。

そこに、クラスメイトのイケメン男子が美少女に話しかけた。

「すいません。顔を上げてください。」

その言葉に目の前の美少女が顔を上げた。

「すいません。色々困惑しているようなので質問ならなんでも答えます」

(なんでもって、都合の悪い質問とかないのかよ。後ろの男なんか苦虫を噛み潰した顔してるぞ)

陳也が思っている通り凄い顔をしていた男だが、すぐに元の顔に戻った。

「では、まずここは何処ですか?」

(あの男子の名前なんだったっけ?まあ、バカ男(ばかおとこ)でいっか)

陳也はこんなふうに決めたが実際にはちゃんと名前があり大道寺光輝(だいどうじこうき)であった。

そんなことを考えているうちに目の前の美少女が質問に答えた。

「ここは、貴方方が住んでいた世界とは違う世界「アルケディア」と言います」

その発言は、俺たちを驚かせるには十分だった。

「違う世界ですか....?」

「ええ。そして私たちは「人族大陸」の「リーカス」を統べる王女「サラティア・ディック・リーカス」です。貴方方は、私たちが行った【勇者召喚】で異世界から呼ばせていただきました。」

【勇者】と言う言葉にその場にいた全員が安堵した。

この時点で、王女は自分の方に話の流れを持っていたのだが、陳也以外は疑わなかった。

「はい、皆さんは【勇者】なので、スキルにも「ギフト」があるはずです」

「ギフト?」

だが、陳也にとってはそんなことどうでもよかった。

なぜならば....。

ニヤニタニヤニヤ

顔が似ているのでたぶん国王と思われる奥で座っている男の顔が企みの顔だったからである。その瞬間陳也は、この後どうするかを決めた。

(説明は聞いておくかな?)

この状況のため、利用できるものは何でも利用しようと思った。

「はい、この世界には【ステータス】と言う懸念がありまして、スキルと言うのもあるのです。そして、その力で【魔王】や魔族を滅ぼしてほしいのです」

「はい!」

(おい!?バカだろバカ男。王女の顔がニヤついてるのに....。だが、やっぱりテンプレだったな)

地味にバカと言う言葉が重なるのだった。

「では、まず【ステータス】と言ってみてください」

王女がそう言ったので()の中で念じた。すると

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジンヤ・シンタニ(17)

LV1 種族 一般人

HP  5/5

MP  2/2

STR 2

DEF 1

VIT 1

INT 5

AGI 2

LUK 不明

スキル 異世界言語LV- 転移魔法LV1 鑑定LV1

称号 巻き込まれたもの

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

だった。

これを見て初めて思った感想は

(俺勇者じゃないし、いやそうじゃなくて、ステータス低っ!でも、転移魔法は役に立ちそうだな)

物事をプラスに考えた。否、プラスに考えないとやっていけない気がした。

俺がステータスを確認している間に王女はどんどん話を進めていた。

その中には、魔族の事もあった。魔族は、はるか昔から存在していて人族と何度も戦争をしていたらしい。

だが、もう年千年前の事なので詳しい事は分かっていないらしい…。

次に王女が言ったのは、この世界の事であった。この世界は人族大陸・エルフ大陸・獣人大陸・魔族大陸と有り、魔族大陸は南にあり中央がこの人族大陸らしかった。ちなみに、人族はどの大陸とも仲が悪い。と言った時には

(…どんだけ嫌われてんだよこの国…)

と、思ったぐらいだ。

エルフ大陸も獣人大陸と仲がいい。

だが、どの大陸も魔族大陸とは仲が悪いらしい。詳しい事は分かっていないがこれは、魔族が各大陸を昔に襲ったことがあるからだそうだ…。

更には、元居た世界では自分たちが居なかったことにされていているらしい。

陳也が行動を起こそうとする少し前に【勇者】はステータスが高いとかあったのだが、陳也は聞いていなかった…。

それより陳也は違う事を考えていた。それは…

(もしかしたらあの女の子高梨咲良(タカナシサクラ)に会えるのではないか)

と、考えていた。咲良は確かに存在していたはずなのに咲良の事を覚えている人は、ほぼ(・・・・)いなかった。俺を除いては…。

陳也は彼女がこの世界にいることをひそかに望んでいた。その願いが以外にも近いうちに叶うと言う事を本人も知らなかった…。

そして俺は面白半分で転移魔法を使おうと思った。これが最悪的状況を生み出すとも知らずに。そして、陳也の姿は消えた。

それには誰も気づかなかった。否、気付こうとすらしなかったのだから不思議でもない。

これが、最強への第一歩目になるのだった。

王女と、他生徒の話はまた今度詳しくします。又、この世界の詳しい説明もするつもりです。

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