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依頼された




事務所の客室内で、ユウと特等自衛官の青田さんが防具の買取について話し合っている。たぶん値段と数の交渉をしているのだろう。


特等自衛隊は、自衛隊に属しているが、トップに立っているのはダンジョン大臣である。その設立には深い訳があり、探索者から犯罪に走る者を現状の警察では、捕まえる事もできず社会問題になった。ダンジョン出現から活躍していた自衛隊員に、それに担う新たな組織として特等が誕生した。


それに伴ないダンジョンも守る事も特等の仕事となった。守るダンジョンは都会の犯罪が多い地域か、重要なダンジョンだけである。今回土海(つちうみ)ダンジョンを守るのも俺達が原因だと思う。世界をにぎわす武器や防具を、作り出している拠点を政府は注目したのだろう。



俺はPCの前で、通常ダンジョンとユニークダンジョンを比較している。なぜなら6階層以下の魔物の強さが全然違っているので11階層に挑むか少し悩んでいる。その為通常ダンジョンの最新情報を見て、11階層を挑むか決めようとしている。


今は35階層が最高探索階層で、その魔物のデーターを見たがユニーク9階層より弱いと言うしかなかった。レア魔物も比較すると、やはり30階層のレア魔物よりここの10階層のレア魔物が断然強く比較すらならなかった。


PCの前で、ウンウンとうなっていると。


那須「どうしたんですか、さっきから恐い顔をしてうなっていますよ」


「そんなに、恐い顔をしてたか。少し悩み事があってね」


シズちゃん「タカちゃん、ギルドから電話です」


那須「これ!シズ、マスターと呼びなさい」


「はい、私ですが・・・そうですか・・・そちらに向かいます・・はい」


「ギルドから呼び出しで、出かけくる」


そう言いながら、夕日の中ギルドに向かう。




ギルドの広い部屋で、俺の対面に支部長の岡部(おかべ)さんと専属の瑞希(みずき)さんと名前は覚えていない政治家が座っている。


岡部「今回の事は、本当に申し訳ない」


「それで、至急会いたいと言う話とは何ですか」


岡部「アメリカから、ユニークダンジョンの10階層探索の依頼がきている」


「それは、山部下(やまぶか)ダンジョンとつながる依頼と考えて良いですか」


岡部「早く言えば、そうなんだ」


「それで、どんな条件を言っているんですか」


岡部「6階から10階までの魔物データの開示と10階層の魔石買取が条件らしい」


「分かりました、引き受けます。いつからですか」


岡部「本当に申し訳ないが緊急ですぐ行って欲しい。そのかわり彼女を、アドバイザーとして同行させる。彼女は英語が話せるから心配しなくて大丈夫だ」


「そうですか、しかしパスポートを持ってませんよ」


岡部「それは、特別待遇で向こうで大使館から渡される事になっている。田沢先生それで間違いないですね」


田沢「間違いない」


「しかし、本当に良いですかねー。私は亜空間魔法が使える者ですよ」


田沢「それは、問題になったが、君はダンジョン以外で厳しく監視される事になっている。だから心配しなくていい」


「向こうにはユニークダンジョンが2つありますが1つだけでいいのですか」


田沢「それは君しだいだ、2つともやってくれるなら、やってもらってかまわない」


「2つともやります、先方にはそう言って下さい」


田沢「そうしてもらうと、こっちも助かる。なにせ向こうは経済や戦力でも我が国を超えているからね」


部屋を出ると、2人の男性が待っていた。俺らはその後に付いて行くと、表には黒い車が待っていて乗るようすすめられた。乗るとすぐに発進、俺はクランに連絡して事情を1時間掛けて話していると、飛行場に着くと急き立てられるように乗り込んだ。そのまま夜空へ向かって飛び立った。


「これってプライベートジェットですよね」


瑞希「そうでしょうね、乗った事ないけど」


向こうに居る男性が、何か言っている。


瑞希「何か飲みたいものがあるかって言っているわよ」


「ウ・ウォーター」




そこはミシシッピ州の山のふもとで、周りには何も無く3階建てのビルが1つだけ建っている。中に入ってゆくといかつい男達が一斉に俺を見ている。それは勘違いで後ろの軍人2人を見ていたのだ。ここのダンジョン名はブルースカイで何故そう呼ぶかは不明である。


瑞希「探索カードを出せって」


急ぎ探索カードを出すと、ピィと機器に読み込ませている。そして探索カードを返される。


瑞希「裏手にダンジョンがあるそうよ、あのドアを進んで行けばすぐそこらしい」


言われるまま、ドアを開け進んで行くと突き当たりにドアがあり、又開けると周りに高い壁でおおわれたダンジョンがあった。


階段を下りて行くと、いつものダンジョンと変わらなかった。急いで地図通り進み、次々と下の階層へと下りる。そしてようやく6階層に下りると、俺の(かん)が危険を知らせる、目に見えない魔物がいる。


魔眼を発動すると薄っすらと輪郭(りんかく)が見えてきた。それは1階層にいるスライムだった、違うのはその透明度(とうめいど)でその存在が見えない。黒刀で素早く突き刺すとそのスライムは収納された。


亜空間の素材は、透明な魔石と物凄い溶解液であった。普通に斬りつけるとその溶解液がかかり大変な事になっていただろう。武器も溶かされる可能性もありそうだ。この黒刀は溶けないが下級黒鉄は溶けるだろう。


そして広いフロアを発見、中には2mのスライムが中央にいる。次の瞬間溶解液の固まりを放出してきた、結界盾が防いでくれている。当たった溶解液は、結界によって消されている。それでも溶解液の攻撃は止まらない。俺は瞬間移動で後か黒刀を突き刺し、黒刀の先から黒撃を放出してスライムを討伐した。


目の前には、やはり宝箱があり開けてスクロールを取り開くと。頭にイメージが入ってきた、溶解液を放出する能力で付与の能力もあった。


瞬間移動を発動して、俺の部屋へ行けるか試した。あっけなく部屋に俺は居た、少し驚いたがそのままベットで、仰向(あおむ)けで考えていると寝てしまった・・・




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― 新着の感想 ―
[一言] なんだかカーボン加工?や レーダーに写りにくくなる塗料を彷彿とさせるお話ですね。 あの時も確か開発会社の社員はアメリカ行ったと聞きますし。
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