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幸せになりたい

作者: 枕返し

幸せになりたい。

幸せになれない。


他者と共によくありたい。それは人間としてごく自然な欲求だと思う。

しかし私は信用ができないのだ。


私は他人のことを心からは信用ができない。

今、表しているその感情は、それは本心からのものなのか?

表層を取り繕っただけのものではないのか?

そう思ってしまう。

特にポジティブな感情に。


人はコミュニケーションを円滑にするために好意を見せる。愛想をよくする。

だから私はそういうものこそ信用がならない。


しかし同時に私は感情を強く発露する人に惹かれる。

それは今そこに確かにその人間の意思があると思えるからだ。

人は普段、特に思考をせず、意識を置かず、惰性で生活をしている。

そんな中、感情を発現し、魂がそこにあると言わんばかりの者はとても魅力的だ。


その二点を勘案するに、私の求めるものは「嫌」というものだろう。

嫌だ。嫌いだ。

それはなんとも素直な感情であり、強烈で、なおかつ実に意識的であり本人的である。

そこには必ずその者の存在と魂が乗っている。

かつ、そこに嘘はないと信じることができる。わざわざ演じる価値のない感情だからだ。


・・・、そんなものを求める者が幸せになどなれるはずもないのだ。

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