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異世界熟女ハーレム制作者  作者: †真・筋坊主†
chapter 1 Seek for Gaist
6/30

To the acquisition

ジェレイド街道

「ぜぇ ぜぇ 遠いっ!!!」

もう既に3日間歩きづめだ

どうしようもなく遠い

日本と違って広い平野が続いているせいで風景があまり変わらないのが余計つらいな

同じような景色が続くせいで進んでいる実感がない

点々と村があったおかげで、野宿はしなくて済んでいるのが唯一の救いだ

「あと5~6日ぐらいってところかしら」

「はぁはぁ

目的地は そんなに遠いんですか」

「歩いて約8日ってところね

楽郎のペースで歩くと9日か10日ぐらいかな」

「うぅ すいません」

ステラさんは全く息が上がってない

ステラさん体力ありすぎだろ

魔術師ってみんなこんな肉体派なのか

「魔術の修行をしながらだから仕方ないわ」

「それもそうですけど

ほとんど動かなくて ぜぇ はぁ」

「気楽にやりなさい

あと2日もすればなにか掴めるでしょ」

俺は魔術の修行中である

「まさか魔術の行使方法が2つあるなんて知らなかったですよ」

「私みたいに自身のエネルギーと術式を用いて魔術を発動するのは時代遅れ

100年前ぐらいからは専用の魔具<ガイスト>にエネルギーを注ぐことで魔術を発動するのが主流

そっちの方が適正に関わらず誰でも魔術が使えるし」

「再現性が高い ですよね?」

「えぇ」

この世界では魔術は道具に使用者のエネルギーを注ぐことで発動出来る

それも100回やれば100回同じ結果が出てくる

耐久性は分からないが 恐らく元の世界の家電よりは寿命が長そうだ

道理で鉄道とかあるわけだよ

内燃機関や電気部品の代わりに魔具<ガイスト>が用いられている

そのおかげで独自の文明が発展している

この2日で泊まった小さい村ですら様々な魔具<ガイスト>が生活の一部になっていた

「ヴィスターブ 風の斬撃を出す魔具<ガイスト>」

俺の魔具<ガイスト>だ

見た目はただの鉄の棒だが ステラさんが使ったところ森の木が根本からすっぱり切れるほどの破壊力がある

先日の戦いで男達が持っていたものを2つ拝借した

1つは俺に、もう1つはステラさんが絶賛改造中だ

「でも全然風出ないんですよね」

「3日で魔素を感じれるだけでも感覚は良い方よ

大体は日曜学校で数ヶ月かけて習得するものだから」

「うーん」

子供と比べられても複雑な気分だよ

「千里の道も一歩からよ」

俺はヴィスターブに力を注ぐイメージを保ちながら歩く


2日後

「出来たっ!!!」

ブワッ ヒュゥッ

ようやくヴィスターブで魔術が発動できるようになった!

そよ風程度だが何か感覚が掴めてきたぜ

体の中に体を動かすのとは別の感覚を1つ用意してそれを水のように流す感じだ

「掴んだみたいね

おめでとう」

「ありがとうございま ず」

「ど どうしたの何か泣くようなことあった」

「何か嬉しくて

ついに俺にも魔術が使えるようにっ!!!」

「良かったわね

一応 もう1つの自身の術式の適性の方も調べてみる?」

「魔具<ガイスト>なしは流石に難しいんじゃ」

「ものは試しよ 

ほら手を出して」

ステラさんの方に手を出す

ステラさんが俺の手を取りそっと手鏡の上に置く

「手から力を放出するイメージをしてみて」

「...」

イメージ 力を放出する 

全身から手に

手から外へ

「くっ」

キラッと鏡が強く発光する

一瞬とは言え強い光を見たせいで目がチカチカするな

「これは魔鏡と呼ばれていて己の適性を写すのよ」

「俺は一体なんの適性があるんですか!?」

やっぱ火とかなのか それともステラさんみたいな超強い土とか

異世界来たんだしちょっとはぶっ飛んだ力くれてもいいだろう 女神様よ

「光ね」

「ひ かり?」

何だそりゃ めちゃくちゃ地味じゃないか

話す時に手から赤いレーザー出せたら便利だろうけど

それも魔具<ガイスト>でありそうだしな

「珍しいのよ 光は」

「何かもっとこう派手な火とか ステラさんみたいな土とかが良かったです」

「まぁ 攻撃性には劣るわね」

やっぱりか

「でも色々応用の効く系統だから楽郎には合ってるかもね」

「はぁ」

応用か

紫外線出せたら殺菌とかには使えるかもな

赤外線出せたら強そうだし

意外と当たりなんじゃないか

「って自分の魔術ってどうやって取得するんですか?」

「基本的には適正にあった系統の術式を体に刻んだり

その場で地面に書いたり、詠唱した後で力を込めるだけよ

魔具<ガイスト>の基本機能の増幅作用はないからかなり多めの力を注がなきゃだけど」

やっぱり道具を使わないで自前でやるのは相当難しそうだな

「やってみる?」

「もちろん!」

ステラさんが地面に謎の文様を書き始める

ヴィスターブの風魔術を併用することで1ストロークで10個ぐらいの線を一気に引く

すごいコントロールだ

俺なんかそよ風しか出せないのに

「これが光魔術の基本 ロゥライトよ

この上に立って」

「力を込めるっ!!

ロゥライト!!!」

チカっ 一瞬だけ術式の端っこが光った ような気がする

やっぱ気のせいか

「....」

「何 失敗したような顔してるの?」

「いや端っこしか光ってないし」

「上よ」

「上?」

そういえばさっきより何か明るいような

「まぶしっ!」

頭の上に強い光源があった

「これが 俺の魔術...」

「感動してるところ悪いけど

これはあくまで光魔術の基本よ

正確には魔術じゃない」

「え!?」

「ロゥライトは目眩ましぐらいにしかならないわ

魔術の歴史は戦争の歴史

人を確実に殺傷してこそ意味がある」

「っ!!」

この世界でも技術は戦争のために使われるものなのか

異世界とはいえ人の本質 闘争本能は変わらないのかもしれない

「でも俺は」

ステラさんだってあれだけの魔術を行使していながら1人も殺してなかった

きっと

「人のためになる魔術はないんですか?」

人のためになる魔術、人を活かす、豊かにするための魔術もあるはず

少なくとも魔具<ガイスト>は人の生活を豊かにしている

「残念ながら大抵の魔術は殺傷に重きを置かれているわ

人の生活のために使われるようになったのは魔具<ガイスト>として一般に普及してからよ」

「ないわけじゃないんですね」

「ふふっ」

「何かおかしいこと言いました?」

「いいえ 流石は私が見込んだ男ね」

「じゃあ あるんですね」

「えぇ 失われし魔術<ヴェル・クス>

長きにわたる戦争の中で失われた豊かさをもたらす魔術はいくつかあるわ」

「それじゃあ」

「でも楽郎 今のあなたには使えない」

「え」


「古代魔術は継承者しか使えないのよ

悪用を恐れて口伝でしか伝わってないから」

「そんな それじゃあ」

「継承者<ケーソル>を見つけましょう」

「ど どういうことですか」

「今でも口伝で伝わってる可能性が高いわ

古代魔術<ヴェル・クス>はそれほどの力と価値がある」

「っ~~~!

ステラさん 最高です

愛してます」

「なっ!

わ 私も光の古代魔術<ヴェル・クス>に興味があるだけよ

何より婿に迎えるなら自分と同じ古代魔術使いがいいでしょう?」

「それじゃあ ステラさんのあれは」

3日前 男達を圧倒的な力の差で倒しきった隕石の魔術も

「古代魔術・星霊の道<ステラ・イーティア>

それが私の13の古代魔術の総称よ

一応 土の適性ね」

「!!!」

ステラさんの圧倒的な魔術は古代魔術<ヴェル・クス>...

攻防一体だけではない 回復すらも一体化された完璧な戦闘魔術

街1つ いや小国すらも滅ぼせそうな力だ

「継承者 必ず見つけて教えてもらう!

俺も光の古代魔術<ヴェル・クス>を身につけたい」

なんかモテそうだしな

熟女ハーレムの道は1日にしてならず だ

「とりあえずあと3日頑張りましょ」

「ぐっ」

忘れてた 古代魔術<ヴェル・クス>うんぬんの前に

次の街にたどり着かないとな

まずはそれからだ


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