表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/57

2つの付与による新たな武器の誕生




5階層で赤玉を使って、新たな武器が出来ないか試行錯誤(しこうさくご)している。

空気銃みたいに、打ち出せないか試しに作ってみたが。

駄目だった、口径と赤玉のサイズが合わない。赤玉のサイズのバラツキが原因。


反対に爆発を使って、黒鉄の弾丸を打ち出せないかと頑張ったが。

下級黒鉄と中級級黒鉄で作った、2つの銃だと爆発威力に耐えられず。

下級黒鉄の銃は粉々になり、中級黒鉄の銃は少し原型を留めていたが使い物にならない。


単純に手で投げつける方法しか、今は使い道はなさそうである。

しばらく赤玉は、保留にして置くしかないようだ。


銃の製作が出来ると、楽しみに5階層に戻って来たが。

頭を切り替えて、9階層に挑む事に。




ようやく9階層の階段を見つけ出した。

慎重に下りてゆく、すると「ピチャ」と音がする。

その音の原因は、天井から水滴が落ちた音で。

この階層自体が、湿気があり地面にも水溜りが出来ている。

一部が滑りやすい液体もあり、充分足元を注意しないといけない。


「あ!あれは、ナメクジ。それも2匹もいる」


「おっと、危ない」


猫程のナメクジが、口から液体を噴出(ふんしゅつ)したのだ。

地面に当たり、地面を溶かし始めている。

しかし、赤トカゲのように次の発射は早くない。


結界盾1枚で充分対処できる、もう1枚が次々とナメクジを討伐。

収納した素材には、溶液もありミカワグモより強力な溶液である。

数時間後、階段を発見。


「この階層に、レア魔物がいるのか」


広いフロアを探す為、引き返して探索をする。

ようやく広いフロアを発見。

それは、牛程のでかさで体の模様が点滅している。

噴出する液体の量も、半端ない量を噴出している。


2枚の結界盾でようやく防げている。

俺は瞬間移動を使って、ナメクジの頭の横に出現。

そのまま、頭に黒刀を突き立てた。ナメクジは震えだして、しばらくして消えた。


やはり宝箱はあった、開けてスクロールを取り出し広げて見る。

頭の中に、イメージが流れ込んでゆく。

それは、空気を噴出する能力で、やはり付与の能力もそなわっていた。

しょぼい能力だ、溶液を作り出す能力と思っていた。

しかし、これは赤玉を使えと言っているのだと気が付いた。

瞬間移動を使って、5階層のいつも所へ移動。




いつもの所に戻って来たが、さて如何(どう)するか悩んだ。

固い材料は駄目だ、亜空間の中を色々探すと。

ナメクジの肉は、食べる物でなかった。


1階層のスライム肉は、ゴムの代替が利く物として流通しており。

ナメクジも同じように使えそうだ。

空中に浮かべ、ナメクジの肉に魔力を流しゆくと互いにくっつき合い。

1匹のナメクジになっている、少し驚くもダンジョンの不思議と納得するしかない。


そのナメクジの構造を見てゆくと。

先端に液を溜める空間があり、うしろには空気を溜める空間があった。

これは使えそうだと考えたが、形が悪い。

魔力で包み込み、形を太いショットガンのようにしてゆく。


下級黒鉄で、前方持ち手のスライド部分を作り取り付ける。

うしろにも同じように、引金を取り付ける。

形も少しいびつであるが、ショットガンらしくなった。


前の部分に赤玉の付与を与えてゆく、うしろには空気噴出の付与を与える。

空中に浮かべたまま、スライド部に魔力を流すと赤玉が発生。

うしろの引金に魔力を流すと、空気が溜まりだし圧縮されて止まる。

その圧縮で、スライド部が「カチィッ」と前に押出される。


引金を引くと、圧縮した空気が開放され前方から赤玉が勢いよく飛び出し。

壁に当たり爆発、そして小さな穴を開けていた。

手応えは、銃がうしろに少し動いた事で、伝わっていたが音はあまりしなかった。


どれだけ飛ぶのか、長い通路で試してみる。

50mの地面で爆発している、的に当てるなら30m以内が有効射程距離になるだろう。

次は連続使用を試してみる、10発を連続に撃ち出しても大丈夫のようだ。

1回の戦闘で10発以上は、撃たないだろうから。これでいいだろう。

早速ここで、魔銃ショットガンを製作してゆく。


2日掛けて30丁を製作、試し撃ち何も問題なかった。


「そろそろ地上に、戻るか」




魔銃ショットガン 

爆発攻撃★★★★


職員「これが、魔銃ショットガンの鑑定結果ですか」


「そうです、順番通りに魔力を流して下さい。有効射程距離は30mです、連続使用は10発ならOKです。それ以上は保証しません」


「分かりました、試してきます」


しばらく待たされたが、職員が1人は太った男性ともう1人は若い女性を連れて来た。

別室に案内されて、座ると男性が話し出した。


「わたしは、真神徹(まがみとおる)です。ここの副支部長を務めています」


名刺を渡される。


「瑞希君、自己紹介をしたまえ」


「わたし、瑞希春花みずきはるかです。三河さんの専属になります、どうかよろしくお願いします」


またも名刺を渡される。

俺も名刺を作らないと、いけないのかなっと思ってしまった。


「それで、何か用があるのですか」


真神が瑞希を見てうなずいた。


瑞希「早速ですが、魔銃ショットガンですが威力も射程距離も申し分ない性能です。ぜひ日本オークションに10丁をお願い致します。それに見合った優遇も考えています」


「良いでしょう、それでその優遇は何ですか」


瑞希「錬金術クランと探索クランへの特別昇格を認めます」


「2人しか居ないのに、いいんですか」


瑞希「はい、それだけの実績を踏まえているとギルドも考えています」


「他のクランが文句を言ってきませんか」


瑞希「大丈夫です。わたしが厳しく対処します」


「そうですか、よろしくお願いします」




もし面白ければ。

下の項目の☆☆☆☆☆でポイント応援して下さい。

良ければ5点、悪い1点でもお願いします。


気になる方は、ブックマークを付けて下さい。


書く為の応援をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] うーん 飽きがきた おもしろかった!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ