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ショタ神の説明するのも面倒臭い  作者: ネオ・ブリザード
第一章 第三節『失言太』篇
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第九話

 

「あなたは気絶しました」



 ぽろりと失言した直後だった。俺の目の前には描写出来ないほど美しい幼女が立っていた。



「幼女じゃない、神様だ。あと、男な」



 男の子だったのか!? とても失礼……あれ? 何で俺の考えてる事が判ったんだ?



「神様だからな。お前の考えてる事は手に取るように分かる」



 マジですか!? 迂闊な事は考えられませんな!! え? 神様?



「そうだ。神様だ。まあ、そんな事はどうでも良い」



 良く無いわーー!!



「それよりも……だ。ここはまだお前の来る所じゃない。何故なら、さっきも言ったようにお前は気絶しているだけだからだ」



 俺は訳も解らず聞き返す。



「それはどういう……」


「鈍い奴だな。お前はここに来る前に、彼女に失言しただろ?」


「何で彼女がいるって知ってるんですか?」


「神様だからな。何でも知っている」



 さいですかー。



「それでそのあと、怒り狂った彼女に渾身のビンタを喰らったんだよ」



 ……思い出したぞ! 確かそのあと本棚に頭をぶつけて、気がついたら目の前にショタ神が現れたんだ!!



「気絶してるんだってば」



 何か……考えてる事に突っ込みを入れてくるから、凄くやりづらいなあ……このショタ神……



「ショタ神言うな。まあ……とどのつまり、あんたはまだ死んでないから、とっとと門を通ってもらって帰ってもらおうってこった」


「……なんか、なげやりな気がするのは気のせいですか?」



 俺がそう言うと、ショタ神は眉間に皺を寄せ、とても不機嫌そうな顔をする。



「なんだ、お前? 生きてるうちに地獄に行きたいのか? 正に生き地獄を味わいたいのか?」



 俺は無言で首を横に振る。



「じゃ、文句を言わず、さっさともとの世界に帰れや」



 ショタ神はそういうと、目の前に手をかざし、大きな門を出現させた。



「ええっと……何だか良く解りませんが……ご迷惑を御掛けしました……」


「そういうのは良いから、さっさと元の世界に帰れっての」



 ショタ神は早く俺を帰らせたいのか、足の裏で背中を何度も蹴りつける。


 なんか……気に入らない事でもあるんだろうか……?



「じゃ、じゃあ……お世話になりました……痛!」



 急かされるままに門をくぐると、扉は軋む音を立てながら、ゆっくりと閉まり始める。



「今度は、天寿を全うしてから来いよ……」


「……え?」



 門が閉じる直前、ショタ神が何か言った様な気がしたが、俺の耳には届かなかった。



















































     「……リア充……爆発しろ……」


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