剣舞をするレイピア
朝の朝礼で、ユウが皆の前で話し出した。
「今日のノルマは、ボードに書いてます。各々確認するように、それと皆さんにお知らせがあります。皆さんがここで住めるようにマンションが建ちます。それ以外にも建ちます、今日から工事が始まりますので気を付けて下さい。それからマスターから皆さんにプレゼントがあります、身体能力アップの指輪で星3つの品質です大事にするように」
受取ったクラン員から、喜びの声や奇声を上げる者までもいて騒がしく1日が始まった。そして、この事が原因で生産性もアップする事になった。
俺のチームとユウチームでダンジョンに向かい、ユウチームはそのまま6階層へ向かっていき。5階層では、俺は2人に向かって話し出した。
「君達の前回の下級黒鉄はこれだ、これを収納して私が分離をすると、このように下級黒鉄と米粒程の石に分離されている。この米粒で品質内容が断然違ってくるぞ、今日はこの事に注意しながらやってくれ。私は今から探索に行くから、雨宮さんと三沢の2人しかいないが大丈夫かな」
雨宮「わたしが、年長になりますので任せてください」
「そうか、それでは任せる事にするか」
5階層で離れた所まで行き、10本のレイピアを出し新たな試みをしようと思う。まずは1本目から始める、操作する付与を与えてゆきその後に、空中に浮かべとイメージすると浮かびだした。1段階は成功。次に物に簡単な指示が与えられる能力、その付与を与えてゆくと少し光だした。
「どのような命令ですか」
突然俺の頭に声が聞こえてきた、周りを見るも誰もいない。
「どのような命令ですか」
又も聞こえてくる、目の前にはレイピアだけが浮かんでいる。
「お前がしゃべったのか」
「そうですわたしがどのような命令か聞いています」
「そうだな、剣の練習をしよう」
「剣の練習とは何ですか詳しく命令して下さい」
俺はあ!閃いた、漠然と付与を与えたので、俺の知識も漠然と与えたのかも知れない。下手をすると、永遠に教え込まないと使い物にならない。もう1度付与を与えて上書き出来ないか試す事に。今度は真剣に、俺の全知識を与える気持ちで、付与を与えてゆくかれこれ30分が経過した時に、眩い光が辺りを照らした。付与は成功したのか、あの光は成功の証なのか今から検証をしよう。
「剣の練習相手になれ」
「分かりました」
すると、レイピアが俺に突きを出して来た。軽く右手のレイピアで受止めるとすぐに引いて。十文字に連続に斬りつけてきたのをカンカンと防ぐと、俺の後に回り込もうとしてくるので、軽いステップで後を取られないよう向きを変えた。その攻防は永遠に続くかと思ったが、カランカランとレイピアが地面に落ちた。
練習を始めて30分が経過している、最初に与えた魔力が無くなっている。30分がこれのタイムアタックの限界のようだ。実戦で試す必要がありそうだ、ここでもう1本レイピアに、同じように付与を与えてゆく出来上がった2本を持って、山部下ダンジョンの9階へ瞬間移動をする。
9階層の手長ザル相手に、1本のレイピアが奮闘している、そして手長ザルのスキを突き討伐は終わった。戻って来たレイピアの魔力は、半分近く消費されている。しかし戦闘上手な手長ザル相手に、勝てるとは思ってもいなかった。
「お前達、あの手長ザルをやっつけろ」
凄い勢いで飛んでゆくと、2本のレイピアが凄まじく動いた。それは2本のレイピアが舞いながら、防ぎ攻撃をしている剣舞であった。1分間で手長ザルは討伐された。次々と討伐してゆくと、階段にたどり着きゆっくりと下りてゆく。
10階層を歩いてゆくと、遠くに居るハリネズミの目と目が合ったその瞬間、俺はハリネズミの頭上に現れ頭に黒刀を突き刺しそのまま収納。レイピアの材料を手に入れることが出来た。やはり宝箱は無かったがデカイ魔石は手に入れたので良しとした。
この階段で、レイピアに付与を与えてゆく。1本に30分も掛けて10本を完成。そろそろ土海ダンジョンへ戻らないといけないので瞬間移動を発動していつもの所に行くと、まだ2人は発掘をしていた。
「まだ発掘をしていたのか、そろそろ引き上げるぞ」
「あ!すいません、集中し過ぎてしまいました。リンカちゃん帰りましょ」
「そうですね、少しコツをつかめた感じです」
「そうなの、わたしはまだまだ駄目みたい」
三河クランに戻ると、瑞希さんが1人の男性を連れてきた。
瑞希「どうも三河さん、この方は青田源始さんで、今建設中の特等自衛官の副隊長を務める方なの。今後三河さんが、お世話になるかもしれないので連れて来ました」
「三河孝司です、よろしく」
青田「青田です、今後この地域全体を守る事になりました。その手甲は見た事がありませんが販売してますか」
「あ!これですか、これは大盾に使われる甲羅の半端部分で作った物で、自分専用で販売してません。別に違う物を作ってる最中です。あ!浅川、例の手甲を持って来てくれ」
しばらくして手甲を持って来た浅川が、俺に渡してきた。
「これがその手甲です、軽くて丈夫にできてます。物理防御星2つに魔法防御星2つの鑑定結果です」
青田「特等自衛隊で、購入する事は出来ませんか」
「これは、私が担当ではないので後で担当の浅岡に連絡させましょうか」
青田「申し訳ありません、名刺を出すのを忘れていました。」
俺も同じタイミングで、名刺を差し出した。
青田「ははは・・名刺交換は慣れませんなー」
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