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ショタ神の説明するのも面倒臭い  作者: ネオ・ブリザード
第一章 第二節『府林文華』篇
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第七話

 

「あなたは死にました」



 次の瞬間、私の目の前にロリッ娘が立っていた。



「ロリっ娘じゃない。神様だ。あと男な」



 ショタっ娘だったの!? 全然許容範囲ですがな!!



「節操が無いな、お前は。さっき死んだって言われたの、気が付かなかったのか?」


「え? あれ、冗談じゃ無いんですか?」


「冗談じゃねえよ。もうちょっと事態を重く受け止めろよ、お前は」


「そ、そんな事言われても……」



 自覚無いもんで。



「それで、私は何で死んだんですか?」


「切り替えが早いな、お前は。まあいいや。死亡原因は、大型トラックに轢かれたためだ」


「はい?」



 私は、一瞬理解出来なかった。



「だからな。お前が不倫相手の『蓋又男(ふたまたお)』と交差点で信号が青になるのを待ってる所に、大型トラックが突っ込んで来たんだよ」


「私、不倫なんかして無いですぅ♪」


「嘘つけ。こっちは、お前が三回も不倫しているのを知ってるんだよ」



 げっっっ!!! 何でこのショタっ娘、私が三回も不倫してるのを知ってるんだ!?



「裏を取ってあるからな。あと、さっきから言ってるけど男だからな」



 裏が取れてるですと!? ……あれ? そう言えば、さっきから私、心が読まれている?



「今頃気付いたのかよ……まあいいや。面倒臭いからあんたの今後を伝えるね」


「今後!? もしかして、トラックで轢かれたから、神様のチート能力で異世界転生出来るとかですか!?」



 私がそう言った瞬間、ショタ神は物凄い目で私の事を睨み付けてきた。



「……そんな訳ねぇだろうがよ。これからお前は、何処の地獄に落ちるのか裁判を受けるんだよ」




 瞬間、私の頭の中は真っ白になった。




「……え……? 何で? 何も悪いことしてないのに」


「不倫したろうが。三回も。しかも相手を騙くらかして」


「騙して無いですよぉ♪」


「五月蝿ぇ。さっさとこの扉を通りやがれ。じゃねえと裁判始まらねえから」



 ショタ神はそう言うと、私の目の前に手をかざし、大きな門を出現させる。


 うわあああ!!! やべぇやべぇ! マジやべぇ!!



「嫌だああぁぁ!! 門なんか通りたくないいぃぃ!! 地獄なんか行きたくないいぃぃ!!」




 途端に恐怖を覚えた私は、必死に地面に這いつくばり、駄々をこねる。




「五月蝿ぇって言ってんだろ。お前がこの門を通らないと、私の仕事が終わらないんだよ」




 だけど、神様パワーなのか、ショタ神は地面に這いつくばる私を片手でひょいと持ち上げると、遠心力を利用するように私を門の中に放り込む。



「嫌だああああぁぁぁぁーーーー!!!! 地獄なんか行きたくない、地獄なんか行きたくないいいいぃぃぃぃーーーー!!!!」



 私の必死の抵抗も虚しく、大きな門は摩擦音を立てながら閉まり出す。私は、どんどん小さくなっていく外の景色を見ながら、門の奥へ引きずり込まれていく……




 ……嫌だ。地獄なんか行きたくない……





「地獄なんか行きたくないいいいぃぃぃぃーーーー!!!!」































        「次のひとー」



 ……三節へ続く……

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― 新着の感想 ―
[一言] まさかの第二章www いやでも面白かったです! こんな裏設定があったとはww
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