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最弱だったのにいつの間にか最強に  作者: ダブ
奈落編
12/14

勇者たちの魔法訓練

まず最初にすみませんでした。

急に予定が入ってしまい本来昨日投稿するはずだった次話投稿が今日になってしまいました。

本当にすみませんでした。

硬貨の値段を変更しました。

時は遡る……。

「みなさん集まってください!訓練の時間です」

「分かりました!」

「今行きます!」


一人の女性の言葉から自身に満ち溢れた声が帰って来た。

その人物とは…

勇者たちだった。という事は女性の方は誰だろうか?その人物は……城に仕えているメイドだった。…決して王女なんかではない…。

というかあの王女が勇者に物事を教えている状況が想像できない…。


「今日は、魔法の練習です」


メイドがそう勇者たちに言った。

「えっ!?良いんですか!」

突然の言葉に勇者たちは目を見開く。

なぜなら、勇者たちは昨日から訓練を受けてまだ1日しか経っていないからだ。

いくらなんでもこれは早すぎだろうと思ったのだが、その質問の答えを用意していたのかのようにメイドが答えた。


「はい。勇者様方はとても物覚えがよろしいかったので」


昨日受けた授業と言えばこの世界の常識や、通貨・歴史だった…。

それを改めて認識した勇者たちは「なるほど」と、思った。

なぜならば…常識は貴族との会見や、対応の仕方だったので地球に貴族なんか無かった勇者たちは覚えるのに時間がかかった。…それでも多少時間がかかっただけなのだが……。

次に通貨だが、この世界には硬貨は存在するが、紙幣は無いらしい。

価値は一番下から『鉄貨⇒銅貨⇒大銅貨⇒半銀貨⇒銀貨⇒半金貨⇒金貨⇒大金貨⇒白銀貨⇒黒銀貨⇒光銀 貨』になっている。

これを日本のお金にだいたいで戻すと…

『1円⇒10円⇒100円⇒1000円⇒10000円⇒100000円⇒1000000円⇒10000000円⇒100000000円⇒1000000000円⇒10000000000円』

になっていた。

ちなみに、鉄貨10枚の10鉄貨で銅貨1枚の1銅貨になるようだ。他の硬貨も10枚で次の価値の1枚になるそうだ。

基準としては、冒険者と言われる人たちが1日に稼ぐ金額が半銀貨2枚と大銅貨4枚程度らしい。

逆に、平民や農民の人たちは、…多くて大銅貨、普通なら銅貨。少なければ銅貨3枚程度らしい……。

半金貨はともかく、大金貨以上は貴族の中でも大きな貴族しか持ったことはもとより見たこともない。

最後に歴史についてだがこの世界にも年号?と呼ばれるものはあった。

あったのだが…

非常に呼びにくいのである。

今の時代が『新聖都歴』になっている。

だが、当然年号は変わるので

『創造歴⇒精霊歴⇒帝都歴⇒王都歴⇒聖都歴⇒新聖都歴』

となっている。

…何と言うかとてもややこしい…。

ちなみに、


「これは人間族と言う種族が決まってから(・・・・・・)の基準です」


と、メイドが言っていたので、これはこの年号より前の年があるのだろうと勇者たちは思った。

…だがメイドは知らないのか、言う気が無いのか分からない…。

実はと言うとメイドは本当に知らなかったのだが、勇者たちは誰一人として気付かなかったのだった……。

さて、話を戻すと創造歴にはまだ『人間族・エルフ族・魔族』しかなかったのだがこの時はまだ、魔族と仲が良かったと聞いた時には…正直驚いた…。

次に、精霊歴だがこの時に『獣人』が存在し始めた。

同時に、魔族と仲が悪くなってしまったのだがそこら辺は歴史が消失?しているらしくて良く分からなかった。

そしてついに、『帝都歴・王都歴』にそれぞれ1回ずつ魔族が攻めてきて大規模戦争、すなわち『魔族戦争』なったのだ。

本来なら、魔族はどの種族よりも身体能力・魔力と高くどの種族も絶望的と言っていた。

だがこの時歴史は動いた…。

人間族が勇者を召喚したのだ。

この話を聞いた時は、自分たち以外の人にも勇者召喚された人が居ることに驚いた。

その勇者は瞬く間に魔族を倒していった…。

だが、その勇者でも魔王か倒せなかった。

しかし、魔王は自分たちの被害に恐れを持ったのか各種族から手を引いた。

そしてその勇者は姿を消した(・・・・・)のだが、国民に英雄として称えられたのだった…。

そして何故今更また魔王が攻めてきているのか聞いてみたところ


「それは、魔王が変わったからと王女様から教えてもらっています」

「魔王の交代ですか?」

と、クラスメイトの誰かが質問した。

「はい。魔王にも寿命があるので正確には違うものが受け継いだと言うべきだした。すみません」

…どうやら魔王にも寿命はあるそうだ…。

それらの情報を1日で覚えたので勇者たちは魔法の訓練を出来るようになったそうだ。

これには地球での経験をラッキーと思うべきだろう。


「それではこの世界には【マナ】と言うものが存在するのは教えましたよね」

「はい」


マナ……それは、この大気中に常に漂っている力であり、これをうまく扱う事で威力の高い魔法が使えるようになる。

しかし、エルフは別でマナは精霊に近いものがあるので魔法でエルフの右に出る者はいないそうだ。

更にエルフは精霊を使役でき『精霊魔法』を使える。


「では最初にマナを集めてみてください。出来たら私に言ってください」

「分かりました!」


そう言って勇者たちは次々にマナを集めていった。


「流石勇者様です!こんなにも早くマナを集められるなんて!」


そうメイドが言っているが得に勇者たちには実感が持てなかった…。


「では次に魔法を実際に教えます。マナを集めながらこう唱えてください」

『大気に存在せしマナよ、我に従い火と化せ【火球《ファイアボール》】』


メイドがそう唱えた瞬間に1つ火の玉が現れた。

勇者たちも早速試したのだが…

簡単にできてしまった……。

これには全員呆気にとられた。

メイドは「流石です!!」と言っていた。


「魔法はこれだけなんですか?」

「いえ、魔法にもランクと言うものがありこの火球(ファイアボール)は一番下の【初級】になります」


メイドの話によると魔法のランクには

『初級⇒中級⇒上級⇒最上級⇒帝級⇒精霊級⇒神級⇒幻想級⇒封印級』

になっているらしい。

つまり、さっきの火球は一番下の魔法になる…。


「それではまだ時間もあるので中級の魔法も教えますね」

「お願いします」


どうやらメイドは勇者たちの才能を感じたのか次のランクの魔法も教えてくれるらしい。

本来、初級の魔法を習得するだけで早くて3日、遅くて1週間かかるのだが……。


『大気に存在せしマナよ、地の砂に眠りし火の力目覚め緑なめる赤き舌となれ! 【炎柱(ファイラ)】!』


今度は球ではなく柱になって飛び出してくる。

…1つランクが違うだけでこんなにも応用が利くようになるらしい。

その後勇者たちは炎柱が使えるように頑張ったが結局全員が使えるようになる頃には結構な時間が経っていた。

勇者たちはもっと魔法の訓練がしたかったのだがもう日が沈み始めたので今日の訓練は終わりになった。

こうして、勇者たちの魔法訓練初日は幕を下りしたのだった…。

近いうちに国王に呼ばれるとはまだこの時の勇者は知る由もなかったのだった…。


次話から陳也の話に戻ります。

楽しみにして待っていてください。

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