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新たな20階層攻略




17階層の魔物はアイアンゴーレムで、非常に硬いアイアンで覆われて鉄壁の防御。

しかし【極め】た俺の黒刀の前では、豆腐を斬るように手足が切断されたアイアイゴーレムが倒れている。

俺は胴体を触り奪い取った。それは硬い皮膚を作り出す能力であった。

左手を試しに硬くするとアイアンゴーレム同等に硬くなった。

そしてその硬さに比例して重さも増した感じであった。使い時が厳しい能力に思える。

そしてアイアンゴーレムの素材は赤魔石と超鉄で非常に硬い物であった。


そして【極め】で得た新たな技、黒刀から撃雷斬(げきらいぎ)りをアイアンゴーレムに試した。

黒い稲妻が黒刀から3メートルも伸びて、斬られたアイアンゴーレムは瞬時に黒い煙になって消えていた。

それは、素材も残さない撃雷斬りの凄い威力であった。

これは困った時にしか使うしかない技の様で今でも手に感触が残っていた。


それ以降はバイデン達に任せている。

バイデンの大剣の威力もあれ以降凄まじい威力を発揮している。

あの戦いで何か掴んだ様な変わりようである。

どんどん進めて次の階段をようやく発見。



18階層に足を踏み入れる。


俺の結界盾にコンコンコンと音が響き、足元には刃渡り20センチの3本のナイフが落ちていた。

現れたのが黒い人型で右肩から2本、左肩から2本の腕が伸びていた。

その手にはすでにナイフが持たれていた。

そして何度もそのナイフを投げてくる。

どれだけ持っているのだと見ていると、地面に落ちたナイフが少なかった。

地面を見続けると、10秒経つとナイフは消えアイツの手元に戻っていた。


「バイデン確保しろ」


それを合図に大盾で防ぎ壁へ押し付ける。

しかしその瞬間そいつは消え、俺の後方に現れたが俺の左肘がそいつの腹へ炸裂。

そのまま後方へ飛ばされ失神したようだ。

すかさず近寄り能力を奪った。物を引き寄せる能力でショボイと思ってしまう。

落ちたナイフには毒が徐々に垂れだす。そんな機能があるようで、毒耐性のある俺には通用しない。


それ以降バイデンやイノスケの活躍で、19階層へ余り時間を掛けずに到着。

しかし魔物の姿はなかった。可笑しいと思いながら進むしかない。

結局魔物と出会う事無く階段を発見。


前回みたいに一方的にやられないが覚悟を決めて下りていった。

ここも広いフロアで中央に馬の顔をした人型が立っていた。

奴も全身黄金で黄金の鎧をまとっている。右手に黄金の槍を持ち左には黄金の盾を持っている。

身長は5メートルもあり上から俺達を見下ろしていた。


イノスケが飛び出し、凄いスピードで足に追突しようとしたが馬人はしゃがんで盾で防いだ。

既に後ろに回りこんだバイデンの大剣が振り下ろされた。

見えないはずの大剣を槍でいなし、ステップしてバイデンとイノスケに向き合う。

すぐさま電撃が馬人を襲う。しかし全てが盾の中心部に吸い込まれてしまう。


俺は馬人を見ながらバイデンの後方に隠れ、地面に手を付き馬人の足の装備を操作して一気に地面に食い込み動けなくする。

異変に気付いたが、馬人はバイデンが動いた為その動きに合わせて体勢を崩した。

それに追い討ち掛けるようにバイデンの大盾による打ちかましが襲った。

不自然な倒れ方で両足とも変な方向に折れ曲がっている。

そこへイノスケのパワーアップした電撃をまともにくらい壁に飛ばされる。

地面に残る足が痛々しい。

そして頭を強く壁に当たるとそのまま落下そして動かない。

俺はチャンスだと思い駆け寄り奪った。激高で怒りだすと力や素早さが3倍になるものだった。

バイデンの大剣が馬人の首に突き刺した。紫の血が一気に噴出し馬人は事切れた。

前回のバイデンの大剣は刃が立たなかったが、今回は通じたやはり何かが変わったのだろう。

今回の魔物も俺達を舐めていた様だった。



俺は馬人を収納。やはり黄金の魔石があった。

それと槍と盾などの装備を手に入れる事ができ、成る程この装備は持つ者の意思で大きさを自由に変えられるらしい。


やはり中央には、黄金の箱があった。

フタを慎重に開けると、スクロールが入っていた。

スクロールを開いて見ると一気に知識が脳内に入ってきた。

それは、見た事もない不思議な文字であった。

その文字は1つ1つにパワーが宿っていた。

物に文字を刻み込むと魔力を操り、(ことわり)から開放する。

良い物が手に入った。


手に入った文字で空想しああすればこうなる。

しばらくはここで発掘をして大量の金鉄を持ち帰る事になった。


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


ブルースカイダンジョンのギルド支部の会議室で、嬉しそうにセシルが座っている。

横では瑞希さんが心配そうに見ているだけだった。


セシル「さあ、その素材とやらを見せて頂戴。わたしの可愛い坊や」


瑞希「セシル何言っているの、ここは交渉の場でしょ」


セシル「いいのよ、これがわたしの本性よ。わたしは嬉しいとこうなるの覚えて頂戴」


俺は30センチの黄金魔石を目の前のテーブルにゴンと置いた。

その魔石を見るセシルの目は、本当に怪しげな目になっていた。


セシル「どうせブラックレインも攻略してもらうのだから、そっちの魔石があなたの取り分。だからこの黄金魔石はわたしが貰う事にする」


瑞希「何言っているの、話が違うよセシル」


セシル「この黄金魔石を見れば分かるでしょ。これは研究対象よ、それがあなたには分からないの」


瑞希「分かるけど、わたしも日本の意向があるのよ」


セシル「それならわたしが話を付けておくわ、ダメな時は脅しても聞かせる」


「分かりました。これは1つ貸しでいいですね」


セシル「その貸しは恐いけど、それでOKよ」


瑞希「あなた達がそれでいいのなら、わたしからは何も言えない。交渉成立ね」



■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


安っぽい照明が1つ、ダンジョンをみすぼらしく照らしている。

やはりブラックレインは独特の雰囲気をかもし出している。

雨の様に降り続ける滴に打たれながらダンジョンに入ってゆく。

何かそれは儀式の始まりを知らせるレクイエムを思い出す。


入ると一気に14階層へ瞬間移動をする。




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