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ユウの修行




朝の朝礼で、ユウが皆の前で話し出した。


「今日のノルマは、ボードに書いてます。各々確認するように、そして安全第一でお願いします」


俺の所にきたので、ユウと3人の魔法士を連れダンジョンに向かった。


「お前達はここで前回同様、発掘するように。品質にこだわりを持ってするように」


5階層で3人と別れ、ユウと6階層へゆく。


「いいか。今度はユウが錬金術師をランクアップさせるんだ」


「できますかね」


「ユウはランク2だろ、指輪とレイピアそれとバックラーだ装備するといいぞ」


「この指輪は上級ですよ、いいんですか」


「負傷すると困るからな」


ユウはニタニタしながら、装備してゆく。


「それで、岩ガメの位置は分かるか」


首をかしげて、分からないらしい。

長い棒を取り出し、岩ガメの甲羅をコンコンと叩く。


「そこに居ましたかー、全然分からなかったー」


「ほれ討伐しろ、足を斬り動きを鈍らせろ」


真剣に岩ガメを(にら)んでいるが、足を踏み出せていない。


「手本を見せるぞ」


同じレイピアで、構えてタタと前にでて一突きササと後に戻る。

前足を痛めた岩ガメが、目に見えて鈍い動きになった。


「それ、もう片方の前足を狙え」


慌てて突きに行ってから後ろに下がり、尻餅をついてしまう。


「突くまでは良かったぞ、引き下がる時も焦らずやるとOK。次はうしろ足だ」


回り込んで突き、そのまま回り込み突いて戻って来た。


「尻尾を持って、持って来る。そして止めを刺す」


片手でどうにか持ってくると止めを刺した、まあまあの出来出だ。


「さぁ次だ、何処にいるか五感で感じろ!」


目を凝らして探しているが、見当違いな所を探している。

棒でコンコンと叩き知らせる。


「このわずかな色合いが、分からないのか。それに岩ガメも息をしている、そのわずかな空気の流れを感じ取れ」


「そんな無茶な事、できませんよ」


それを20回程やってゆくと、どうやらコツをつかんだようで。


「見つけました、そこに居ます」


本人も見つけた事で、達成感を感じたようで次々と討伐してゆく。


「ユウ、できそうか」


「やってみせます、任せて下さい」


「それなら、俺は7階層に行くぞいいのか」


「大丈夫です」


「5階に戻り、1人連れてくるといい。岩ガメを回収しないといけないだろ」


「そうですね、5階に行ってきます」


ユウは、はつらつとした気分で行ってしまった。

俺は急ぎ、岩ガメを討伐しながら階段の最短ルートを急ぐ。



7階層で駆け巡りながら、討伐してゆきクモの糸を充分確保すると。

6階層に戻ると、ユウとカズトに出会えたので。


「一緒に5階に戻るぞ、新しい防具を今から作る」


ユウ「今から作るんですか」


「そうだ、軽くて丈夫な胸部の防具を作るぞ」



5階のいつもの所で、クモの糸を使って布を作ってゆく。

魔術士の3人は、作る作業を目の当たりにして驚いている。

十分な布が出来上がると、中級黒鉄の薄い板を取り出し。


「ユウの胸部に、この板を合わせてゆくからあまり動くなよ。これはユウ専用の防具だから我慢しろよ」


ユウの胸部に何十にも軽く布を巻いてゆく、その上から薄い板を形状に合わせる。


「どうだ、すき間があるか。きつくないか」


「少しこそばいですが丁度いいですよ」


「そうか、今から割るから動くな」


ハサミを取り出し。胸部の両サイドを切ってゆく。

その胸部に粘着糸を巻きつけて、布を貼り付けてゆく。

もう1度粘着糸を付けて、再度布を貼り付ける。あともう1回貼り付ける。

内側には、スライムゴムを貼り付けて緩衝材(かんしょうざい)にする。


表面は繊維用染料(せんいようせんりょう)で黒く染めてゆく。

サイドはヒモで(くく)れば、完成。


胸部武具 

物理防御★★★

魔法防御★★


「どうだ、着心地がよいか。どこか不具合がありそうか」


「大丈夫です、何も問題ありません」


「そうか、6階層へ行く時は装備していけよ」


「はい、ありがとう御座います」


「手順は分かっているな、次回から作ってゆけ。何種類もの型を作る必要もありそうだ」


ユウ「結構いりますね、男女別やサイズ別。特注のオーダーメイドも」


「この方法で、他の部位の防具も作れるだろう」


ユウ「そうですね、頭・(ひじ)(ひざ)・足など色々作れそうです」


「どうだ、そこの3人。作る為にも良い材料が必要だと分かるか」


カズト「はい、いい物を見せてもらえました」


あとの2人も、うなずいている。


「それじゃ、そろそろ引き上げるか」


ユウ「そうですね、いい時間ですから」




三河クランに戻ると、俺は寝室の奥の作業部屋に入った。

2階には、もう俺が作業するスペースもなく。

人に見られて作業するのも慣れていない。5年間1人で作り続けたせいかも知れない。

集中して作業をする為、新たに自分専用の作業部屋を作る破目(はめ)になった。



集中して魔銃ショットガンの、改良型に取り掛かる。

全体の作る手順は、大体同じ手順で作ってゆく。

先端の付与が、火球の付与に変わるだけの改良。


火球の付与を与えた瞬間、魔銃ショットガンが全体的に赤みがおびている。

少し不思議な現象であるが、区別しやすい特徴(とくちょう)なのでそれも良いかも知れない。


魔銃ショットガン火球 

魔法攻撃★★★★


コツコツと作り続けて、20丁を完成させた。




日間ローファンタジーで57位に入る事が出来ました。

ありがとう御座います。


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