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忍び偲べ  作者: 相川美葉
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校長先生と紹介されたお爺さんがよく分からない話をしている。

「、、、長いね」

「だよな」

「、、、」

「おい悠陽、寝るな」

パイプ椅子に座らされて三十分、暇すぎて悠陽は寝てしまった。


「吉田琥珀です。好きなことは、、、体術です」

吉田という苗字は悠先生が考えてくれた。面倒くさくなって頼み込んだんじゃないよ?

「吉田悠陽でーす。好きなことは、、、昼寝?」

眠そうに自己紹介をするが、教室からは「琥珀くんと悠陽くん、格好良い!」「体術って、運動神経良いのかな?」「彼女さんとかいないのかな?」など女子生徒による甲高い歓声が響く。

「吉田八千代です!好きなことは楽しいことなら何でも!」

少し緊張しながら自己紹介を済ませると少しだけど拍手の音が聞こえてきて嬉しかった。

それから担任の先生が色々説明してくれて、今日の学校は終わった。明日は四限目まで。


「あ〜、、、制服って動きにくい」

「変な感じだよね〜」

「私は被るだけだったから着やすかったけど、二人はネクタイ大変そうだね」

高校の制服は女子生徒が薄茶色と白色を基調(きちょう)としたセーラー服。男子生徒は薄茶色のブレザー。

朝、二人がネクタイの結び方を発見するのに一時間かかっていた。

名前などは制服が入れられていた箱に丁寧に書かれていたから分かる。

「今日の夕飯何が良い〜?」

「猪肉」

「良いね〜」

三人で一ヶ月前に食べた猪肉に思いを()せる。

「里に帰ったら食べられるかな、、、?」

「肉は良いぞ、肉は。、、、干し肉持って来れば良かった」

「壺に入れて保管して、夜中にこっそり食べてたやつ?」

「何で知ってるんだよ、、、」

「オレの得意な術は透明術なんで」

そういや悠陽の得意な術だったよね。それで侵入してたんだ、、、えっ怖。

ちなみに持って来なかった干し肉はと言うと、、、下級生に全部あげたらしい。

「優し〜!」

「、、、何処行っても猪は捕まえにくいんだな」

「前は張った罠にたまたま掛かっただけだからね〜」

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