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第八話
俺の名は『失言太』何処にでもいる普通の21歳の大学生だ。
俺は今、アパートの自室で彼女と絶賛いちゃつき中……なんだけど、あることがとても気になって、彼女の話が全然入って来ない。
彼女も、俺が上の空なのに気付いて、胸元を押し付けてくるように二の腕に抱きついて来るが、それよりも口に出す事が憚られる様な事が気になりすぎて、今のこの美味しい状況を無視してしまう。
分かってる……分かってるんだ……こんな事声に出してはいけない事は……
しかし……俺はどうにもこうにも彼女のある部分から目が離せなくて、遂に言葉にしてしまう……
「太った?」