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結界盾




5階層のいつもの場所に戻って来た。

今まで黙ってついて来たユウがおもむろに。


「師匠、どうしたんですか」


ユウは、見ていなかったらしい。


「変なスクロールがあった、それが突然消えたら頭にイメージが入ってきた」


「どんなイメージでしたか」


「そうだな、こんな風に目の前に結界が現れて…!」


それは、突然現れた。目の前に小さな結界の集合体、直径80cmの丸い盾が淡く光っていた。

ユウも口を押さえて驚き、俺が見たイメージ通りの現象に驚く。



ユウに剣で、斬りつけてもらったが。大盾同様跳ね返していた。

どうしたら消せるのかと考えていると「フッ」と消えてた。

イメージするだけで、出現させたり消したりもでき。移動させる事もできた。

しかし、あのスクロールの存在は、俺のダンジョン知識には無かった。


あれこれ考えても仕方がない。


「ユウ、これと同じ手甲を作ってみろ。この神経部を気にしなくてもいい」


俺の手甲を外して渡すと、早速作りだした。

駄目なところはアドバイスして、ようやくできた手甲をユウは装備。


「はめ心地はいいのか」


「いいですが、小さな結界はでませんね。失敗です」


「外さなくていい、俺が結界の付与をするから。手甲に軽く魔力を流しておけ」


俺はその手甲に手かざし、結界が付くようイメージしてゆく。


「あ!結界がでてきました。凄いです」


やっぱり、イメージ通りになった。するとあのイメージも出来るのか。

目の前に、結界盾をだし、それを回転させてゆく。もっと高速回転させて。

ダンジョンの壁目掛けて打ち出す。「ギューゥ・ギューゥ」と壁に切れ込みを作り出している。


手元に戻して、ダンジョン内を自由に動かしてみる。

俺がイメージしたコースを、凄いスピードで飛び回っている。

これは、新たな職業【結界師】の登場。そして9番目の魔術士。


するとあのスクロールは、職業スクロールになるのか。

ふと横を見ると、ユウが俺を(にら)んでいた。

俺の考えをポツポツと話してやると。


「フンフン・そうですか・なるほど。不思議ですね、わたしもそのスクロールが欲しいです」


「欲しいと言っても、後で隠れていたんじゃ駄目だな」


「え!そんな、もう一度あの広いフロアに行きましょ」


俺の手を握り、凄い力で引張ってゆく。

討伐してから、あまり時間が経っていないので、広いフロアまで魔物は復活していない。

ユウは広いフロア内を、一生懸命(いっしょうけんめい)探していたが何もなかった。


「何もありません」


「魔物が居ないのに、来ても意味がないだろう。復活してからもう一度来ればいいだろう」


「それもそうですね」


「しかし、7階層に行けばあのような魔物が居るかもしれないな」


「それもそうですね、さあ行きましょ」




7階層を探索しまくり、ようやく広いフロアを見つけた。

やはり天井には巨大なミカワグモが、巣を張って待ち構えて居た。

フロア全体に粘着の糸が張られていた、この糸をどうにかしないといけない。

結界盾を出現させ、充分な回転を与えてからフロア内を飛ばし糸を切断してゆく。


それを見ているミカワグモは「ギ・ギギギー」と怒り尻を赤く光らせている。

ユウは弓を引いているが、60%までしか引けていなかった。

それでも、矢はミカワグモの尻に命中「ギギーィ」

フロア内の切断が終わり、ミカワグモに向かって飛ばす。


ミカワグモは、ジャンプしてかわそうとするも俺の追尾から逃げられなかった。

空中でミカワグモの尻から胴へ斬り開いていた。

そのまま地面に落下、どうやら討伐ができたようだ。


近づき収納すると、宝箱があった。

急ぎ宝箱に近づいたユウ。


「本当に宝箱があります」


ユウは、興奮した顔で宝箱を見詰めている。

俺が宝箱を開けると、やっぱりスクロールがあった。

俺の眼とユウの眼が見詰め合い、無言のまま時間が過ぎた。


「仕方がないな、同時に2人で開いて見よう」


「そうですね」


2人でスクロールを開いた、俺にはスクロールの文字も見えずにスクロールは消えた。

ユウのにんまりした顔が、目の前にあった。


「どんなイメージがしたんだ」


「それなんですが、手のひらからクモの糸がでるイメージです」


「まるでスパイ○ーマンみたいだな」


ユウは苦笑いしている。


「がっかりせずに、糸を出してみろ」


「プシュー」壁まで糸が飛んでいく、まあ捕獲に使えそうだ。


「心配するな、糸を使って布を作る方法を教えてやる」


「本当ですか、絶対ですよ」


「次は8階層に行ってみようか」


「そうですね」




8階層には、赤いトカゲが「シャー・シャー」と怒っており。

そして(ほほ)をふくらませると、赤い何かを飛ばした。

俺の結界盾が防ぎ、眼の前で爆発が起きて。


まともに当たっていたらと、一瞬恐怖が過ぎった。

うしろから矢を放つユウも、キョトンとした顔で驚いている。


そのまま結界盾で、赤トカゲを首を斬りおとし。

赤トカゲを収納すると、解体の中に赤玉があり。

それは、衝撃を受けると爆発する物だった。



次から防御専用の結界盾と、攻撃専用の結界盾で赤トカゲに対処。

赤トカゲも、ようやく83体が討伐でき。

そして時間も、経過したので5階層へ戻る事にした。


■  ■  ■  ■  ■


武器や防具のあらまし


★が付く事で品質が上がる

(武器の場合、攻撃力・耐久性 防具の場合、防御力・耐久性)

★なしは、武器なら普通に魔物に攻撃でき。防具は普通に防御できる


(錬金術師の熟練度と材料の品質よって、★の数に違いが現れる。下記は武器・防具の最高級)


▼武器


弓 市場の一般的な物


矢 市場の一般的な物に下級黒鉄の鏃付き

物理攻撃


矢 市場の一般的な物に中級黒鉄の鏃付き

物理攻撃


下級黒鉄剣 熟練の錬金術師作

物理攻撃


中級黒鉄剣 熟練の錬金術師作

物理攻撃


下級銀鉄剣 熟練の錬金術師作

物理攻撃★


下級銀鉄槍 熟練の錬金術師作

物理攻撃★


中級銀鉄剣 熟練の錬金術師作

物理攻撃★★


中級銀鉄槍 熟練の錬金術師作

物理攻撃★★


(三河孝司の熟練度は、他の熟練錬金術師より高く。材料も高品質を使っている為★が多い)

下級黒鉄剣 三河孝司作 

物理攻撃★★


中級黒鉄剣 三河孝司作

物理攻撃★★★


上級黒鉄剣 三河孝司作

物理攻撃★★★★


特級黒鉄剣 三河孝司作

物理攻撃★★★★★★★


下・中級黒鉄の弓 三河孝司作

物理攻撃★★★


下・中級黒鉄の矢 浅岡友香作

物理攻撃★


下級黒鉄の毒矢 三河孝司作

物理攻撃★

毒攻撃★★


▼防具


下級銀鉄盾 熟練の錬金術師作

物理防御★


中級銀鉄盾 熟練の錬金術師作

物理防御★★


中級銀鉄盾 熟練の錬金術師作

物理防御★

魔法防御★


服   三河孝司作

物理防御★

魔法防御★


ズボン   三河孝司作

物理防御★

魔法防御★


大盾   三河孝司作

物理防御★★★

魔法防御★★★

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