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順番

「あなたは?」


「私ははここに来たのが二番目だと思う者です」


何人かいるかことはわかっていたが順番を考えていなかった。


「どうして二番目だと思うのですか?」


どうぞ、と私の隣を指すと「失礼」と言って座る。


「私が来た時、ここには長義を抜くと一人しかいませんでしたから二番目かと」


「ここには長義を抜くと、四人いるのでしょうか」


「そうですね。あなたが現在だと最後に、隣の殿方があなたの前です」


「ならば、今ここには二、三、四と並んでいるということですか?」


「そうなります」


人数が来るのを待っていると言っていたが、四人では足りないのか。


四人いるのだから、四人で話したほうが意見を交換しやすくていいのだが最初の人に話しかけに行くのは気軽な気持ちでいけない。


ここにいる人たちで、一番腕が立つのはきっと今話しかけてくれたこの人だ。


何かを確認したわけではないけれど、佇まいで分かる。


なら、最初の人はどうかというと多分強くはない。強くはないが、狂気じみている。


普通の人ではない。どちらかと言えば、私に近い。けれど、きっと私とは合わない。


最初の人を遠目で見た時に、ああ嫌だなと思った。この勘はきっと当たる。だから、話しかけたくないし近づきたくない。


「お名前教えてくれませんか?」


「失礼。私は、朝光と申します」


地面に名前を書いてくれた。朝に光。名を体を表すというように、朝日のような雰囲気を持っている。話していると爽やかで清々しい気持ちになる。


「お二方は?」


「私は綾紗です」


「オレは墨白」


本名は言わないのか。芸名で呼ばれる方が多いから、芸名で名乗るのかそれとも本名で呼ばれるのが嫌なのか。どちらにせよ、芸名で呼んだ方がいいことが分かった。


「朝光さんはここに来てどのぐらいですか?」


「そうですね……、体感では一か月ほどです」


「一か月……」


一か月も最初の人といたとなると、何か話をしたのだろうか。それとも何も話さずにいたのだろうか。


「私が来て少し経ったあとに墨白さんが、そして綾紗さんがと立て続けに来たので墨白さんともまだお話してなかったんです」


「話をしたかったと思ってもらえていたのは光栄だね」


お互いに顔を合わせてにこりと笑っている。


墨白と朝光。どちらも私より年上だけれど、年齢としては二人とも同じくらいではないかと思うが、見た目だけでは判断できないためよくわからない。


それにしても……


朝光の後ろにいる怪異。


黒色の骸骨。カラカラ楽しそうに笑っているように思えるが、下顎の骨がないため笑っているのか分からない。大きさはこの中で一番大きいのではないか。


墨白の怪異はここでは小さくなっているだけで、海に行ったら一番大きくなる気もする。


爽やかで清々しい印象の人でも怪異に憑かれるのかと思うと、怪異は何を基準に人に憑りついているのだろうと思う。


陰のある人かと思っていたが、朝光にはそういったものは感じられない。

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