6階層から7階層へ探索
目が覚めた。
「あ~ん、どこだ。あ!そうか部屋に戻ってきたんだー」
ブルースカイへ行こうと考えたが、部屋のPCでクランの情報を見る。
どうやら、別の探索クランで働いていた地元探索者が辞めて、三河クランに入りたいと言ってきている。
その数10人もいて、多分三河クラン員から情報がだだ洩れしたのだろう。
今度、海外のスパイもいるのだから、そのあたりの教育をしておかないといけない。
とりあえずクランへの加入は、認めてもいいと伝言だけは残す。
気を取り直して瞬間移動を発動。
5階層の階段前に立って居る、魔眼を発動して階段を下りる。
しばらくするとスライムを発見、下級黒鉄の剣を取り出しスライムに向けて投げつけた。
深々と刺さり討伐できたが、剣は刃の部分が溶けてしまい使えそうになかった。
次のスライムには、中級黒鉄の剣を投げつけた液状になったスライムの残骸から剣を拾う。
剣には、何の不具合もなさそうだ。その液に中級黒鉄の小さな玉を放り投げてしばらく観察。
10分を過ぎたころから、少し溶けだしている。
あまり長い間、液にさらされるとダメになるみたいだ、気を付けないといけない。
次のスライムに、ハリネズミの針を投げつけた、その結果先端が少し溶けだしていた。
これでは、レイピアに戦わせる事はできそうにもない。
そこで思い付いた、結界盾は溶解液を防いでいた、そこで試しにレイピアに結界を重ね掛してみた。
少し付与に時間が掛かったが、どうにか付与を与える事ができた。
「スライムを討伐しろ」
レイピアは飛んで行き、突き刺して戻ってきた。
帰ってきたレイピアは異常はなく、少し魔力の消費が上がったようである。
レイピア(巨大ハリネズミの針)
物理攻撃★★★★
物理防御★★★
魔法防御★★★
この階層のスライムを、レイピアに任せても大丈夫のようだ。
ズンズンと先を進むと、どうもここのダンジョンは日本のダンジョンより大きく感じる。
日本の6階層の地図と比べて、1.5倍の大きさになっている。
やっと階段を発見、少し周り注意しながら下りてゆく。
薄暗い中に2つの眼が光って、ウーウウとうなり声が聞こえている。
それは濃いダーク色した、1.5mもする狼で額に小さな角が生えている。
角が光ると何かが飛んできた、4つの結界盾がそれを防いだ。
結界盾に当たる時に、グュンと音が響き俺の方に確りと響いている。
超音波か風の斬撃のどちらかだと思う。
見えない攻撃は、防ぐのも苦労する4つ結界盾が確り守っている中。
「あの野郎を、やっつけろー」
2つのレイピアが飛んでゆき、狼に襲い掛かる。
一撃を避けても、すでに避けた位置に次の攻撃が待っていた。
ギャウンと鳴き、討伐が完了。
亜空間の中の材料は、毛皮・牙・狼肉・骨・爪・透明の魔石で15cmもあった。
守りは結界盾で防ぎ、攻撃はレイピアに任せて討伐してゆく。
やはり、このダンジョンは大きい。まだ階段もフロアも見つからない。
6階層よりも探索範囲が広くなっている。
そして、ようやく階段を発見。しかし探索時間を掛け過ぎて遅くなってしまった。
ここで仕方なく部屋に帰る事にする。
瞬間移動発動。
部屋に戻るとPCでユウの所在地を確認、ギルド内で会議中で後1時間後に終わる予定。
急いでシャワーを浴びて、体の汚れを落としスッキリな気分にする。
部屋に戻ると、PCでアメリカのギルドについて調べてみた。
アメリカにはギルド総本部があり、ニューヨークが拠点になっている。
今の理事国は、ブラジル・スイス・日本・フランス・スウェーデンの5カ国。
そして、アメリカのギルド長はセシル・アーベン35歳の女性で切れ者と噂されている。
多分このギルド長が、俺を指名した張本人だと推測している。
調べるとランク3になっている、そしてバリバリの探索者。
探索クラン【アマテラス】のマスターも勤めていて、クラン員数は1122人。
それも、全員ランク3のつわもので有名であった。
顔写真は、ブロンドのショートカットで美人である。
それと、ダンジョンでの武勇伝が色々書かれている。
これ以上詳しい事は、分からないだろう。
そのまま、ベットで寝てしまう。
朝、目覚めると準備して、7階層の階段へ瞬間移動を発動。
前回の続き、フロア探しを進めてゆく。
かれこれ2時間掛けて、ようやく広いフロアを発見。
中央には、3mの白い狼が寝そべってこちらを見ている。
のっそりと立ち上がると、前足をクルと手招きすると小型竜巻が襲ってくる。
どうにか結界盾で、防げたが結界盾に次々と衝撃が襲ってくる。
攻撃に向かったレイピアも、強風により思うように攻撃できない。
俺は消え、そのまま振り抜く形で白狼の頭上に現れ振り抜いた。
しばらくブルブルと震えていたが、その震えも止まり収納。
目の前に宝箱が現れ、すぐにスクロールを取り出し開いて見た。
頭に入ってくるイメージは、風の斬撃で何でもかんでも切裂くイメージが衝撃であった。
もちろん、付与も与えられる。
一旦、1階層出入り口に瞬間移動する。
ダンジョンを出ると、ドアを開け中にはいって行く。
ギルド受付に行くと、なにやら周りが騒がしい。
6階層と7階層の魔石や素材を、半分程度テーブルに出してゆくと。
その騒ぎは1段と騒がしくなってゆく。
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