表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/57

レア魔物




9階層の探索を続け、階段を見つける事ができた。

そしてある事に気付いた、階段辺りに魔物を見ていない。

ネットでは、そのような情報は無く聞いた事も無い。

俺自身は、これは使えると思った。


7階層の階段位置を思いうかべ、瞬間移動を発動。

無事移動ができた、やはり魔物はいない。これで階層を自由に移動ができる。

ついでに三河製作所の事も気になるので、1階出口に瞬間移動。

地上に出てからスマホで連絡してみた。


「あ!ユウか、何・・錬金術師・・・何人、そうかユウに任せる。指導も任せるからな」


何でも地元の新たに錬金術師になった、18歳の男女12名が三河クランに加入したいらしい。

革新的な武器や防具を、作り出しているがまだ一般に知られていない。

地元だから洩れた情報。今回の事はユウに丸投げしておく。

それ以外、特に報告するような事柄はなく探索にもどる。




10階層への階段前で、どうしようか悩んでいる。

赤鬼の仕方を真似て、恐怖を与えて身体能力2倍で一気に討伐。

やった事がないので、少し不安が残るが決心する。


10階層へ下りてゆく。

歩く事10m、通路奥に巨大ハリネズミがこちらを見ている。

背中の針が徐々に、立ち上がろうとしている。


魔眼のまま、相手に恐怖を発動そして身体能力2倍も発動。

右手の黒刀の魔力を、一気に相手に向かって振り抜く。

通路サイドで亀裂が走り、巨大ハリネズミも2つに斬られた。


その瞬間、体の中に激痛が走るランク6になった瞬間。

しばらくして走り出すと、すぐに巨大ハリネズミの所に到着。

拾った針は硬く、試しに手に持ち壁に斬り付けるもビクともしなく壁が大きく斬られている。


「良い素材だ、何かに使えそうだ」


巨大ハリネズミを収納、そして直径20cmの透明な魔石があった。

いままで取れた中でも、最大級の大きさ。

記録には、最大が13cmで俺が手に入れた物は8cmが最大である。

その魔石を持ったまま、しばらく考えが回り巡っている。



宝箱からスクロールを取り出し開く。

入ってきたイメージは、物を操作する能力。

あの針を自由に飛ばせ、軌道も変えられるイメージが脳裏に浮かぶ。

これも、付与が与えられそうだ。


そしてもう1つ、物に簡単な指示が与えられる能力。

ミサイルのような、的を特定して追尾するよう指示すると

その意思を持って従い、追尾してゆく。

言い方を変えれば、一種のプログラムに似ている。

これも、付与が与えられる物だった。

一旦5階層に戻る。




5階層の黒鉄発掘をやっておく。

亜空間の上級黒鉄が少なく必要な時に、困らなくする為の発掘。

しかしなんだか発掘しやすい気がする。気のせいか分からないがスムーズに発掘ができている。


衛星写真でも、1ヶ月前には存在していないダンジョン。

できて間もないダンジョンであったが、研究者を伴ない探索するもユニークダンジョンと判明。

それ以降危険ダンジョンと噂され、探索はあまり進んでいない。



1日掛けて発掘した結果、発掘品率が特級8%・上級10%・中級28%・下級54%。

原因は分からないが、発掘はここですると特級8%で何かと良い結果である。

次回から、黒鉄発掘はここでしようと思っている。



次の2日間は、物作りに費やしてゆく。

そして、黒鉄の特級・上級・中級・下級で指輪を計4つも作成。

能力アップの付与を与えてゆく。

誰かに指輪をはめさせ、能力を測定してどれだけ違いがあるか検証しようと思う。


下級指輪 

身体能力アップ★


中級指輪 

身体能力アップ★★


上級指輪 

身体能力アップ★★★


特級指輪 

身体能力アップ★★★★



次は巨大ハリネズミの針を使う。形からレイピアを作成。

刃渡り1mほどで全長は1.2m、刃渡りの色合いは琥珀色に透けて神秘的である。

(つか)部分は下級黒鉄で作り、更に滑り止めに亀甲模様(きっこうもよう)に溝を掘ってゆく。

手の甲を覆う黒鉄板に、花模様の装飾を施して取り付けた。貴族が使いそうなレイピアの完成。

突きに特化した武器で、軽く使いやすい鑑定結果も凄い事になっている。


レイピア(巨大ハリネズミの針)

物理攻撃★★★★


振るたびにピュウ・ピュウと音がして、何でも切れそうな気がする。

このレイピアは、30本も作り上げた。




地上のプレハブギルドに入り、10階層のレア魔物を討伐した事を報告。


職員A「これが、レア魔物の魔石ですか。デカイですね」


職員B「本当にデカイ、わたしは長い事こんなにデカイの見てませんよ」


職員Aは、スマホで何処かに連絡をしている。


「はい・・・それがデカイ魔石で・・・こちらでどう扱うべきか・・はい・・・分かりました」


職員A「すいませんが、旭川支部へ行ってもらえますか。ここでは設備が整っていなくて申し訳ありません」


「分かりました、そちらの方に伺います」



車で3時間掛けて、旭川支部(あさひかわしぶ)にやって来た。

受付に並び、辺りを見ると結構賑わっているが、やがて俺の番になった。


山部下支部(やまぶかしぶ)でここに行ってくれと言われた、三河です」


「話は聞いています。御坂(みさか)さん例の人です」


3階の部屋に案内され、しばらくして2人の男性が入ってきた。


大島(おおしま)です、良く来てくれました」


2人が名刺を出して来た、すかさず俺も名刺を差し出す。


大島勉(おおしまつとむ)副支部長と書かれ。


もう1人は、赤岩勇気(あかいわゆうき)旭川魔石研究所・所長と書かれていた。


赤岩「早速ですが、魔石を見せて貰えますか」


「これが、魔石です」


赤岩「おおデカイですね、連絡を受けた時は嘘だと思いました」


測定器を出して、調べだした。


大島「それでは、魔石を預かり、価格が決まりしだい連絡します。これが預かり書になります」


俺がおもむろに立ち上がり立ち去ろうとした。


大島「ちょっと待って下さい、レア魔物について詳しく聞かせてもらえますか」


そして色々聞かれ、色々話す事になり、結果2時間近く話し合いになってしまった。




もし面白ければ。

下の項目の☆☆☆☆☆でポイント応援して下さい。

良ければ5点、悪い1点でもお願いします。


気になる方は、ブックマークを付けて下さい。


書く為の応援をよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ