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[アサミ]の事業内容




新たな戦闘機と爆撃機を作るにあたって、[アサミ]内でも議論された。

自衛隊の要望は夢のような話になっていたが、それも仕方ない事かも知れない。

ステルス魔石でその存在を消せると聞かされると、それを使って要望が膨らむのも予想するべきだった。

ステルス魔石を使えば、レーダーに探知されずに目視も不可能だった。

音速で移動する事で、カクカクと見えず背景に同化してしまうのだ。


重力制御を合わせて使えば、長距離の飛行も可能で戦略的に有利にもなるのだ。

その為、国内の企業と自衛隊を交えて何度か交渉をしている中、アメリカから横槍が入った。

やはり情報が洩れたのが原因だが、アメリカと共同開発をしないかと打診された。

日本政府としても単独で開発したかったが、国内の戦闘機がアメリカ産である事で断り切れなかった。




会議室の大画面に表示されたデータに向かって、副社長の野上が説明している。

俺はその横で、画面を見ながら参加している面々を見ていた。


野上「このように重力制御をスピードアップ専用に魔改造した結果、マッハ5まで出るようになりました」


自衛隊制服組A「もっとスピードを出させられないのか」


野上「可能です。この重力制御を3つ搭載すればマッハ10は出ると予想してます」


ロッキード開発部A「それだと、機体に負荷が掛かり過ぎると思うのだが」


野上「その為にわが社が開発した。バリア装置を搭載します」


ロッキード開発部B「バリア装置?初耳だな」


野上「これもダンジョン産で作られた装置です。衝撃や負荷が本体に掛からないようになっています」


ロッキード開発部A「衝撃はどれ程耐えられるのかな?」


野上「実験段階ですが、ミサイル1発を耐えてます」


ロッキード開発部A「それは機体に当たっても大丈夫だったと言う事か」


野上「はいそうです。この動画で見てもらっても分かると思いますが、円形状の機体が上空で停止している状態でミサイルを命中させました」


ロッキード開発部B「凄いではないか!本当に耐えてる。頑丈な作りでも無さそうなのに」


野上「それは、そちらが開発して貰えれば良いと考えているので、作りやすい物にしました」


アクア重工開発部A「よろしいですか、わが社は提供された赤玉を使用したミサイルが通常の10倍の威力を発揮します」


ロッキード開発部B「それはまことか!・・・何故そんな威力になるのだ」


アクア重工開発部A「赤玉の複数が同時爆発によって威力が上がったと予想しています」


画面に爆発する動画が流されると、会議内の人々から驚きの声が洩れた。

ロッキード開発部が設計して機体が、アクア重工で製造される事になった。

ミサイルも大型が作られ、重力制御とバリアとステルス機能付きで黒通信よる遠隔操作による長距離ミサイルであった。

決められた目標に向かって、発見される事も無く目標を爆発させられる。

そんな恐ろしい武器が作られる事になった。


アメリカもそんな事態になる事は想定していなかった。

アメリカも同じミサイルを作る事になったが、両国で監視する提案を出してきた。

ミサイル制御センターに、特使が常時配置され監視するのだ。

それから製造体制から監視される事になるが、防ぐ方法はそれ以外見当たれなかった。


核の搭載は互いにしないと、密約が交わされたが何処まで信じていいのか分からない。



宇宙に浮かぶ人工衛星にもバリヤが搭載されるようになり。

宇宙から日本を守る為、監視網が着々と作られて行く。

その為、日本のダンジョン発見も正確さが増してゆく事になった。


バリア装置の出現で、アポロ計画が一気に立ち上がった。

人命第一な計画に、バリア装置の出現でクリアされたのが原因だ。

宇宙ゴミ回収のスペースシャトルで、計画に向けてデータを取っている。


アメリカも旧人工衛星の回収を始めたばかりだ。

我が国は、依頼の形で他国の人工衛星の回収を行なっている。

もちろん新しい人工衛星(他国)も同時に設置している。



■ ■ ■ ■



[アサミ]社内の会議室で数人よる会議がなされた。


「それは本当に可能か」


野上「可能だと思います。原案は佐久間(さくま)君ですよ」


佐久間「バリアと重力制御を使えば、海底から資源が発掘できます」


田宮社長「具体的にどうするのだ」


佐久間「ロボットによる遠隔操作で発掘します。パイプをバリアで保護してパイプ内は重力制御を使って一気に海上まで運びます。安価で発掘できると考えています」


「それが成功すれば、子会社を作り任せるのも良いですね。日本海溝にはレアメタルが豊富だと聞いた。もっと進めれば石油・天然ガス・メタンハイドレートの回収も出来そうだ」


野上「それでは承認してもいいですか」


「承認しよう。社長はどうかな」


田宮社長「わたしも承認しますよ」


野上「次は光る液を使った照明ですが、順調に販売数が伸びてます」


「そうか伸びているのか、紙タイプの照明はどうなんだ」


野上「評判は良いですね、それと在庫の液も少なくなってきてます」


「そうか・・・分かった、時間が掛かるが何とかしよう」


野上「次は重力制御を使って比重に関係なく均一に混ぜる事で新永久磁石を作り出す事が出来ました。磁石の特性が30倍になり安価で作れます。それと画期的な伝導率が銅の2倍なる合金も作る事も成功しました」


田宮社長「それは凄いぞ、わが社はもっと有名になるな・・・」


野上「最後の報告ですが、重力制御の注文に対して24パーセントしか達成していません。生産ラインの追加をお願いしたいです」


田宮社長「3階は使っていないから、そこに生産ラインを作ろう。野上くん任せてもいいかな」


野上「分かりました。量産化の効率アップに向けてやってみます」




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[気になる点] 魔石があるのに資源がそこまで必要なのか?
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