表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

旅立ち 今様風に

作者: あいなめ

「旅立ち」 今様風に


門出が決まり支度する 日々はあまりに()く過ぎて

抱く想いは向き合わず 互いの上を空滑り


旅立つものはその胸に ただ夢のみを抱けるも

見送るものは目に涙 拭く袖乾く暇もなし


満ちたる月は天中の 遥か高くに輝いて

絶えることなき波の音と 彼方に響く汽笛の音


動くものなき静けさの 内にも時は行き過ぎて

留めようなく旅立ちの 朝は密かに近づきぬ


----

今様自体「今風」という意味だから、今様風というのはなんなんだけれど、まあ「今様」自体を様式と考えて、そのように。

今様の7575/7575という定型を用いながら、自然に語り掛ける口調で書かれたものを拝読していて、ああいいなあ、と思いまして。ちょっとやってみたいなと思いつつ、語嚢(ボキャブラリ。確かに、中学ではそう習ったのだけれど、今は語彙しか使わないみたい。検索かけると引っかかりはするので、ない言葉ではない気がする)に欠けると大したものは書けないのは変わりなく。


というわけで昔上げたものを書き換えてみた。元は57だから、単純に拍数で倍になっているにもかかわらず、そんなに情報量上がっている気はしない。前半はともかく、後半は…


ということで、最後に57の原文をつけて。ただし、2行を一行にまとめて。

門出待つ 日々は疾く過ぎ

行き交わす 想いははるか


夢をただ 求める者と

涙にて 袖濡らす者


満月は 夜空に高く

波の()に 遠くの汽笛


しめやかに 時は流れて

旅立ちの 朝は近づく


執筆中で3か月ほども寝かせてしまったので、在庫整理。

読ませていただいていたもの、最近読むことができないので、少し寂しい。


6.17 おっと。また検索を掛けてみたら

https://marumarururu.at.webry.info/200811/article_80.html

では、「語嚢」は誤用だ、という結論になっていますね。習った時には、確かに「言葉を入れる袋」と教わったので、教えた教師もそれが正解、と思っていたことは間違いなさそうですが。まあ、使わない方がよさそうなことは間違いないです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ